モールテックスの腰壁の魅力とは?住宅での活用方法を紹介

モールテックス腰壁の魅力とは

モールテックス 腰壁

住宅や施設の壁に使用される材質は多岐におよびますが、中でも近年人気を高めているのが左官材のモールテックスです。特に「腰壁」と呼ばれる部分との相性が良く、建物のアクセントとなり洗練された印象を与えてくれます。今回はモールテックスと腰壁の関係について掘り下げていきましょう。モールテックスは個人宅だけでなく、店舗やショップなどでも施工事例が多いので、リニューアルや改装にもおすすめです。

【今回の記事のポイント】
✔︎モールテックスと腰壁について理解が深まる
✔︎モールテックス腰壁の施工事例がわかる

更新日:2023/7/19
初稿:2023/5/26

《目次》
モールテックスの概要について
腰壁を作ることによるメリット
おすすめはキッチン腰壁
モールテックスとキッチン腰壁
モールテックス腰壁の施工事例
腰壁はモールテックスで作ろう
モールテックス店舗での施工事例

モールテックスの概要について

モールテックスは比較的新しい建築材料であるため、まだよく知らないという人も多いでしょう。ここではまずモールテックスの概要について解説します。

モールテックスは「左官材」に分類される

タイル・木材・クロスなど建物の壁に使用される建築材料は様々ですが、モールテックスはその中でも左官材に分類されます。左官材とは職人がコテを使って建築材料を塗り込み、乾燥させて固めるタイプのものです。

モールテックス コテ
代表的なものでは漆喰・珪藻土・シラス壁・モルタルなどが広く知られています。モールテックスセメントや水硬性石灰を主成分とし、21種類の鉱物とその初期硬化を助けるための特殊な樹脂を加えた建築材料であり、ベルギーの会社「BEAL International」が開発しました。
BEAL International

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モールテックスが持つ特性

モールテックスには建築材料として様々な特性があり、例えば「防水性」がその1つです。モールテックスは撥水性に優れているため、内装材はもちろん外壁材としても使用することが出来ます。水垢やシミといった落ちにくい汚れにも強く、内装材としては洗面所やお風呂などの水周りに使用されるケースも多いです。(モールテックスは防水性を備えていますが透湿性も備えており防水材ではありません。水場に施工する際は下地で保障の取れる防水処理が必要不可欠です。

下記、その他の材料との比較表を参考にご覧ください。

モールテックス比較表
モールテックス 水回り
また、「耐久性および柔軟性」モールテックスの大きな特徴と言えるでしょう。モールテックスは通常2~3mmという薄さで施工されますが、その表面圧縮強度はコンクリートの1.5倍なので耐摩耗性に優れており、ヒビ割れにくく安心して利用することが可能です。
モールテックス 施工
モールテックスの特性には「接着性」という点も挙げられます。左官材は素材を塗り固めていく手法であるため、乾燥するまで施工面に張り付く接着性が施工のしやすさを大きく左右するポイントです。モールテックスは強固な接着性を持ち、床はもちろん壁面や天井など施工場所を選びません。木材・タイル・金属など下地の種類を問わずに施工できるモールテックスは既存の建物を活かすリフォーム時の建築材料としても有用です。
モールテックス 全体
モールテックスは、前述の柔軟性の高さも相まって施工の幅が広く、職人の腕が遺憾なく発揮される建築材料となっています。なお、カラーチャートが豊富なモールテックスは、様々なテイストにマッチしますしアクセントになる点も魅力です。

腰壁を作ることによるメリット

腰壁という言葉にあまり馴染みがないかもしれませんが、実際は住宅や商業施設でよく目にするオシャレな施工法です。腰壁とは大人の腰くらいの高さ、具体的には床上90~120cmあたりを境にして上下で材質を切り替える手法対面キッチンの背面などに設置される壁も腰壁と呼ばれることが多いです。腰壁には次のようなメリットがあるので覚えておきましょう。
モールテックス 腰壁

室内のキズや汚れ防止・マスキング

壁は家の至る所に設置されており、比較的キズや汚れが付きやすい部分です。特に小さな子どもやペットが届く範囲であり、大人の下半身にあたる床上90~120cmは物をぶつけたり擦ったりする可能性が高いでしょう。腰壁の下半分は上半分よりも比較的固くて上部な材質を用いることが多く、キズや汚れに強くなるというメリットがあります。また、リフォームの場合はキズや汚れが付いてしまった既存の壁面を上から腰壁を利用してスキングすることも可能です。

腰壁

デザイン性の向上

腰壁は上下で異なる材質を使用することが多いため、メリハリが利いたデザインに仕上がるというメリットもあります。色味や質感の組み合わせによって和風・モダン・北欧など多様なスタイルに対応可能なので、室内のデザイン性にこだわる人にとっても有効な選択肢と言えるでしょう。実際、ホテルのお部屋やレストランなど利用客が感じる「居心地」が重要な施設では、おしゃれに仕上げた腰壁が取り入れられています。

腰壁 和 モダン レストラン

防水・防臭

腰壁の材質に防水・防臭効果があるものを選べば、生活空間の快適さを底上げすることが出来ます。例えば腰壁はトイレに使用されるケースが多いですが、これは木材・樹脂・シート材などで撥水性能を向上させることが主な目的です。これらの建築材料はスプレーなどで防臭加工を施しやすいため、水ハネと臭いの両方が気になるトイレの腰壁材として重宝されています。

腰壁 トイレ
腰壁についてご説明しましたが、モールテックスでも腰壁を作ることが可能です。モールテックスとは、一言で表すと「水を通さない薄く強靭な仕上げ層をつくる左官材」です。モールテックスに関することは、お気軽にお問合せください!

おすすめはキッチン腰壁

住宅や施設の様々な箇所に設置出来る腰壁ですが、中でもおすすめなのがキッチン腰壁です。暮らしの中でも欠かすことのできないキッチンは、調理や洗い物などの家事をする人が動きやすいようにオープンな設計になっています。しかし、あえて腰壁を設けることで期待出来るメリットも多いのです。キッチンに腰壁を造作するメリットには次のようなポイントが挙げられます。
モールテックス 腰壁

手元を隠すことが出来る

キッチンに腰壁を設置すると、リビングから見た時に作業中の人の手元が隠れるようになります。料理や洗い物中に家族からの視線が何となく気になる、来客時に料理を振舞うことが多いので手元を隠したいといった場合にはキッチン腰壁が大いに役立つでしょう。周囲の視線から解放されると心に余裕が生まれるので、料理に集中出来るようになります。

モールテックス 腰壁

カウンターの設置

キッチン腰壁はキッチンにカウンターを設置することが出来ます。調理中の食材を一時的に置いておく作業台にするも良し、出来上がった料理をリビングへの配膳前に乗せるなど使い方は様々です。餃子やケーキ作りなど家族や友達と共同作業する際にも重宝します。思い切って腰壁の面積を広く取ってカウンターキッチンのように仕立てるという選択も良いでしょう。

モールテックス 腰壁

収納スペースの増設

キッチン腰壁はキッチン本体よりも少し高さを持たせることもできるため、キッチン側から見て余った高さの部分に収納スペースを作れる点もメリットです。例えば塩・コショウなどあまり高さのないビン詰めの調味料を収納出来るスペースを作ったり、調理器具やレシピ本を差し込むラックを設置したりといった使い方が考えられるでしょう。シンプルでありながらも、こうした細かい配慮で料理のしやすさ・効率が向上します。

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⇩⇩他にも気になるキッチンの施工事例はこちら⇩⇩

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モールテックスとキッチン腰壁

キッチン腰壁に使用される材質も多種多様ですが、近年はキッチンと相性の良いモールテックスによる施工が増えています。前述の通り、モールテックスは防水性に優れているためキッチンの水ハネで汚れてしまうリスクが低いです。
モールテックス 腰壁
施工の自由度が高いことから細かい指定が可能であり、キッチン周りの機能性向上にも適しています。キッチン周りは特におしゃれな仕上がりにしたいという人も多いですが、モールテックスは豊富なカラーチャートによるデザイン性も相まって、インテリアに合わせた空間の演出効果が抜群です。素材の特性を考えると、モールテックスはキッチン腰壁の素材として高い適性を持っており、こだわりの家づくりにもピッタリと言えるでしょう。
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モールテックス腰壁の施工事例

仕上がりのイメージを具体的に描くには、実際の施工事例を見てみるのが近道です。以下ではモールテックスを腰壁に使用した施工事例をいくつか紹介するので参考にしてみてください。

マンションの室内リノベーション/施工:埼玉県コノミハウス様

モールテックス 腰壁
この施工事例では床や納戸の他にも、壁面の一部にモールテックスが採用されています。あえて腰壁の下半分を木材の収納スペースにすることで、機能性とデザイン性を両立させているのがポイントです。ブラックとグレーのパネルを組み合わせているところにも、意匠性の高さが表れています。
 

シックで落ち着きあるキッチン腰壁/施工:左官屋徹様

モールテックス 腰壁
木の温もりが心地よいフローリングフロアに、モールテックスによるグレーのキッチン腰壁を設置した施工事例です。質感の違いでメリハリを付けながらも、比較的トーンが明るい色調の組み合わせでまとまりを持たせています。木目とのバランスも良く、部屋の中に素敵なキッチンが完成しました。
機能性とモダンなデザインを両立/施工:テクニ建工様
モールテックス 腰壁
床とキッチン腰壁にモールテックスを使用した施工事例で、同じグレーでも色調に差を付けてメリハリを利かせています。コンパクトにまとめられた機能的なキッチンの真横をダイニングとして使用すべくテーブルが配置されていますが、腰壁によって水や油が食卓にハネにくい様に配慮されています。階段や引き出しに木材を使用することで暖かみが付加され、壁面のホワイトとのコントラストが明るい雰囲気を演出しています。

サカンアートでは、他にもたくさんの施工事例をご紹介しています。施工場所別に事例を検索いただけますので、ぜひチェックしてみてください。

腰壁はモールテックスで作ろう

モールテックス機能性・デザイン性・意匠性など様々な特性を持った画期的な左官材です。室内・屋外を問わず幅広く使用可能ですが、キッチン腰壁として活用すると雰囲気がグッと引き締まり機能性も向上するでしょう。

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モールテックス店舗での施工事例

冒頭でもお話しした通り、モールテックスは個人宅だけではなく、店舗やショップでの施工事例も多く、リニューアルや改装、リフォーム、新店オープンなどの際に選ばれます。これから店舗やショップの模様替えなどをご検討中でしたら、ぜひ、店舗の施工事例もご参考にしてみてください。

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