家の外壁には塗り壁がおすすめ!特徴やメリットを解説

家の外壁には塗り壁がおすすめ!特徴やメリットを解説

家の外壁は、外観に大きく影響する部分であり、どのように仕上げるかで悩む人は少なくありません。どうせならばおしゃれにしたいのはもちろんですが、長く住むとなると汚れや劣化の発生に伴うメンテナンスの手間も勘案する必要があります。そんな人におすすめなのが「塗り壁」です。今回は塗り壁を使った外壁の特徴やメリット、塗り壁の施工に際しておすすめの左官材料などについて解説します。
塗り壁

塗り壁を使った外壁の特徴

塗り壁は、木や竹、石膏ボードなどで作った下地の上に土や漆喰などの素材を何層にも塗ることで仕上げられた壁のことです。左官と呼ばれる専門の職人がこてを使った手作業で仕上げを行うため、「左官壁」と呼ばれることもあります。主に内壁に使われるケースが多いですが、外壁の仕上げとしても一定の支持を集めています。

歴史的には、奈良時代に白土と消石灰を用いた塗り壁の施工法が確立されており、以降お城や民家の外壁に利用されてきました。明治時代になると、洋風建築に合わせてラスやレンガ、コンクリートを下地にモルタルを塗る新しい形の塗り壁が登場します。塗り壁と聞くと和風建築を思い浮かべる人も少なくありませんが、実は洋風建築にもしっかりと対応しているのです。

塗り壁

塗り壁を使った外壁の最大の特徴は、職人の手作業ならではの独特の風合いです。左官職人のこて捌きや刷毛の使い方次第で仕上がり方のパターンは無数に存在し、一見シンプルでありながらも見るものを飽きさせません。また、素材によっても風合いは大きく変わり、先述した消石灰は滑らかな風合いになるほか、珪藻土でザラつきのある仕上がりにしたり、カラーバリエーション豊富で伸びの良い合成樹脂などが存在します。

なお、10年から15年程度で劣化が始まり、塗装の剥がれや汚れなどが目立つようになるため、メンテナンスを行う必要があります。小さい汚れなどは個人で修復可能ですが、全体の劣化が進んでいる場合は塗り直しを行う必要があるため、専門業者に依頼しなければならない点に注意しましょう。

塗り壁を使った外壁のメリット

以下では塗り壁を使った外壁のメリットについて紹介します

独特の風合いがおしゃれ

塗り壁の最大の魅力こそ、塗り壁だからこそ出せる独特の風合いです。先述した素材ごとの風合いに加えて、左官職人の技術によって模様をつけたり、パターンに変化を出したりするなど、唯一無二のデザインを手に入れることもできます。同じ色や左官材料が使われたとしても、左官職人の塗り方一つで全く違ったデザインになるため、おしゃれな外壁を追求したい人や独自の風合いを求める人にとってはまさにうってつけの選択肢と言えるでしょう。

モールテックス外壁

つなぎ目ができないため、見栄えが良くなる

塗り壁

おしゃれな外壁を目指す人にとっては、塗り壁の外壁はつなぎ目ができない部分も評価に値することでしょう。既製品系の外壁材の場合、つなぎ目によって家に意図しないラインができてしまい、外観を損ねてしまうリスクが存在します。

そのため、つなぎ目のラインをデザインに上手く落とし込むことを事前に勘案しなければならないのですが、塗り壁の場合はつなぎ目が発生しないためラインを考慮する必要がありません。また、外壁はつなぎ目から劣化が始まることもありますが、塗り壁の外壁はつなぎ目の存在による劣化リスクを抑えられるという強みも見逃せないでしょう。

壁材の組み合わせの自由度が高い

塗り壁は単に左官材料を塗るだけに留まりません。壁材にガラスや天然石を混ぜ込んで装飾をつけたり、タイルやレンガを組み合わせて外観に変化をつけることも可能です。先述した左官職人ごとの個性も合わせて、同じ塗り壁は1つとして存在しないと言っても過言ではありません。さらに、サイディングやタイルといった既製品の外壁材をアクセントとして組み合わせることもでき、しかも違和感なく馴染ませることができる点もメリットの1つとして挙げられます。
塗り壁とサイディング

人体や環境にやさしい

左官素材の中には、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドなどの物質を吸着するものが存在します。このため、部屋の中に漂う有害物質の濃度を減らしたり、ニオイのきつさを軽減することが可能です。この特性が確認されたことをきっかけに、塗り壁の外壁に対する再評価が行われるようになった点も注目に値するでしょう。

塗り壁を使った外壁の注意点

塗り壁を使った外壁はおしゃれで魅力的ですが、実際に施工を行う前に把握しておくべき注意点もいくつか存在します。施工を行ってから後悔しないように、以下で解説する注意点を頭に入れておいた上でじっくりと検討を重ねましょう。

施工コストが高いため、予算に余裕を持たせる必要がある

オーダーメイド色が強い塗り壁の外壁は、施工にあたってコストが非常に高くなります。外壁材に関しては安い素材も多いですが、左官職人が手作業で手掛けるため、サイディングやタイルの貼り合わせに比べて工賃が高くついてしまうのです。塗り壁の外壁を検討する場合には、予算にある程度余裕を持たせておくことをおすすめします。
建築コスト計算

工期が長くなるため、余裕を持ったスケジュールを組む

塗り壁は、建材を塗った後乾燥させるというステップを踏む必要があります。建材が乾いて硬くなるまでにはそれなりに時間がかかるため、工期も相応に長くなるのが特徴です。長い工期と引き換えに唯一無二のおしゃれな外壁を手に入れることができますから、事前にスケジュールには余裕を持たせた上で、焦らずじっくりと待つと良いでしょう。

スケジュール

劣化が目立ち始めた段階でメンテナンスを行う

外壁は風雨に晒される関係上、経年劣化や汚れ、傷などとは無縁でいられません。特に塗り壁の場合は汚れや変色、ひび割れなどといった劣化が目立ちやすいため、しっかりとメンテナンスを行う必要があります。軽度の汚れは目の細かいヤスリなどで処理することができますが、変色やひび割れなどによって外壁全体の劣化が始まった場合は塗り直しを依頼しましょう。概ね10年から15年が塗り直しを行う目安となります。ひび割れが起きにくい左官材料を選ぶなど、施工の段階でメンテナンスの手間を考慮することも重要です。

塗り壁とタイルやサイディングの違いを比較

塗り壁以外にも、外壁にはタイルやサイディングなどの既製品を貼り合わせるものが存在します。塗り壁とタイルやサイディングには、どのような違いが存在するのでしょうか以下ではそれぞれの機能面を比較し、違いについて解説します。

仕上がり方

タイルやサイディングは、基本的に誰が作業してもほとんど同じ仕上がりになります。既製品を貼り合わせるため、よほどのことが無い限りはある程度仕上がりに統一感が生まれるのです。そのため、完成形がイメージしやすい反面、デザインに独自性が無い欠点が存在します。

一方、塗り壁は左官職人の技術一つで仕上がりが大きく変わります。どのようなデザインになるかは職人の腕次第となるため、実際にどうなるかは完成してみないとわからない一方で、唯一無二のデザインを楽しむことができるのは塗り壁ならではの強みと言えるでしょう。

サイディングと塗り壁

外観の印象としては、タイルやサイディングは外壁に立体感が出て、高級な印象と安定感を与えることが可能です。一方で塗り壁は一見するとシンプルではありますが、塗り方や左官材料による独特の風合いを楽しむことができます。お手軽に高級感を出したい場合はタイルやサイディング、唯一無二のデザインを求めるならば塗り壁にそれぞれ軍配が上がります。

メンテナンス頻度とコスト

タイルやサイディングは概ね10年に1回、メンテナンスを行う必要があります。大抵の場合、目地の張替えのみで済むため工賃を低く抑えることができますが、つなぎ目から雨水が侵入することで壁全体が劣化してしまうことがあり、その場合のメンテナンスにかかる工賃は跳ね上がってしまう恐れがあります。また、素材が重いため家の躯体に負担がかかることがあり、家全体をリフォームするのと同じだけのコストになってしまうリスクにも注意が必要です。
タイル外壁
一方で、塗り壁は先述したとおり、10年から15年がメンテナンスを行う目安となります。基本的には塗り直しを行うため1回のメンテナンスにはコストがかかりますが、家の躯体に負担がかからない上、つなぎ目が無いことで壁全体の劣化の恐れもないため、長い目で見るとメンテナンスコストを抑えることが可能です。

塗り壁の外壁におすすめの左官材料、モールテックス

塗り壁の外壁には、輸入左官材の「モールテックス」がおすすめです。モールテックスは、デザイン性と機能性を併せ持つ優れた左官材料で、防水性能の高さは特筆に値します。

シャワールームや洗面台、浴槽などに使用することができると言えばその防水性能の高さを容易にイメージできることでしょう。当然ながら、外壁に使えば雨水をシャットアウトすることが可能です。加えて、高い耐久性に膜の薄さと柔軟性を兼ね備え、接着性の高さにより下地を選ばない汎用性も持っています。耐久性の高さはひび割れのしにくさにも現れており、メンテナンスコストも抑えることが可能です。

デザイン面においても優秀で、専用の顔料を組み合わせることで豊富なカラーバリエーションを実現しています。カラーチャートが多く、無限の色彩表現を行うことが可能です。加えて、先述した接着性の高さは外壁の形状を選ばず、構造上の成約が許す限りシームレスな壁面を作り出すことができます。カラーバリエーションと下地や壁面の形状を選ばない汎用性によって、どのようなデザインも実現することが可能となるのです。

カラーバリエーション

総じて、機能性と意匠性を高いレベルで兼ね備えたモールテックスは、外壁を塗り壁で仕上げる上ではうってつけの左官材料と言えるでしょう。塗り壁の外壁を作る際には、左官材料の選択肢としてモールテックスを是非検討してみてください。

唯一無二のデザインを楽しめる塗り壁の外壁 左官材料はサカンアートで探してみよう

塗り壁の外壁は、外壁のデザインに個性を求める人にとって有力な選択肢と言えるでしょう。実際に施工する上では、左官材料選びも仕上がりを左右する重要なファクターとなります。上記で紹介したモールテックス以外にも、サカンアートには様々な左官材料が用意されています。どれも塗り壁の外壁に最適な左官材料なので、左官材料を選ぶ際には是非サカンアートの利用を検討してみてください。

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