モールテックスの施工方法について
『モールテックス』は、一般的な左官材料と同様に壁に施工していただきます。
それだけではなく床や水場に施工することも可能です。
しかしながら、施工方法を誤った場合、仕上りが悪い場合や施工後の耐久性が失われる可能性がございます。
正しい施工方法を知っていただくことで美しいデザイン性や耐久性を実現していただくことができます。
では、そのモールテックスのデザイン性や機能性を発現するにはどのように施工していったらいいのか
基本的な情報をこちらに掲載させていただいております。
※動画などもUPしておりますが、こちらが施工方法の全てではないことにご留意いただきながら、ご参考ください。
施工方法を学ぶモールテックスの講習会について
モールテックスをご提供するにあたり、弊社では講習会の受講を強くオススメしております。
メーカーから認定を受けた講師を招きレクチャーをしています。
講習会で得られる知識、情報は当サイトだけでは伝えきれないものとなっております。
そこで習得できる技術は、実際に体感いただかないとお伝えしきれないものです。
仕上りの美しさにもつながりますので、ぜひ講習会のご参加をご検討ください。
左官材料モールテックスの施工手順1:プライマー
- 1.下地に合ったプライマー(レジデュールとレジパクトのどちらか)をローラーなどを使って塗布する。
- 2.塗り残しなどが無いように全体を塗る
- 3.8時間以上養生する
プライマーの塗り方
左官材料モールテックスの施工手順2:材料の計量
1.主材カラー2N、混和液ビールクリル2、顔料を 準備しそれぞれを必要量計量する。
材料 | 使用料 |
主材カラー2N |
㎡あたり2kg |
混和液ビールクリル2 |
㎡あたり400ml |
材料の計量について
左官材料モールテックスの施工手順3:材料の撹拌
- 1.混和液ビールクリル2に顔料を入れ、ダマがなくなるまで撹拌する。
- 2.そこに主材2Nを約3分の1入れ、顔料の練りだまりがなくなるようにさらに撹拌する。
- 3.残りの主材2Nを投入し、全体を均一に練る。
材料の撹拌
使用材料
左官材料モールテックスの施工手順4:左官材料モールテックスを塗る 1層目
- 1.まずは、塗る箇所に応じて、全体にモールテックス(2Nとビールクリル2と顔料を攪拌したもの)を塗りつける。
- 2.ある程度全体に塗りつけ終わったら、1ミリ厚になるように整えていく。
※出来るだけ手数は少なくなるように、多少のコテムラや塗りつけの山は気にしない。
モールテックスを塗る 1層目
使用材料
左官材料モールテックスの施工手順5:左官材料モールテックスを塗る 2層目
- 1.新しく材料(2Nとビールクリル2と顔料)を計量、撹拌する。
- 2.1層目が塗り終わった後、8時間以上の養生時間をおき、2層目を塗っていく。
- 3.「施工手順 04」と同じように1ミリ厚になるように塗りつけていく。
※ここでの塗りつけが 最後の左官材料モールテックスの表情に活きてくる。
モールテックスを塗る 2層目
使用材料
左官材料モールテックスの施工手順6:仕上げ(フレスコ塗り)
- 1.新しく材料(2Nとビールクリル2と顔料)を計量、撹拌する。
- 2.2層目を塗り終わった後、タイミングを見て コテ圧をかけて薄く材料を塗りつけていく。
- 3.出来るだけ薄く、出来るだけ 孔をなくすように塗りつけていく。
※ここでもあまり手数をかけてしまうとコテやけが出てしまうので、ご注意を。
仕上げ(フレスコ塗り)
使用材料
左官材料モールテックスの施工手順7:養生
その間に 水滴や汗などが落ちてしまうと白華する原因となってしまいます。
左官材料モールテックスの施工手順8:研磨
出来るだけ均一に面全体を磨いていきます。(部分的に強く当てるとそこだけ色味が濃くなったりします。)
この研磨作業をしていくと「施工手順 05」で塗りつけた表情が表に出てきますので、仕上がり感が一変します。
研磨
左官材料モールテックスの施工手順9:洗浄
- 1.磨きの際に出た 粉などの除去とその後の白華予防のために仕上がった面を洗います。
- 2.出来るなら水を張って10分ほど待つと ヌルヌルが出てきます。白華の原因となるものをここで出し切るように洗います。この作業を数回繰り返します。
- 3.壁などでできない場合は、たっぷり水を含んだ布で水拭きを繰り返す。最後はきちんと乾拭きをします。
左官材料モールテックスの施工手順10:保護材の塗布
現場状況、使用環境や望む仕上がり感によって 保護材を選定し、塗布します。
保護材はたっぷり使って欲しいのですが、余剰分はしっかり拭き取ってください。
使用材料
モールテックス講習会についてはこちらから
左官材料モールテックスの注意事項
下地と準備
施工される下地は、埃や油性分が取り除かれ、液体や粉などが付着されていない清潔な状態に準備されなければなりません。
施工中、あるいはその前後は、凍結させず、常に乾燥された状態に保たなけばなりません。
下地は、すぐ剥がれてしまう部分や破片、接着を妨げるあらゆる要素をすべて取り除き、清潔な状態に準備されなければなりません。
埃は入念に取り除かれなければなりません。
製品が塗布される表面に、余分な水分が付着していないよう注意してください。
使用後の工具の洗浄、製品は水洗いできます。
特に注意しなければならない点
施工現場は、膜が完全に硬化されるまでの間、風雨や直射日光、凍結などからの影響を避けるように常に保護されなければなりません。
塩分(硫酸ナトリウム、硝酸塩、カルシウムなど)が内部に蓄積している壁面に、塩分除去の作業をしないまま施工しないでください。
下地に湿気が含まれている際には、使用しないで下さい。
アドバイス
使用場所や施工内容に従い、適切な製品選択、方法によって施工を行って下さい。
技術説明書に記載されていない製品は、混乱を避けるため使用しないでください。
一つの現場で、たとえ同じ製品であっても、ロット番号、製造年月日が大きくことなる物同士を隣り合わせで使用する事は避けてください。
廃棄の際の環境への配慮
建築廃材を専門に扱う施設で処理して下さい。
※施工上の安全確保
目や肌を保護して下さい。目や傷口に直接触れた場合は、清水で洗い流して下さい。
症状が悪化した際には専門医の診療を受けてください。
ご要望の方に安全データシートを配布しています。弊社にお問い合わせいただくか、このウェブサイトを参照して下さい
【ご利用規約】
製品の施工法と製品の最終的な使用法に関する助言、提言は、製品が適正な方法によって保管され、正常な方法によって操作、施工された場合を想定し、社が今日得られうる経験と知識にもとづいて、誠意によって提供しているものです。実際として施工現場状況は多岐に渡り、使われた材料や基質の違い、現場の特殊状況などをすべて鑑みると、この書類に記載された助言や情報は、製造過程で見逃された欠陥に対する製品品質に関する法的保証をのぞき、販売業者としての保証責任に関わるものではありません。我々の提示した情報に沿わない施工がおこなわれた場合、弊社に一切の責任は発生しません。適性や施工に関するすべての情報やデーターが、我々からこの書面を通じて提示されているからといって、施工者がそれを自分自身で検査、確認する必要性を省くものではありません。すべての注文は、現行されている弊社の販売条件に合致しているかどうか確認したのち受付けられます。購買者は、関連する製品に該当する最新の利用規約を必ず参照してください。各規約書はお問い合わせに応じて配布されます。