カラーモルタルとモールテックスの違いは?
今回の記事ではカラーモルタル(色モルタル)とモールテックスの違いについて比較していきます。
モールテックスの豊富なカラーバリエーションはとても魅力的ですので、是非ご自分のお好みの色をお探しください!
サカンアート 藤岡
今回の記事のポイント
✓カラーモルタル(色モルタル)とモールテックスの違いがわかる。
更新日:2023/8/28
初稿:2021/10/28
《目次》
・カラーモルタルとは何のこと?
・モールテックスができること
・モールテックスのメリット
・カラーで差をつけるならモールテックス!
・モールテックスは調色が簡単!
・カラーモルタルよりモールテックス
カラーモルタルとは何のこと?
モルタルは通常セメントや砂、水を混ぜ合わせたもので灰色(グレー)の色が一般的です。しかし、鉄分量を減らした白色のモルタルに顔料を入れていくと色付きのモルタルになります!このモルタルのことを総称してカラーモルタル(色モルタル)と呼びます。
有名なところでは墨を混ぜ込んだ墨モルタルなどがありますが、土間などに使っても、どうしても黒っぽい墨がついてしまったり、乾燥後に白っぽくなたりムラができたりというデメリットがあります。墨モルタルの上から透明のコーティング剤を塗装して保持することも可能ですが、時間の経過や使用頻度が高い場所ではコーティングが剥げて黒くなってしまう可能性もあります。
モールテックスができること
そもそも、モールテックスとは?
モールテックスは左官仕上げの材料の1つで、ベルギーにあるBEALという会社が開発しました。見た目はモルタルに似ていますが、機能性や使われている原料などが異なります。モールテックスは、防水性に優れた仕上げ材となるため、雨に濡れても劣化しにくく、外壁の仕上げ材としても使用可能です。
モールテックスができること!
モールテックスは基本色だけでも64色あり、好みの色合いから選んでいただけますし、調整することでニュアンスカラーを再現することもできます。専用の顔料も豊富に取り揃えておりますので、お客様のご希望によって調色することができます。色の種類や濃度など細かく分けられているので、自分好みのこだわりのカラーが見つかります。
基本色が多いことでカラーモルタルのように曖昧な色の判断ではなく、理想の色味を追求できます。さらに複数の色を組み合わせれば、オリジナリティ溢れるカラーを作ることが可能です。
カラーサンプルのご用意もございますので、DIYや施工をご検討中の方はぜひ調色も含めご相談下さい!
モールテックスのメリット
モールテックスの表面強度はモルタルの1.5倍と言われています(二層塗の場合)。ひび割れなどのトラブルもほとんど無く、水に対しても強い耐性を発揮します。そのためキッチンや洗面台、浴槽などにも使用可能です。
また、屋内壁や什器など却って強度・防水性が不要な場所には一層塗(1層+仕上げ塗 計2回塗り)にする事で材料費を抑える事もできます。
先ほどもお伝えしましたがモールテックスは基本色だけで64色に及ぶモールテックス。定番のモルタル色だけでなく、茶色や青、緑なども調色可能です。
また、モールテックス最大のメリットは顔料を混ぜてオリジナルのカラーを作成できるという点。基本色の中に希望の色がない!という場合は自分だけの色味を作ってみてもいいかもしれませんね。
モールテックスは基本、下地を選びません。合板やボード、クロス、更にはガラスなどにも施工ができます。勿論、一度塗ったモールテックスの上に再度施工する事も可能ですよ。
施工場所も屋内屋外・床・壁・天井など様々。場所を問わずどこにでも塗れる左官材料です。弊社もそのメリットに魅せられて、屋外の壁と庇(ひさし)にモールテックスを採用しています。
また、モールテックスは主材だけでも5種類あるので理想の仕上がりに合わせた材料を選ぶ事ができます。建物のデザインや家庭のインテリアの雰囲気など必要に応じて配合し、利用することができるのは嬉しいメリットです。
材料自体は通販でも多くのメーカーが販売しておりますので購入できますが、サカンアート.jpではモールテックスの講習会も実施。動画やオンラインなどでモールテックスの正しい施工方法を学び、使用することでよりクオリティーの高い施工ができることでしょう。
また、初めての方向けに初回お試しセットもご用意しております。
お一人様1セット限定の試し塗りセットは初回のお客様のみご購入いただける特別価格となっております。
その他、配送や送料に関する詳細を聞きたいという方はお気軽にお問合せください。担当スタッフが丁寧に対応させていただきます。
カラーで差をつけるならモールテックス!
カラーモルタルは薄塗で塗りやすいですが、どうしても乾燥の過程で収縮してきます。これがいわゆるクラックに繋がってしまいます。その点、モールテックスは収縮割れを起こさないので、床や壁など様々な箇所にカラフルなモルタル調の質感を再現できます!
上の画像のように、鮮やかなオレンジで作ってもとても素敵にまとまります。カラーでインパクトのある演出や、コンセプトに沿った空間づくりなど、ご自宅以外にも店舗や商業施設、オフィスでも好評をいただいております。
もちろん、印象的なカラーもおすすめではありますが、ホワイトやベージュといったベーシックなカラーでも一味違うのがモールテックスです。
例えば、最近流行しているニュアンスカラーというのは白のようで白じゃない、グレーやブラウンが見え隠れするような白など、とても伝えるのが難しかったり、ピンポイントで色を合わせるのが困難です。しかし、モールテックスで取り扱っているカラーはそんなニュアンスカラーにもお応えしています。
モールテックスは調色が簡単!
カラーモルタルに比べ、モールテックスは色味の豊富さはもちろん、専用の顔料を混ぜてその都度練っていくので、基本材料は同じものをお使いいただけます!下記画像のように、天板部分とサイドで用途分けをして、色分けしてもとてもカッコいいですし、モールテックス同士なので統一感も保てます。
カラーモルタルよりモールテックス!
カラーモルタルはその名の通りモルタルですので、セメント、水、砂でできています。一方のモールテックスはほんの少しの樹脂分と、0.8mmの骨材によって、コンクリートの1.5倍の表面圧縮強度を備えています!それが2-3mm厚で実現できます!
また、モールテックスは既存の家具や什器にも施工できますし、リフォーム・リノベーションの際にもお使いいただけます。豊富なカラーと強度を兼ね備えたモールテックスはまさに次世代の左官材料と言っても過言ではないのではないでしょうか。
是非おすすめのモールテックスの製品を使って、建築物により重厚感のあるカラフルなモルタル調のデザインを作ってみてください。
もちろん、モルタル同様に、オーソドックスな灰色や黒をベースとしてシックなデザインの壁や床に仕上げることも可能です。実際に、サカンアート.jpで人気の高いカラーにはモルタル色が含まれています。ぜひ、色々なカラーをご覧になって、お好みの色合いを見つけてください。
このように、モールテックスを使えば従来の左官材では難しかったデザインでも実現可能に。サカンアート.jpでは様々な色やデザインのモールテックスを取り扱っており、ホームページではカラーチャートや実際の施工例の掲載、サンプルの販売や講習会の開催やショールームの開設なども行っています。モールテックスの製品や塗料についてのご相談や、その他材料の購入方法などのお問合せもお気軽にご相談下さい。
監修者からのメッセージ
サカンアートでは「世界の優れた左官材料の提供を通じて、日本の住環境をより豊かにする」事を目的としております。
左官でしか表現できない「おしゃれでありながらも居心地のいい空間づくり」。そんな左官材料を世界から日本に提供することでより豊かな住環境づくりのお手伝いができる存在となって参ります。