左官材料モールテックスとその他の比較
この記事では左官材料モールテックスについてや、その他の左官材料の比較などを紹介していきます。
モールテックスとは、ベルギーのBEAL社が開発をした左官仕上げの材料のことです。一見モルタルのようなタイプの塗料です。ここ10年で住宅のリフォームや補修、塗装など日本の建築過程でもよく見かけるようになりました。
初稿:2019/06/12
初稿:2024/7/20
《目次》
- 質感・・・触った時の手触りや見た目の滑らかさ
- デザイン性・・・施工可能な場所や形の種類の豊富さ
- 色の豊富さ・・・選べる色の種類の豊富さ
- 施工性・・・施工可能箇所や施工のやりやすさ
- 防水性・・・水を通さない防水機能の有無
- 価格・・・お求めやすい価格帯か
一般的な左官材料(モルタル)での仕上げ
一般的なメーカーのセメント系左官材料に比べて、モールテックスは圧倒的に割れにくいです。
左官材料モールテックスの塗膜は2~3ミリで薄塗りが可能で『薄く塗っても割れない』ので、内装や外装問わず、壁や棚、床、キッチン、カウンターなど使用用途が格段に広がりました。
モールテックスは元々は防水材として生まれたため、防水材としての優れた仕様になっています。
ただモールテックスはあくまで仕上げ材なので、防水性はあるが湿気は通しますので注意しましょう。
左官材料モールテックスの仕上がり
モールテックスの仕上がりはコンクリート調です。
2~3ミリの塗膜で薄塗りで施工することができます。
またモールテックスは仕上がりの色も調色可能です。
標準色だけでも64色もの種類があり、お好みの色を選ぶことができます。
機能性とデザイン性を兼ね備えた数少ない優れたデザインコンクリートになります。
内装や外装問わず、壁や棚、床、キッチン、カウンターなど幅広い使用用途でご利用いただけます。
モールテックスや他材料・種類の紹介
左官材料モールテックス
- 質感・・・フレスコ仕上げにより、手触りが滑らかに仕上げることが可能
➡️モールテックスの質感が分かる施工事例はこちら - デザイン性・・・仕上がりと色は無限。薄塗りで施工できるので、形も施工箇所も選びません。
➡️モールテックスのデザイン性が分かる施工事例はこちら - 色の豊富さ・・・標準で64色もの種類があり それ以外にも調色可能
➡️モールテックス無料サンプル請求はこちら - 施工性・・・考えられるほとんどの下地に施工可能 薄塗り施工してもひび割れしない
➡️モールテックスの講習会内容はこちら - 防水性・・・優れた防水性を持ったモルタル
➡️防水機能を持ったモールテックスのお手入れ方法はこちら
従来の左官材料
- 質感・・・一般的にはざらっとした感じ。滑らかに仕上げるには技術が必要
- デザイン性・・・いわゆるモルタルの仕上がり
- 色の豊富さ・・・グレーが一般的
- 施工性・・・モルタルとの相性は良いが、その他は△ 薄塗りは難しい
- 防水性・・・防水機能なし
タイル
- 質感・・・用途に応じて質感を選べる
- デザイン性・・・形が四角いものが通常。目地が必要
- 色の豊富さ・・・販売店によって様々な種類の色があり、多彩
- 施工性・・・タイルの加工が必要な場合や、目地を込め、きれいに納めることが難しい
- 防水性・・・タイル自体は水を通さないが、目地の処理が必要
人工大理石
- 質感・・・滑らか 高級感もある
- デザイン性・・・使い方によって色を変えられる
- 色の豊富さ・・・販売店によって色がある程度決まっている
- 施工性・・・施工箇所によって様々な処理が必要
- 防水性・・・水を通さない素材
左官材料モールテックスは経年変化を楽しむことができる
一般的なメーカーの左官材料は施工直後が最も良い状態ですが、仕上げ材として人気の高い左官材料モールテックスは施工後の状態の変化によってその風合いが変化します。
つまりモールテックスはほかの左官材料とは違い、エージングを楽しむことが可能です。
時間がたつにつれ色味に深みが現れ、壁や棚、床、キッチン、カウンターなど各施工場所によって違った表情をあらわします。
そういった経年変化を楽しむことができることも左官材料モールテックスの優れているメリットと言えます。
日本の職人さんが左官材料であるモールテックスで仕上げた住宅の塗装や内装も日本の代表的な建築になってきています。
監修者からのメッセージ
監修者:毛受 進(2級建築士/1級土木施工管理技士)
サカンアートでは「世界の優れた左官材料の提供を通じて、日本の住環境をより豊かにする」事を目的としております。
左官でしか表現できない「おしゃれでありながらも居心地のいい空間づくり」。そんな左官材料を世界から日本に提供することでより豊かな住環境づくりのお手伝いができる存在となって参ります。