カウンターは人造大理石がおすすめ
キッチンカウンターにおすすめする素材の一つとして人造大理石があります。
以下では、その特徴やメリットに加えて、人造大理石と併せて知っておきたいビールストーンについても説明していきます。
【今回の記事のポイント】
✔︎キッチンカウンターにおすすめな素材「人造大理石」のメリットがわかる
✔︎「ビールストーン」のおすすめポイントがわかる
《目次》
・そもそも人造大理石とは?
・人造大理石の特徴とメリットは?
・人造大理石はカウンターにおすすめ
・人造大理石とビールストーンの相性
・ビールストーンはどこで手に入る?
・カウンター作りはビールストーンで!
そもそも人造大理石とは?
はじめに、そもそも人造大理石とはどういったものなのか概要について見ておくことにしましょう。
また、人造大理石と混同されがちな人工大理石との違いについてもご説明します。
人造大理石とは?
人造大理石の詳細は、大理石を細かく砕いたうえで、樹脂などの素材を使い固めて製造された半人工素材の大理石のことをいいます。
天然の大理石は、もともとは火山のマグマなどの高熱によって石灰岩に含まれる炭素カルシウムなどが再結晶化を起こして生成される鉱石で、そのマーブル模様の色合いが特徴です。
この大理石は、鉱石の中では比較的柔らかくて加工しやすく、加えて研磨すればするほどツヤが出て美しく輝くため、昔から住宅などの建築素材としてよく利用されてきました。
しかしながら、大理石にはそのようなメリットがある一方で、水を含みやすい性質があり、汚れも一緒に吸い込んでしまって取れにくいというデメリットがありました。
そこで、大理石のメリットを活かしつつ、デメリットを極力小さくしようとして開発されたのが人造大理石なのです。
人造大理石と人工大理石の違いとは?
人造大理石と人工大理石は言葉が似ているためにしばしば混同されがちですが、実際には両者は似て非なる素材です。
人工大理石というのは、アクリル系やポリエステル系などの合成化学樹脂のみを使用して大理石に似せて製造された素材で、人造大理石の様に天然の大理石は基本的に一切使われていません。
そのため、天然石が使用されているかどうかというのが人造大理石と人工大理石の大きな違いであるといえるでしょう。
この人工大理石は、合成化学樹脂があれば製造できるので、その製造コストは天然の大理石や人造大理石に比べると安価であり、リーズナブルな価格で手に入れやすいという特徴があります。
また、様々な樹脂を組み合わせることでデザインの幅を広げられるという点もこの素材の強みであると言えるでしょう。一方で、鉱石としての質感や高級感は、人造大理石よりもどうしても劣ってしまいがちです。
人造大理石の特徴とメリットは?
豊富なデザイン
汚れが目立ちにくい
ステンレスなどの金属製の素材はどうしても水垢などの汚れがつきやすく目立ってしまいがちですが、人造大理石の場合には、日常生活の中で使っていてもそれほど汚れは気になりません。天然の大理石のように汚れが吸い込まれてしまって落ちなくなるといった恐れもあまりないので、特別な手入れの必要もなく、長期にわたって美しい状態を維持したいと考えている方にとってはベストな素材の一つであると言えるでしょう。
メンテナンスが楽
メンテナンスにそれほど手間がかからないというのも、人造大理石の特徴です。前でも記述したように、そもそも汚れが付きくいので、あまり頻繁にメンテナンスをする必要はありませんし、少し汚れが気になると思ったら、濡れた布などを使って軽くひと拭きしていただくだけで、たいていの場合にはキレイな状態に戻すことができます。
天然の大理石に比べて安価
天然の大理石は、それ自体が貴重な素材である上に、加工するのにそれなりの手間と技術が必要になるため、どうしても高価になりがちです。それに対し、人造大理石は、大理石のかけらなどを用いて製造できるため、人工大理石ほどではないものの、天然ものに比べるとリーズナブルな価格で手に入れやすいのです。
そのため、室内の高級感を保ちつつコストもなるべく抑えたいというような場合に、人造大理石は有力な選択肢になるでしょう。
ビールストーン商品も、大理石よりも低価格でありながら高級感ある風合いを楽しむことができるため、ぜひ選択肢の1つとして検討ください。
人造大理石はカウンターにおすすめ
人造大理石は、収納の扉をはじめ、洗面ボウルや化粧台、浴室の壁やトイレなど様々な製品として用いるのにおすすめの素材ですが、標準として設置されることが多い、板状のキッチンカウンターに向いています。ここでは、その理由をいくつかピックアップしてご紹介します。
素材のメリットを活かせる
まず一つ目の理由として挙げることができるのは、キッチンカウンターこそが人造大理石のメリットを活かせる場所であるという点です。
キッチンカウンターは、調理したり料理を置いたりする場所であるため、どうしても汚れが目立ちがちです。
そのため、汚れが付きにくく、メンテナンスも楽な人造大理石を使用するのにこれほど適した場所はありません。
また、カラーバリエーションが豊富な人造大理石やビールストーンであれば、自分の理想とするキッチンカウンターをオーダーすることも可能です!
天板とシンクの一体化が可能
二つ目の理由は、人造大理石を選ぶことによって、キッチンカウンターのトップとシンクを一体化させることができるという点です。
人造大理石は、その高い耐水性からワークトップだけでなくシンクに用いる素材としても適しています。
そのため、ワークトップとシンクに同じ素材を使えば、シームレスで見た目にも美しいキッチンカウンターが出来上がるのです。
人造大理石とビールストーンの相性
また、それだけではなく、ビールストーンによって生成される膜は高い耐久性を有しているので、それを使って設計されたカウンターキッチンは人造大理石以上にキズや汚れがつきにくくなります。
もちろん天板の部分だけでなくシンクにも使用できるので、人造大理石を使用するのと同じように、シームレスなキッチンカウンターに仕上げることも可能です。
ビールストーンはどこで手に入る?
ビールストーンは、前述のようにBEAL社が販売している左官材料なのですが、それを手に入れるためにわざわざ同社があるベルギーにまで行く必要はありません。というのも、輸入左官材料専門店であるサカンアートが、ビールストーンを輸入して日本国内における販売を手掛けているからです。
サカンアートでは、ホームページ上でビールストーンの施工方法や施工事例の情報を写真付で分かりやすく説明しています。