SAKAN MAG.

サカンアートが編集するコラムや、
お客様よりいただくよくある質問にお答え

人造大理石と人工大理石の違いは?似ている素材も一挙にご紹介

人造大理石と人工大理石の違いは?似ている素材も一挙にご紹介

人造大理石と人工大理石の違いとは?内装で失敗しない素材選定ポイント

「人造大理石」と「人工大理石」は名称が似ているため、どちらも「人大(じんだい)」と略され混同されがちですが、素材構成・性能・用途・コストがまったく異なる別物です。この違いを取り違えると、仕様書のミスや採用後のトラブルにつながります。

とくにオフィス・商業施設・飲食店・ホテルなどの法人空間では、意匠性だけでなく耐久性・メンテナンス性・施工性・コストを含めた総合判断が欠かせません。

サカンアートは創業65年、輸入左官材料の専門商社として、テラゾー風の意匠を持つビールストーンをはじめ多彩な素材を扱ってきました。本記事では、設計事務所・施工会社、総務・施設管理のご担当者が社内説明や比較資料にそのまま使える形で、2つの大理石の違いと内装での選定ポイントを整理します。

【今回の記事のポイント】
✔︎人造大理石と人工大理石の定義と、混同しやすいポイントがわかる
✔︎法人利用で評価される性能・注意点がわかる
✔︎用途別に適した素材の選び方と、代替となる左官材(ビールストーン)がわかる

更新日:2026/7/14
初稿:2022/12/19

\\施工事例やカラー展開がわかるWEBカタログはこちら//

人造大理石とは

人造大理石とは、天然大理石を砕いて他の石材チップと混ぜ、セメントやレジン(樹脂)で固めた素材で、「テラゾー」とも呼ばれます。素材に本物の大理石を使っているため、人工大理石よりは高価で、ものによっては人工大理石の2倍以上になることもあります。

最大のメリットは、天然大理石より安く、大理石ならではの高級感のある風合いを演出できる点です。ただし材質がやや硬質で加工が難しく、床材など一枚板で使える場面で採用されます。

人造大理石は結合材によって表情が変わります。レジン系は大理石を大きめに砕いて固めるため華やかで、目立つ場所に向きます。セメント系は小さめに砕いて固め、硬く傷がつきにくいため外構など屋外に使われる傾向があります。

人工大理石とは

人工大理石は名前に「大理石」と入っていますが、大理石は一切使っていません。ポリエステルやアクリルなどの樹脂を固めた工業製品です。柔らかく加工しやすい・着色しやすいためデザインが豊富で、水や酸に強いことから浴室・キッチンなど水回りに多く採用されます。価格も比較的安価です。

一方で、熱に弱く傷が付きやすいのが難点で、本物の大理石を使わない分、目立つ天板やカウンターではやや安っぽく見える場合もあります。

樹脂による違いもあります。アクリル系は汚れにくく衝撃に強くカウンター向きですが高価。ポリエステル系は安価な反面、紫外線で黄ばみやすく衝撃に弱いため浴槽・洗面台など人目につきにくい場所に向きます。なお代表格のコーリアン(デュポン社のアクリル系)は、200℃の鍋を20分置いても問題ないとされるほど耐熱性を改善した製品です。

両者の違いを比較

名称が似ている2つですが、性能とコストは大きく異なります。社内比較資料としてお使いいただけるよう一覧にまとめます。

比較項目人造大理石(テラゾー)人工大理石(樹脂系)
主原料天然大理石チップ+セメント/レジンポリエステル・アクリル樹脂
見た目石本来の高級感・重厚感均質・デザイン自由だがやや安価な印象
重量・施工性重く加工が難しい(一枚板向き)軽量で加工しやすい
耐久性硬質で傷に強い熱・傷に弱い
補修性部分補修が難しい比較的補修しやすい
コスト高め(人工の2倍以上も)安価

ざっくり言えば、「意匠性・高級感なら人造大理石」「軽さ・加工性・水回りなら人工大理石」が基本の判断軸です。ただし、この両者の長所を兼ね備えた選択肢として、後述する左官材ビールストーンも比較検討の価値があります。

法人空間での選定ポイント

素材選びは基本的に「性能」と「デザイン」の2軸で考えます。高級感・意匠性を優先するなら人造大理石、コストと水回りの耐水性を優先するなら人工大理石が基本です。人造大理石は本物の大理石を使うぶん天然に近い見た目ですが高価になりやすいため、予算と相談して選びます。

法人空間では、施設タイプと使用部位でさらに判断が分かれます。

用途向いている素材の考え方
オフィス受付・カウンター意匠性重視なら人造大理石・ビールストーン
飲食店の厨房・水回り耐水性重視なら人工大理石、意匠と両立ならビールストーン
ホテル・商業施設の壁/什器目地なしの一体感なら左官仕上げ(ビールストーン)

ポイントは、「人の目に入る意匠面」と「水や熱がかかる機能面」を分けて考えることです。カウンター・壁・什器など立体造作が多い法人空間では、重量や施工性も採用可否を左右します。この点で、軽量かつ現場施工で継ぎ目なく仕上げられる左官材は有力な選択肢になります。

\\実際の質感を手元で確かめたい方は無料サンプルをご用意しています//

他仕上げ材との関係

人造・人工大理石は、天然大理石・御影石・クォーツストーンともよく比較されます。まず石系素材を簡潔に整理します。

  • 天然大理石:石灰岩由来の変成岩。鏡面仕上げで高級感が出るが、水を吸収し酸に弱いため水回りには不向き。高価。
  • 御影石:マグマ由来の火成岩。硬質で酸・水に強く外壁向きだが、硬いぶん加工が難しく家具には不向き。
  • クォーツストーン:天然水晶を93%以上樹脂と合成。耐水・耐熱・耐酸に優れキッチン天板に人気だが、硬すぎて衝撃で割れる場合がある。

これら石系素材に加え、法人内装ではタイル・塗装・左官仕上げも比較対象になります。タイルは目地に汚れ・カビが溜まりやすく、塗装は平滑で無機質になりがちです。そこで注目されるのが、テラゾー(人造大理石)の意匠を目地なしのシームレス仕上げで再現できる左官材ビールストーンです。

ビールストーンはベルギーBEAL社製の鉱物性左官塗材で、天然石などの骨材を選び顔料と混ぜて仕上げます。膜厚は2mmから数cmまで調整可能で、壁・床はもちろんカウンター・テーブル・什器といった立体造作にも対応。防水性・耐久性にも優れ、専門業者でも人造大理石と見分けが付きにくいほどの質感を持ちながら、石材より軽く施工の自由度が高いのが特長です。

\\ビールストーンの概算費用を知りたい方はお気軽にご依頼ください//

まとめ

人造大理石と人工大理石は名前こそ似ていますが、素材構成・性能・コストが大きく異なります。人造大理石は本物の大理石を使った高級感が魅力で高価、人工大理石は軽く水回りに強く安価、というのが基本の違いです。法人空間では、「意匠面か機能面か」「使用部位」「メンテナンスと運用条件」を踏まえた総合判断が失敗しない素材選定につながります。

そして、両者の長所を兼ね備えた第三の選択肢が左官材ビールストーンです。テラゾー風の意匠を目地なしで再現でき、カウンター・什器・壁面まで一体的に仕上げられます。見た目は人造・人工大理石とほぼ変わらず、専門業者でも見分けが付きにくいほどです。

サカンアートは創業65年の輸入左官材料の専門商社として、ビールストーンやモールテックスを実際に確認できるショールームを備え、法人施工のコーディネートまで一貫して対応しています。「自社の内装にはどの素材が最適か」をご検討中の設計・施工・総務・施設管理のご担当者は、サンプルのご請求やご相談をお気軽にお寄せください。

\\素材選定・施工についてはお気軽にご相談ください//

監修者情報

【監修】サカンアート(創業65年/輸入左官材料の専門商社)
ビールストーン(ベルギーBEAL社製)・モールテックスなど輸入左官材の正規販売から法人施工のコーディネートまで一貫対応。ショールームで実物の質感を公開し、設計者・施工者向けの施工講習会も定期開催しています。

おすすめ商品はこちら

関連コラム