塗り壁はおしゃれな内装で大変身!
「おしゃれな内装をつくりたい!」「洗練されたインテリアにしたい!」
という希望を叶えてくれるのが、モールテックスという仕上げ材を使った塗り壁です。
ここでは、塗り壁やモールテックスの魅力について詳しく解説していきます。
また、家づくりにおいておしゃれな内装をつくるためのヒントも紹介していくので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
今回の記事のポイント
✓塗り壁やモールテックスの魅力がわかる。
✓モールテックスを使ったおしゃれな空間づくりの参考になる。
更新日:2023/10/22
初稿:2022/5/17
《目次》
・塗り壁の知識について知っておこう!
・大人気モールテックスの魅力
・モールテックスで解決!おしゃれな内装
・モールテックスは施工技術を学んでみる
塗り壁の知識について知っておこう!
まずは、さまざまな種類がある塗り壁について深掘りしていきます。
使用する原料や成分、効果やメリット・デメリットも含めて記載していきます。
塗り壁とは何か
塗り壁は、湿式工法や左官工法とも言われ、昔からよく使われてきた仕上げ方法のひとつです。
日本でも、住宅の外壁や室内、蔵やお城など様々な場所で使われてきました。
日本には四季があるため、夏には気温や湿度が上がりますが、反対に冬になると気温が下がり、空気も乾燥してしまいます。
塗り壁は、このように移り変わる気候にも柔軟に対応できる機能や特性を持っているため、快適な環境を整えるための仕上げ材として最適だったのでしょう。
塗り壁では、土や植物、水など、私たちの身近にある天然 素材を利用し、仕上げていきます。
そのため、人にも地球にも優しい仕上げ材として、今注目を集めています。
塗り壁にする場合、一度の作業だけで完成することはありません。
まず下塗りをした上で、その上に中塗りをし、そして上塗りというように、何度も塗り重ねて塗装していくのです。
下塗りは、荒塗りと言われることもあります。手間も工期もかかる作業ですが、そうすることで、高い耐久性を持ち、なめらかで美しい塗り壁へと近づいていくのです。
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また、塗り壁はデザイン性の面でも高い評価を得ています。
塗壁は、すべて左官職人による手作業です。
だからこそ、そこには人の手によるあたたかさが生まれるのでしょう。
オリジナル性の高さや、絶妙な風合いは、塗り壁ならではの魅力と言えます。
光の当たり具合によっても見え方が変わり、壁紙とはまた違う感じで豊かな表情を見せてくれます。
さらに、継ぎ目がないということも、塗り壁が持つ特徴のひとつです。
紙やビニールクロスなどを仕上げ材として用いる場合は、
どうしても途中で素材の継ぎ目がでてきてしまいます。
一方、塗り壁の場合は、広い面でも継ぎ目なく仕上げることができます。
それにより一体感が出て、美しい仕上がりを実現できるでしょう。
塗り壁の種類
塗り壁には、いくつかの種類があります。
家や部屋の建築で最も使われるものとしては、珪藻土や漆喰などが挙げられますが、かつては聚楽壁(じゅらくへき)などに代表される土壁や、砂壁も多く使われていました。
珪藻土は、ザラッとした質感が特徴の仕上げ材です。
原材料である珪藻とは、植物性プランクトンの一種のことで、この化石が堆積したものを珪藻土と呼んでいます。珪藻土が持つ最大の特徴は、調湿性が高いということです。
それに加え、他にも消臭作用があったり、防火の観点からも選ばれます。
多孔質で、小さな孔が無数にあり、空気中の水分を吸収したり、放出したりする機能を持ち合わせています。
この機能を活かして、バスマットやコースターなど、塗り壁以外の方法で使われることも増えています。
一方、漆喰は、消石灰とスサ、そして糊(ノリ)と水を混ぜて作ります。
ツヤツヤと光沢のある仕上がりが独特で、他と比べ、城壁などに多く使われてきました。
耐久性があり、不燃材としても力を発揮するので耐火性にも優れています。
弊社で取り扱っているモールテックスは【無料サンプル】もご用意しております。
また、有償にはなりますが、ご指定いただいた色番にて仕上げた塗り板サンプルをお届けしています。
是非、お手元でモールテックスを実感・確認してみませんか?
塗り壁の費用
壁の仕上げ材として、最も普及しているビニールクロスに比べると、塗り壁にする際の費用は3倍から5倍ほどかかると言われ高めです。
費用には幅がありますが、その理由のひとつには、材料による差が挙げられます。
当然、材料費の安いものを使えばコストは抑えられますが、高い材料を使う場合や、普段ほとんど使わず、入手ルートが複雑な場合などはどうしても価格が高くなってしまいます。
また、職人の手間賃の差や地域性なども影響を及ぼし、工期の長さも、施工費用が高くなる原因のひとつでしょう。
左官職人による手作業になるため、ビニールクロスの時と比べると、どうしても長い工期が必要になってくるのです。その分、こだわりや自分好みの模様や柄が楽しめます。
その他には、下地処理の手間がどの程度かかるかによっても、施工費用には差が生まれます。
新しい下地材の上に塗っていく場合は、手間も時間もそこまでかかりません。
しかし、剥がしたり削ぎ落したりする作業が伴ってしまう場合は、施工費用が高くなってしまいます。
弊社では、モールテックス・ビールストンを使いたいけれど施工業者が見つからないという方に、全国47都道府県のモールテックス・ビールストン施工業者様をご紹介してます。
大人気モールテックスの魅力
サカンアートが手掛けているモールテックスは、ベルギーから輸入している左官材料です。
ここでは、モールテックスの性質について解説していきます。
表面強度が強い
通常、強い表面強度を実現するには、ある程度の厚みが必要です。
モールテックスは、わずか2~3ミリの厚みで強い表面強度を発揮できる素材です。
その表面圧縮強度は、なんとコンクリートの1.5倍。
そのため、床や階段はもちろん、ガレージなど強い強度が求められるような場所や部分でも施工可能です。
また、モルタルなどの場合、乾燥する時にひび割れを起こすことがありますが、モールテックスは下地のたわみにも柔軟に対応できるため、美しい見た目を維持することができます。
防水性が高い
モールテックスの防水性能はとても高いです。
そのため、シャワールームや洗面台、シンクなど高い防水性能が求められるような場所にも施工することができます。
これまで、防水性能の面で、デザイン性を諦めていたという場所でも、モールテックスを塗ることで、機能面とデザイン面の両方を追求できるようになるでしょう。
デザイン性が高い
モールテックスはコンクリート調の仕上がりになる左官材料で、そのデザイン性はとても高いです。
カラーバリエーションも豊富で、標準だけで64色。
その他にもオリジナルでの調色も可能です。
その他以外にも調色によって色合いの調整が可能なため、自由自在に表現することができます。
また、フレスコ塗りによって、滑らかな手触りに仕上げることも可能です。
施工性が高い
モールテックスには、強い接着性能があります。
そのため、鉱物や木、ビニールクロスはもちろんのこと、金属や、タイル、スタイロフォームなど様々な下地に施工できるでしょう。
施工性が高いということは、それだけ内装に対して自由な発想ができるということ。理想とするイメージも具現化しやすくなるでしょう。
モールテックスで解決!おしゃれな内装
ここでは、モールテックスを使って洗練された空間をつくるためのヒントを、いくつか紹介していきます。
最近、人気のあるカラーやスタイルでオシャレな空間をつくりませんか?
異素材と組み合わせる
モールテックスは、異素材との相性が非常に良いです。
中でも、自然素材である木を組み合わせたインテリアは、鉄板のコーディネートでもあり、上質な空間に仕上げることができます。
シンプルでさりげなくその存在感を主張するモールテックスは、木が持つ魅力を邪魔することなく、最大限引き出せるからです。
異素材の組み合わせをして、ごちゃごちゃすることもありません。
明るくナチュラルな色合いの木と組み合わせると、モダンで洗練された雰囲気に。
一方、ダーク系の木と組み合わせると、高級感が出て、大人っぽい雰囲気に仕上げることができます。
また、モルタル系のモールテックスの場合、アイアンとの相性も抜群です。異素材とのミックスで、おしゃれな空間にしてみましょう。
カウンターに施工してワンランク上の質感を出す
モールテックスは、カウンターに施工するのもおすすめです。
カウンターの場合、どうしても角の仕上がりが気になってしまうもの。
長いカウンターの場合は、つなぎ目が出てきてしまうこともあるでしょう。
そして、カウンターは自然と人の目が向きやすい場所でもあります。
ここの仕上げをどうするかで、空間全体が持つ印象は全く異なるものになるでしょう。
モールテックスであれば、角までキレイに仕上げることができます。
もちろん、長さのあるカウンターでも継ぎ目が出ないため、一体感を出すこともできます。
シームレスな仕上がりと、滑らかな肌触りは、その空間をより一層上質なものに変えてくれるでしょう。
また、モールテックスは左官材料の中では珍しく、経年変化を楽しむこともできる素材です。
時間の経過と共に、深みのある色合いとなり、豊かな表情を見せてくれるのです。
飲食店やショップのカウンターをモールテックスで仕上げて、ワンランクアップした雰囲気にしてみてはいかがでしょうか。
水まわりに施工して高級感アップ
通常、浴室やシャワールームにはパネルやタイルなどを使うケースが多くなっています。でも、上質な空間に仕上げたい場合は、モールテックスがおすすめ。
防水性能の高いモールテックスは、水まわりにも最適な仕上げ材です。
継ぎ目がないため、高級感もアップ。おしゃれで洗練された雰囲気になるでしょう。
また、隣り合う洗面所にも使えば、空間としての一体感もアップし、広々とした印象を与えられるように。
もちろん、洗面台のカウンターに使うことも可能です。
専用の汚れ防止剤を使えば、長い間きれいに保つことができるでしょう。掃除やメンテナンスもしやすく、DIYで補修することも可能。
モールテックスはコンクリート調の仕上がりのため、「冷たい印象になるのでは」と心配になる人も少なくありません。
しかし、モールテックスのカラーバリエーションはとても豊富です。
特に人気があるのはモルタル色ですが、その中には、クールなグレー系のものから、少し茶色がかってあたたかみのあるグレー系のものまで含まれています。
あたたかみのある色合いのものを選べば、水まわりに使っても優しい雰囲気に仕上げられるでしょう。
また、照明の色によっても、モールテックスの色合いは異なって見えます。
昼白色の明かりであればクールな印象に、電球色の明かりであればあたたかみのある印象になるため、照明にもこだわってみてはいかがでしょうか。
モールテックスの施工技術を学んでみる
おしゃれで洗練された内装を目指すのであれば、モールテックスがおすすめです。
ただし、きれいに仕上げるためには、しっかり知識や技術を身につけておくことも欠かせません。
サカンアートでは、施工講習会も行っており、スキルを学ぶこともできます。
「モールテックスを使いたい」という場合は、レクチャーを受けてみてはいかがでしょうか。
監修者からのメッセージ
サカンアートでは「世界の優れた左官材料の提供を通じて、日本の住環境をより豊かにする」事を目的としております。
左官でしか表現できない「おしゃれでありながらも居心地のいい空間づくり」。そんな左官材料を世界から日本に提供することでより豊かな住環境づくりのお手伝いができる存在となって参ります。