防水性の高い左官材の決定版!水回りに最適な素材とは?
水回りのリフォームや新築を検討しているとき、こんな悩みにぶつかることはありませんか?
「おしゃれな空間にしたいけど、水回りは防水が心配…」「タイルやパネルじゃ味気ない。もっと質感のある仕上がりにしたい」「割れたりカビたりしない素材ってあるの?」

そんなお悩みを持つあなたに、ぜひ知ってほしいのが防水性とデザイン性を両立する左官材「モールテックス」です。
従来の左官材とは一線を画すモールテックスは、浴室やキッチンなど水回りでも安心して使える“薄塗りでも強靭”な次世代素材。
本記事では、モールテックスの魅力や選ばれる理由を詳しくご紹介します。

【今回の記事のポイント】
✔︎なぜモールテックスが防水性に優れているのか?
✔︎水回りで使う際のメリットと注意点とは?
✔︎実際の施工事例からリアルな使用感がわかる!
初稿:2025/9/28
《目次》
防水性に優れた左官材「モールテックス」とは
水回りに使える左官材を探しているなら、まず注目したいのが「モールテックス」です。
モールテックスはベルギー生まれの高性能な左官材で、見た目はコンクリートのようにクールでスタイリッシュ。それでいて、わずか数ミリの薄塗りで高い防水性と耐久性を実現します。浴室やキッチンなどの水回りにも使用でき、意匠性も抜群。左官材にありがちな「割れやすい」「水に弱い」といったイメージを覆す、まさに革新的な素材です。

モールテックスはどんな左官材?
モールテックスは、ベルギーのBEAL社が開発した高機能左官材です。最大の特長は、薄塗りでありながら圧倒的な強度と柔軟性を持ち合わせていること。左官材というと、分厚く重厚な塗り壁をイメージする方も多いかもしれませんが、モールテックスは1〜2mmという非常に薄い厚さでも高い性能を発揮します。


防水性能の高さはなぜ実現できる?
モールテックスが水回りに強い理由は、独自の「樹脂結合システム」にあります。通常のモルタルはセメントと砂、水で作られるため、どうしても微細な隙間ができてしまい、水が染み込みやすいという弱点があります。しかし、モールテックスはそこに「特殊ポリマー樹脂」を加えることで、柔軟性を持たせながらも隙間を埋め、水の侵入を防ぐ構造を作っているのです。

この仕組みによって、モールテックスは施工後すぐに防水性を発揮し、長期間にわたって水回りの環境に耐えることができます。加えて、接着力も非常に高いため、タイルの上から施工したり、曲面にも塗れるのが特徴です。
「ひび割れが怖い」「水ハネが多いから不安」という人でも、モールテックスなら安心。特にキッチンカウンター、洗面台、浴室の壁・床といった高湿度エリアで実力を発揮します。実際、海外の高級ホテルやレストランでも採用されているほど、信頼性の高い左官材です。

モールテックスと一般的なモルタルの違い
一見するとモルタルと同じような質感に見えるモールテックスですが、実はその中身には大きな違いがあります。モルタルは「セメント+砂+水」で構成されるのに対し、モールテックスはこれに高性能なポリマー樹脂を混合した複合型左官材。この違いが、耐水性・柔軟性・密着性といった性能に大きな差を生んでいます。
また、モルタルは水に弱く、ひび割れを起こしやすいため、水回りには基本的に不向きとされてきました。しかしモールテックスは、その弱点をすべて補った上で、さらに意匠性にも優れているのがポイントです。

水回りでの左官防水が選ばれる理由
「水回りに左官材?」と聞くと、不安を感じる方も多いかもしれません。
しかし、モールテックスのような高性能左官材であれば、キッチン・浴室・洗面台などの湿気や水ハネの多い場所でも、しっかり防水性能を発揮します。加えて、左官材ならではのシームレスな仕上がりと高いデザイン性で、タイルやパネルには出せない「上質な空間」を作れるのが大きな魅力。ここでは、なぜ水回りでモールテックスが選ばれるのか、その理由を詳しく見ていきましょう。

キッチン・洗面台・浴室にも安心して使える理由
モールテックスが水回りに最適な理由は、その防水性・耐久性・密着性の高さにあります。一般的な左官材は、水分を含んでしまうと膨張や劣化が起こりやすく、カビや割れの原因になりがちです。しかし、モールテックスは樹脂を多く含む特殊配合により、施工面にしっかりと密着し、水の侵入をブロックします。

また、表面は非常に緻密な構造で、水を弾きやすい撥水性のある仕上がりになるため、水回りでもカビが発生しにくく、掃除もラク。キッチンの天板や洗面台、浴室の壁など、「水が飛び散りやすい場所」でも効果を発揮します。

さらに、薄塗りでも十分な強度を持っているため、重量負担の少ないリノベーションにも最適。タイルの上から施工できる点も嬉しいポイントです。「防水性+施工性+デザイン性」を兼ね備えた素材として、プロの施工業者からも絶大な支持を受けています。
「水回りに使っても大丈夫?」という不安を、“実績”と“性能”の両面から安心に変えてくれるのがモールテックスなのです。

シームレスでおしゃれな空間を作れる
タイルやパネルを使うと、どうしても“継ぎ目”ができてしまい、そこから水が浸入したり、カビが発生する原因になることがあります。対してモールテックスは、左官仕上げで全体を一体的に塗れるため、継ぎ目のないシームレスな美しさを実現できます。
シームレスな仕上がりは、見た目にもスッキリと洗練された印象を与え、高級感ある空間演出が可能です。さらに、空間に合わせて色味や質感を自由に選べるため、インテリアの雰囲気にぴったりフィット。木材や金属など他素材との相性も抜群で、モダンな空間づくりに最適です。

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防水性を高める施工のコツと下地処理の重要性
モールテックスは高い防水性能を持つ左官材ですが、その性能を最大限に引き出すためには、下地処理と施工工程の正確さがカギとなります。特に水回りのような湿気の多い空間では、下地の状態によって仕上がりの耐久性に大きな差が生まれます。ここでは、「下地処理」と「クラック対策」という2つの観点から、防水性を高めるための実践的なコツをご紹介します。

下地処理で防水性は変わる?
結論から言えば、下地処理は防水性に直結する最重要工程です。モールテックスは表面を薄く塗る仕上げ材のため、下地の状態がダイレクトに仕上がりに影響を与えます。もし下地に凹凸やクラック、吸水性のムラがあると、モールテックスの性能が十分に発揮できず、防水性にも悪影響が出る可能性があります。
まず大切なのは、下地をしっかり乾燥させること。湿った状態で施工すると、剥離や膨れの原因になってしまいます。さらに、コンクリートやモルタルなど吸水性の高い下地には、プライマー(専用の接着剤)を事前に塗布して吸い込みを防ぐ必要があります。

また、下地にはできるだけ凹凸がなく、平滑な状態を作ることが理想。特に防水が求められる場所では、下地に水の通り道を作らないようにする意識が重要です。
しっかりとした下地づくりは、見た目の美しさはもちろん、長持ちする防水性能を実現するための土台なのです。

クラック(ひび割れ)を防ぐコツ
「見た目は良いけど、すぐに割れてしまったら意味がない…」
モールテックスを使う際、特に水回りではクラック対策が重要です。クラックは主に下地の動き、乾燥不良、施工ミスなどが原因で発生しますが、正しい知識と対策を取ることでかなりの確率で防ぐことができます。
以下は、クラックを未然に防ぐために実践すべき対策ポイントです。

◆クラック防止のための具体的なコツ◆
- 下地の動きを抑える
→ コンパネ下地や可動性のある素材は避け、動きに強いベースを選ぶ。
- 下地の割れを先に処理する
→ 小さなひび割れでも先にパテや補修材で処理し、再発を防止。
- 下塗り・上塗りの乾燥時間を厳守する
→ 硬化前に次工程を始めると、収縮によって割れる原因になる。
- 厚塗りしすぎない
→ 指定厚み(1〜2mm)を守ることで、柔軟性を維持できる。
- 施工環境を整える
→ 夏場の高温や冬場の低温は硬化速度に影響するので、室温管理を徹底。
- しっかり混ぜる&均一に塗る
→ 材料の混ぜムラや塗りムラは、クラックの誘発要因になる。
こうした基本を丁寧に守ることで、ひび割れに強い仕上がりを実現できます。防水性だけでなく、長期間美しさを保つ左官材としての価値を引き出すには、技術と手間を惜しまないことが大切です。

サカンアートでは、他にも多数の施工事例をご紹介しておりますので、ぜひ参考にしていただき、理想の空間演出にお役立てください。
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左官材の防水性とデザイン性を両立する選択とは
防水性を重視するだけなら、タイルやFRPといった定番素材で十分かもしれません。しかし、「空間の雰囲気を大事にしたい」「デザインにもこだわりたい」——そんな方には、モールテックスが圧倒的におすすめです。
この素材は、見た目の美しさと機能性を一体化させた“魅せる防水材”として、住宅から店舗まで幅広く選ばれています。
ここでは、モールテックスがなぜ「防水 × デザイン」の両立に最適なのかを見ていきましょう。

防水+デザインを両立させたい人にモールテックスが最適な理由
モールテックスの最大の魅力は、「機能性を損なわずに美しさを追求できる」点にあります。
一般的な防水素材は、どうしても無機質で無難な見た目になりがちですが、モールテックスは違います。まるでコンクリートや石材のような重厚感のある質感に、好きな色味・テクスチャ・パターンを加えることが可能。これにより、「自分だけの空間」がつくれるのです。

また、左官仕上げならではのシームレスな表現により、継ぎ目がない一体感のあるデザインを実現できます。特にキッチンカウンターや洗面台、壁から床へと連続するデザインなど、統一感を大切にしたい人には理想的な選択です。
そしてもちろん、モールテックスはもともと防水性能を備えた素材なので、見た目を妥協せずに、安心して水回りに使えるという点が高く評価されています。「水にも強い、おしゃれも諦めたくない」そんなワガママを叶えてくれる、頼れる左官材です。

メンテナンス方法と長く使うためのコツ
モールテックスは美しさと耐久性を兼ね備えた素材ですが、やはり長く快適に使うためには適切なメンテナンスが欠かせません。とはいえ、手間がかかるわけではなく、日常的なお手入れだけで十分な美しさを保つことが可能です。

表面は緻密で撥水性に優れており、汚れや水垢が付きにくい特性があります。ただし、研磨剤入りの洗剤や金属スポンジなどでこすると、仕上げが傷ついてしまう可能性があるため注意が必要です。
また、キッチンや洗面台など頻繁に水や油が飛ぶ場所では、専用の保護コートを塗布しておくと、より安心して使用できます。

モールテックスは、美しさと機能性を兼ね備えた素晴らしい素材です。ただし、そのポテンシャルを最大限に発揮させるためには、事前の情報収集や準備が欠かせません。サカンアートでは、定期的にモールテックスの施工講習会も開催しています。後悔しないモールテックス施工を実現するために、講習会に参加してみるのも一つの方法です。この記事の内容を参考に、理想の空間づくりに向けた一歩を踏み出してください。
機能もデザインも妥協しない。理想の空間は左官材で叶える
キッチンや浴室などの水回りは、毎日使う場所だからこそ、機能性と見た目の美しさの両方を大切にしたいものです。
「防水性は欲しいけど、インテリアの雰囲気も崩したくない」——そんな方にこそ、モールテックスのような高性能左官材は最適な選択肢です。
モールテックスは、わずか数ミリの薄塗りでコンクリートのような質感を表現でき、なおかつ高い防水性と耐久性を備えています。
さらに、シームレスで美しい仕上がりは、他の建材では得られない洗練された空間を演出してくれます。

もちろん、施工にはポイントや注意点もありますが、それらを理解して正しく使えば、長く快適に使える“魅せる防水素材として、きっとあなたの住まいや店舗をより豊かに彩ってくれるはずです。
水回りに「こだわり」をプラスしたい方は、ぜひ一度モールテックスの実物を見て、質感や仕上がりを体感してみてください。
機能とデザインを両立できる左官材が、きっとあなたの理想の空間づくりをサポートしてくれます。

監修者からのメッセージ

監修者:毛受 進(2級建築士/1級土木施工管理技士)
サカンアートでは「世界の優れた左官材料の提供を通じて、日本の住環境をより豊かにする」事を目的としております。
左官でしか表現できない「おしゃれでありながらも居心地のいい空間づくり」そんな左官材料を世界から日本に提供することでより豊かな住環境づくりのお手伝いができる存在となって参ります。