左官材ビールストーンの正体!テラゾーの常識を覆す

「テラゾーって、おしゃれだけど施工が大変そう…」「もっと自由に表現できる左官材ってないの?」そんな疑問や悩みを抱えた方にこそ、知ってほしいのがビールストーンです。ビールストーンは、ベルギーからやってきた新感覚の左官材。一見するとクラシカルなテラゾー風の美しい仕上がりながら、もっと軽やかに、もっと自由に、もっと自分らしく空間づくりができるのが最大の魅力です。

「高級感はそのままに、もっと身近にテラゾー風を取り入れたい」そんな方に向けて、新たな可能性を提示する記事になっています。
【今回の記事のポイント】
✔︎テラゾーの定義と「研ぎ出し仕上げ」との違いをわかりやすく解説
✔︎テラゾー風の左官材「ビールストーン」の魅力と自由度を紹介
✔︎モールテックスなど他の素材との比較や購入・施工ガイドも掲載
初稿:2025/6/28
《目次》
基本をおさらい!テラゾー仕上げとは?
テラゾーとは、セメントに大理石やガラスなどの骨材を混ぜて研磨し、美しい模様を浮かび上がらせる仕上げ方法のこと。古くはヴェネツィアの建築様式にも見られ、いまでは高級感のある床材やカウンターとして人気です。その特徴は、無機質でありながらも表情豊かで、クラシックにもモダンにもマッチする柔軟性にあります。最近では「テラゾー風」インテリアとして、素材のバリエーションや施工法の選択肢も広がっています。

テラゾーって何?昔ながらの「研ぎ出し」との違いは?
「テラゾー」はもともと、イタリア語で“テラス”を意味する言葉で、石の粉や砕石をセメントと混ぜて表面を磨くことで、まるで天然石のような仕上がりを作る工法です。
日本でも昔から「研ぎ出し仕上げ」と呼ばれる同様の技法があり、店舗や、ビルのエントランスなどでよく見かけた方もいるのではないでしょうか。

ただし、研ぎ出しがどちらかといえば「職人技に依存しやすく、手間がかかる」印象があるのに対し、近年のテラゾーは施工性や自由度を高める工夫がされており、よりモダンな表現が可能になっています。
それでも、施工の難しさや使用場所の制限といった課題は残っており、「もっと扱いやすく、自由にテラゾー風を取り入れたい」と考える方にとっては、新しい選択肢が求められているのが現状です。

どこに使える?テラゾーの代表的な施工場所とは
テラゾー仕上げは、その高級感と耐久性から、商業施設から一般住宅まで幅広く採用されています。特に、滑らかで汚れにくく、かつ意匠性の高い点が評価され、インテリアに個性を出したい方にぴったりです。
では、実際にどんな場所で活用されているのでしょうか?以下に代表例をまとめました。

代表的な施工場所一覧
- 床材(店舗、住宅、ホテルのロビーなど)
- 洗面台やキッチンカウンター
- テーブルや家具の天板
- 壁面装飾(アクセントウォール)
- 商業施設の共用スペース
このように、インテリアの中でも「見せ場」となる場所で使われることが多く、視覚的なインパクトを求められるシーンにマッチします。一方で、素材選びや施工方法には専門的な知識が必要になることもあるため、扱いやすさやカスタマイズ性を重視した新素材への注目が高まっています。
⇩⇩サカンアートの施工事例はこちら⇩⇩
ビールストーンとは?テラゾー風仕上げを叶える
「テラゾーは魅力的だけど、もっと柔軟で扱いやすい素材があれば…」そんなニーズに応えるのが、ベルギー発の左官材ビールストーン(BEALSTONE)です。
見た目はテラゾーそのものなのに、下地や施工場所を選ばず、壁・床・家具にも対応可能。しかも、骨材の選択や色味の調整も自由自在で、あなただけのオリジナル仕上げを実現できます。テラゾーの常識を塗り替える、まさに次世代の左官材です。

ビールストーンの正体:ベルギー発の左官材
ビールストーンは、ベルギーの左官材メーカー「BEAL社」が開発した鉱物系の塗り仕上げ材です。最大の特長は、テラゾーや研ぎ出しを彷彿とさせる意匠性を持ちながらも、素材や施工性の自由度が圧倒的に高いという点です。

「左官材=壁だけ」というイメージを覆し、床、カウンター、什器、家具などあらゆる場所に施工が可能。しかも、2mm程度の薄塗りから数cmの厚塗りまで対応できる柔軟性があるため、空間全体を統一感あるデザインで仕上げることも可能です。

また、地域で採取した石やガラス、貝殻などを骨材として自由に選べるカスタマイズ性も魅力。使う人の「こんな質感を出したい」という想いに、素材側から応えてくれる左官材です。


テラゾーとどう違う?ビールストーンの特徴と比較
一見すると同じように見える「テラゾー」と「ビールストーン」ですが、実は根本的に異なる点が多くあります。特に注目したいのは、施工の自由度・表現力・カスタマイズ性の3点です。
たとえば、従来のテラゾーは湿式施工が基本で、床材やカウンターなどに限られがち。また、骨材や色味の選択も限られており、施工業者の技術によって仕上がりに差が出やすいという難点もあります。

一方で、ビールストーンは薄塗り・厚塗りの調整が自在で、壁面や家具など曲面への施工にも柔軟に対応。さらに顔料や骨材を自分好みに組み合わせることができるため、一点モノのようなオリジナル仕上げが可能です。

⇩⇩テラゾーとビールストーンの主な違いはこちら⇩⇩
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
このように、テラゾーの「見た目の魅力」はそのままに、現代のニーズにフィットする形で進化しているのがビールストーン。
今の空間づくりに合った「新しい左官材」として、注目を集めている理由がここにあります。

サカンアートではビールストーンをはじめ、モールテックスなどの商品も取り扱いがございます。どちらもサンプル請求が可能ですので、ぜひ商品の質感や品質がどんなものなのか、実際にお手に取ってご体感ください!
⇩⇩気になるサンプル請求はこちら⇩⇩
ビールストーンの魅力と施工の自由度
ビールストーンの魅力は、何といってもその圧倒的な自由度にあります。「壁だけ」「床だけ」といった既存の左官材の制約を飛び越え、家具・什器・キッチンまわりにも使える柔軟さ。そして、色や質感、骨材までもカスタマイズ可能なため、「世界に一つだけの仕上がり」を実現できます。
さらに、シームレスな表現ができるため、空間全体を統一したデザインにしたい人にも最適です。用途も自由、柄の表現も自由。まさに、クリエイティブを形にするための左官材と言えるでしょう。

家具・壁・床まで?使える場所のバリエーション
「え、ここにも塗れるの?」と思うほど、ビールストーンの施工可能範囲は広大です。
一般的な左官材は、床や壁の“表面仕上げ材”というイメージが強いですが、ビールストーンは建材としての機能を超えて、空間の主役としての存在感を発揮します。

たとえば、店舗のカウンターや住宅のキッチン天板、洗面台、什器、さらにはテーブルや棚板などにも応用可能。しかも素材の厚みや形状に合わせて、2mm〜数cmまで柔軟に調整できるため、素材の形状に縛られることもありません。
さらに、同じ左官材を床〜壁〜家具まで統一して使うことで、空間全体に一体感と品格を与えることも可能です。「素材で世界観をつくる」という発想が、ビールストーンなら自然と実現できてしまうんです。

施工可能な場所の一例
- 床(店舗、住宅、ギャラリー)
- 壁面(アクセントウォール、カウンター裏面)
- キッチン・洗面台の天板
- 飲食店のカウンターやテーブル
- 棚板や収納家具の表面
- 什器・ディスプレイ台の装飾
このように、デザインの“点”ではなく“面”としてビールストーンを取り入れることで、インテリアの世界観に一貫性を持たせることができます。

カスタマイズがすごい!骨材・色味・質感の選択肢
ビールストーンが「テラゾー以上に自由」と言われる最大の理由が、カスタマイズ性の高さです。ベースとなるモルタルに、どんな骨材を混ぜるか、どんな色で仕上げるか。それを、自分で決められるんです。

たとえば、カラーチャートから選べる顔料はもちろんのこと、骨材にはガラス片・天然石・貝殻・金属片・鏡の破片など、自由度の高い素材が使用可能。
「海辺の砂を混ぜたい」「好きな色のガラスを入れたい」など、思い出や土地性を素材に込めることだってできるんです。

さらに、表面の研磨レベルによって、マット〜艶ありまで質感も自在に変えられます。「ざらっと無骨な印象にしたい」「つるっと鏡面仕上げにしたい」――そんな希望もすべて対応可能。
こうしたカスタマイズの幅広さは、ビールストーンを“素材”というより“表現ツール”として扱えるという証です。
ただの左官材では終わらない、クリエイティブな設計者や空間デザイナーにとって、まさに夢の素材と言えるでしょう。

自然素材を活かしたやさしいテラゾー風表現
ビールストーンは、「自然の素材感を活かしながら、洗練された空間をつくりたい」そんなニーズにぴったりな素材です。
原料は鉱物系の無機素材が中心で、天然石やガラス、貝殻などを活用することで自然由来の美しさと個性を持った仕上がりが生まれます。
人工的なデザインでは出せない、“素材の持つ魅力”そのものを表現できるのがビールストーンの強みです。

さらに、素材自体の密着性が高く、施工後の割れや剥がれにも強いため、メンテナンス性にも優れています。これにより、住宅はもちろん、商業施設や公共空間など、長く使う場所にも安心して取り入れることができます。
「ナチュラルさと高級感を両立したい」そんな空間づくりにおいて、ビールストーンは最適な答えになってくれるはずです。

ビールストーンを取り扱うサカンアートでは、工事を行う施工業者様をご紹介させていただくことも可能です。材工見積りが欲しい、施工業者を紹介して欲しいという方に対して、なるべくお近くの業者様をご紹介しております。ビールストーンやモールテックスの施工をご検討の方は、ぜひお気軽に問い合わせください。
他の左官材とどう違う?モールテックスなどとの比較
「ビールストーンって、モールテックスと何が違うの?」
そんな声はとても多く聞かれます。どちらもベルギーのBEAL社が開発した左官材であり、高い意匠性と施工性を誇る共通点がありますが、用途や仕上がりの方向性には明確な違いがあります。
このセクションでは、ビールストーンとモールテックスを比較しながら、それぞれに適したシーンや活用方法を整理してご紹介します。

ビールストーンとモールテックスの使い分け
まず前提として、モールテックス(MORTEX)は「薄塗り防水左官材」として開発されており、防水性・柔軟性に優れているのが特徴です。対してビールストーン(BEALSTONE)は「デザイン性・表現力・骨材のカスタマイズ性」に特化した素材です。
つまり、機能性重視ならモールテックス、デザイン性・個性重視ならビールストーン、と考えるのがシンプルな使い分け方です。

たとえば、「浴室や洗面台などの防水が必要な場所」にはモールテックスが最適。一方、「空間全体をテラゾー風に統一したい」「家具や什器に個性的な質感を加えたい」といったニーズには、ビールストーンが断然おすすめです。
また、仕上がりの印象も異なります。モールテックスはコンクリート調のマットでクールな風合い。一方、ビールストーンは骨材の表情を活かした華やかな表現が得意です。どちらもBEAL社製だからこそのクオリティですが、「何を重視したいか」によって素材を選ぶことが重要です。

⇩⇩モールテックスとビールストーンの違いについて⇩⇩
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
「どっちが優れている」ではなく、空間や目的に応じて適材適所で使い分けることが、理想の仕上がりへの第一歩です。

⇩⇩モールテックスもビールストーンも体感できるショールームの詳細はこちら⇩⇩
ビールストーンを取り入れるには?購入・施工ガイド
「ビールストーン、いいかも!」と思った方へ。ここでは、実際にビールストーンを購入したり施工したりするための方法を紹介します。
「どこで買えるの?」「自分で塗れる?」「相談先は?」などの疑問をクリアにしながら、あなたの空間づくりをスムーズにスタートできるよう、購入〜施工までの流れを具体的に解説していきます。

サカンアートで購入できる?流れとサポート内容
ビールストーンは、国内では輸入左官材専門サイト「サカンアート」が正規代理店として取り扱っています。
本場ベルギーBEAL社と直接契約を結び、製造現場の見学・技術研修を経て認定された上で提供しているため、品質もサポート体制も安心です。

購入方法は、基本的に「オンライン注文」または「事前相談による見積もり依頼」となります。施工は、専門業者に依頼するのが基本ですが、講習を受けることで自分で施工することも可能です(※要技術確認)。
また、プロ向けには1日講習会(座学+実技)が用意されており、日本に3名しかいないビールストーン認定講師が直接レクチャーしてくれます。
⇩⇩サカンアートのサポート内容はこちら⇩⇩
- 正規輸入品としての製品提供(品質保証あり)
- 使用方法や施工に関する事前相談(電話・メール)
- 認定施工店の紹介サービス
- プロ向け講習会の開催(材料付き)
- ショールームでの実物確認・質感チェック
- オリジナルの骨材・顔料提案サービス
「買って終わり」ではなく、空間づくりまで伴走してくれるパートナーがいる。それが、ビールストーン×サカンアートの強みです。

実際に見て触れる!ショールーム情報
「写真では伝わらない“質感”を確かめたい」そんな方には、サカンアートのショールーム見学がオススメです。実際に施工された壁や什器、床面などを直に見ることで、素材の美しさや存在感がよくわかります。
ショールームでは、ビールストーンだけでなく、モールテックスなどの他の輸入左官材も比較可能。色味や仕上がりのサンプルも多数用意されており、自分の理想にぴったりの素材を見つけることができます。

また、ショールームには専門スタッフが常駐しており、「この場所に使いたい」「どんな色味が合う?」といった具体的な相談にもその場で対応してもらえるのも大きな安心ポイントです。
場所や見学の詳細は、公式サイトの案内ページから確認・予約が可能。素材選びに迷ったら、まずは見て・触って・相談するというステップから始めてみてはいかがでしょうか。
⇩⇩気になるショールームの詳細はこちら⇩⇩
左官材ビールストーンの正体!テラゾーの常識を覆す
テラゾーは、クラシックで上品な空間演出に欠かせない左官仕上げとして、長く愛されてきました。しかし、「高級感はあるけれど施工が大変」「もっと自由にデザインできたら…」と感じていた方も多いのではないでしょうか?
そこで注目されているのが、ベルギー発の左官材「ビールストーン」です。テラゾーのような華やかで表情豊かな仕上がりを再現しながら、骨材・顔料・厚み・施工場所まで自在にカスタマイズできるという、まさに“テラゾーの進化系”。

特に魅力的なのは、床や壁だけでなく、什器や家具にも使える自由度と、空間全体を統一したデザインに仕上げられるシームレスな表現力。さらに、骨材に地域の石や貝殻などを取り入れることで、想いのこもったオリジナル空間づくりが可能になります。

モールテックスとの違いや施工方法、国内での購入ルートも含めてこの記事でご紹介しましたが、最も大切なのは、「空間にもっと個性を」「素材で自分らしさを演出したい」という気持ちです。
もし今、あなたが“ただの仕上げ”では物足りないと感じているなら、ビールストーンという選択肢は、空間づくりの可能性を大きく広げてくれるはずです。

監修者からのメッセージ

監修者:毛受 進(2級建築士/1級土木施工管理技士)
サカンアートでは「世界の優れた左官材料の提供を通じて、日本の住環境をより豊かにする」事を目的としております。
左官でしか表現できない「おしゃれでありながらも居心地のいい空間づくり」。そんな左官材料を世界から日本に提供することでより豊かな住環境づくりのお手伝いができる存在となって参ります。
おすすめの商品はこちら
今までの施工事例はこちら
お役立ちコラムはこちら