リビングにモールテックスを使用するメリットと魅力について

モールテックスをリビングに使用するメリット

モールテックス
モールテックスは、店舗や企業、施設だけでなく、一般住宅に取り入れる動きが活発化しています。施工場所も、キッチンや塗り壁に加え、リビングにも使われるようになっています。こちらでは最初にモールテックスの特性を説明し、リビングで使用するメリットや材料の購入先をご紹介します。

【今回の記事のポイント】
✔︎リビングにモールテックスを使用するメリットがわかる
✔︎モールテックスの材料購入先についてわかる

更新日:2023/7/19
初稿:2023/5/19

《目次》

モールテックスとは?

モールテックス(mortex)は、ベルギーのBEAL社が開発した左官仕上げ材です。材料はモルタルとほとんど同じですが、特殊な樹脂が混ぜられています。そのため、モルタルと比べると滑らかさや艶が感じられます。
ベール社

モールテックスの特徴とメリット

モールテックスは、カラーバリエーションが豊富です。それぞれのカラーを混ぜて使うこともできるため、オリジナルの色合いにすることも可能です。無限に色を作り出せるのが、モールテックスの特徴といってよいでしょう。要望に合わせて色味を調整できるため、顧客満足度は高くなるに違いありません。

⇩⇩カラーバリエーションはこちら⇩⇩

モールテックスの別の特徴として、防水性が挙げられます。左官材料だけで、浴室など水回りの施工が可能になる点が、モールテックスの良いところです。防水性を生かして、シャワールームや洗面台に加え、キッチンのシンクや塗り壁、カウンターやテーブルなどの施工も増えています。水回りのデザインは、ある程度画一的なものになりがちですが、モールテックスを使うことでカラーバリエーションの幅が広がり、個性を打ち出せます。
 
モールテックス
モールテックスは高い防水性を維持しながら、薄塗りができます。わずか2ミリから3ミリ程度の施工でよいため、室内の広さや建物の強度に影響を与えることはほとんどありません。モールテックスは、モルタルのような「ヒキ」が見られず、乾燥しても割れにくいのが特徴です。実際、モールテックスの強度は、コンクリートの数倍あるとされます。下地がしっかりしていれば、衝撃にも十分耐えられますし、耐熱性も期待できます。
 
モールテックス
モールテックスは施工する下地を選びません。鉱物下地に加え、木や金属、タイル、スタイロフォーム、メラミン、ビニールクロスなど、あらゆる場所に施工できます。そのため、床や階段、ガレージなど、さまざまな場所に使えます。扱いに慣れれば有用な素材で、重厚感を感じられる素材の特徴を生かし、建築物だけでなく、テーブルなど備品類にも使われるようになっています。
モールテックスは、リノベーションの際の施工材料としても注目が集まっています。通常はタイルなどを除去してから新しい材料での施工が必要ですが、モールテックスを上からかぶせるように施工することで、工事にかかる時間や下地の除去にかかる作業コストも減らせるからです。
 
リノベーション

モールテックスのデメリットをあえて挙げるとしたら

モールテックスは、他の材料の施工に比べて費用が高く感じる傾向にあります。そして、モールテックスは作業工程が複雑と思われがちです。そのため、サカンアートでは初心者向けや初めて扱う業者様向けに講習会や動画での解説を行なっております。こちらを受講することで認定を受けたのと同様に材料を扱うことができるでしょう。

また、モールテックスは塗装材料とは多少異なるため、特に冬の気温が低い場合などは乾燥に時間がかかります。施工時期や季節によっては、完成まで時間を要することを理解しておきましょう。モールテックスはデザイン性が高く、耐久性もある素材ですが、オイルやニスを塗るなど定期的なメンテナンスを行うことでより良い状態を維持できます。
モールテックス
いくつかのデメリットはあるとしても、モールテックスの優位性は変わりません。モールテックスでの施工を希望する方はトータルコストで考え、完成までの期間に余裕を持ち、メンテナンスに時間やコストがかかることを認識しておくとよいでしょう。

モールテックスがよく使われる場所

モールテックスは、商業施設や店舗などで多用されてきました。店舗の外壁に加え、レストランの床やカウンターなどにモールテックスを使うことで、おしゃれな雰囲気を漂わせたり、逆に温かみが感じられる空間にするなど、コンセプトに合わせた施工ができます。

カウンターと流し台の施工事例

モールテックス
サウナのパウダールームやシャワールームなどにモールテックスを使い、落ち着きある雰囲気を演出した施工例もあります。正面と側面の壁をそれぞれ別の色に仕上げ、メリハリや存在感を作り出すことにも成功しています。

シャワールーム・パウダールームの施工事例

モールテックス
個人の住宅にモールテックスを使った例として、キッチンや水回りの施工が多く挙げられます。キッチン周りを周囲の壁より少し暗めにするなど、同じ空間でも色の濃淡をつけると、遠近感が感じられたり、隠したい場所を目立たなくする効果も期待できるようです。浴室にもよく利用されるモールテックスは、完成すると淡い濃淡が感じられ、温かみのある質感が生まれます。若干黒っぽい顔料でも温かみを感じられるのが、浴室で利用するメリットといえます。

浴室の施工事例

モールテックス

同じく個人宅では、床や壁の施工例も目立ちます。一般住宅の床や壁は、椅子を引きずるなど、思った以上にタイトな環境です。モールテックスはコンクリートよりも高い強度があるため、床や壁にキズをつけるのを防ぐ効果があります。

床の施工事例

モールテックス

モールテックスをリビングに使うメリット

これまで、個人宅のリビングにモールテックスが使われることは珍しかったようです。それでも、リビングにモールテックスを利用するメリットはいくつもあります。
家の中のダイニングテーブルやテレビを設置している家にもモールテックスのデザインは調和します。
夜はライトなどでお部屋を照らすとよりおしゃれな雰囲気を醸し出すことが出来ます。

モールテックス

モールテックスはカラーバリエーションが豊富です。そのため、メリット①施主の好みに合わせた空間を作り上げることができるです。リビングを明るい白色に近いカラーにしてほしいという人もいれば、落ち着きある空間にしたいので淡いグレーなど暗い色を混ぜてほしいなど、人によって細かい要望があります。モールテックスのカラーは何十色もありますし、色味を混ぜることで一人一人の施主のオーダーを叶えることができます。

⇩⇩カラーバリエーションはこちら⇩⇩

日本家屋の場合、リビングが応接間を兼ねたり、子どもの遊び場となるなど、いろいろな使われ方をします。食べ物や飲み物が持ち込まれて、汚れが発生しやすいのもリビングの宿命です。
モールテックス
メリット②モールテックスは防水性がありますし、汚れてもふき取ることが可能なので、使用に際して細かい方法を確認することは必要はなく、配慮も必要ありません。普通に使用する分には、家族構成を問わず、気を遣わなくてよいのがモールテックスをリビングに使うメリットです。モールテックスで施工したリビング空間は高級感も感じられ、人を招きたくなるかもしれません。
 
モールテックス

メリット③インパクトのある原色のカラーの備品類を置いても、落ち着きのある空間は維持できるのが、モールテックスでリビングを施工するメリットといえます。モールテックスで施工されたリビングは、どちらかというと無機質な空間に仕上がります。空間に特徴が感じられない分、リビングに置いた一つ一つの家具や調度品が際立つ形になり、インテリアで個性を打ち出せます。

モールテックスを依頼するには

モールテックスは、モルタルやコンクリートと違い、比較的新しい建築材料です。
新しいからこそモールテックスを選択する理由の一つとなります。

モールテックス
扱いに関しては、まだご存知の方も多くはなく、十分浸透しているとはいえない状況です。特に個人住宅のオーナーが、モールテックスの施工を業者に頼もうとすると、施工業者を見つけること自体が大変になるかもしれません。また、設計事務所や工務店・ショップ情報など、施工側もモールテックスについてもっとよく理解したいと感じることもあるでしょう。施工のプランニングや依頼する業者を決める前に、モールテックスを深く理解して、自信を持って法人や個人におすすめしたいという方も多いのではないでしょうか。
モールテックスに関することは、サカンアートに問い合わせるのがおすすめです。サカンアートは創業65年を誇る老舗で、左官材料について専門的な知識を持っています。私達サカンアートは左官材料に関することで、お困りの設計・施工業者の窓口となれるよう努めています。
 
サカンアート

一般的に、個人が建築資材に関して相談できる窓口は少ないですが、サカンアートではモールテックスの施工を考える個人の問い合わせにも対応しています。問い合わせには左官材料専門のスタッフが対応してくれます。ただし、サカンアートは、施工は行わず物品納品のみを行っています。
モールテックスの施工方法については下記からご確認ください!

ショールーム
サカンアートのモールテックスの仕入れ在庫量は日本国内ナンバーワンといわれ、欲しいカラーを調達できる確率は高いかもしれません。納品もスピーディーに行なわれるため、急な案件や材料が足らないなど追加の発注にも対応可能な場合もありますので、お気軽にご相談ください。

モールテックスでリビングを施工しよう

モールテックス
モールテックスはデザイン性がある左官仕上げ材で、耐久性や耐熱性も兼ね備えています。そのため、店舗や商業施設だけでなく、個人住宅のキッチンや塗り壁に加え、リビングの施工も増えています。重厚感かつ無機質な空間を作り上げることで落ち着きが感じられ、リビングに置いたインテリアを際立たせることもできます。モールテックスについては、左官材料の専門家・サカンアートに問い合わせ下さい。

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