おしゃれな店舗の内装のポイントとは?左官材料にこだわってお店作り

おしゃれな店舗の内装は左官材料に拘る

小さい店舗や飲食店などでは内装が非常に重要です。
内装次第で店舗のコンセプトがお客さんに伝わりやすくなり、購入意欲を刺激するからです。
また、店舗の雰囲気を良くして、足を踏み入れやすくする効果もあるでしょう。この記事では、レストランやカフェ内装のポイントや事例を交えながらおすすめの左官材料を解説します。
おしゃれ 内装

【今回の記事のポイント】
✓店舗や飲食店に最適な内装についてわかる。
✓レストランやカフェなどに最適な左官材料についてよくわかる。

更新日:2023/6/22
初稿:2022/9/24

《目次》

店舗や飲食店の内装コンセプトとは?

店舗やオフィス・ショップを新築したりリフォームしたりする際には、内装のコンセプトが大切です。
モダンなスタイルやシンプルなカウンター周りがコンセプトのお店を出店する際はこれからご紹介するコンセプトを参考にしましょう。この段落では、内装のコンセプトとは何なのかを解説していきます。

■コンセプトとは方向性のこと■

そもそもコンセプトとは英語の「concept」のことであり、「方向性」を意味する言葉です。何らかの企画をするとき、一貫した方向性がなければ消費者には目的が伝わりません。そうなると、ターゲット層の目に留まらず、消費活動にはつなげにくいでしょう。
内装におけるコンセプトとは、店舗の目指す方向性を明確に言語化したものです。お客さんにどのような気分を味わってほしいか考え、そのために大切な要素を決めていくことでコンセプトは確立します。

おしゃれ 内装

■コンセプトの具体例■

店舗がどのような目的で建てられたかによりコンセプトは変わってきます。
たとえば、小さい店舗なら大型ショッピングモールにはない部分で消費者に訴求しなくてはなりません。
つまり、「親しみやすさ」「アットホーム」などがコンセプトになりやすいでしょう。
特定のターゲット層を狙い撃ちする「昭和っぽさ」「外国の雰囲気」などもコンセプトになりえます。

一方、レストランやカフェなどの飲食店では、「清潔感」「居心地の良さ」などがコンセプトの前提になくてはなりません。そのうえで、「若い女性向け」「お酒好きの人が来やすい」といった要素を加えていきます。

レストランカフェ

⬇︎⬇︎ 飲食店やショップの施工事例を参考にご覧ください ⬇︎⬇︎

■内装でコンセプトをどう伝えるか■

小さい店舗や飲食店では、内装にコンセプトを反映させることが大事です。
お客様が来店した瞬間に「どのようなお店なのか」が分かるようにしなければなりません。
そこで重要になってくるのが、壁や天井、床のデザインなどの空間デザインやインテリアデザインです。

インテリアデザイン
店舗の中で広い面積を占めるこれらの部分は、内装の雰囲気を決定づけます。壁や天井、床を寒色系で統一すれば、スタイリッシュなムードになるでしょう。逆に、暖色系を多く使えば、明るく親しみやすい内装になります。どのような店舗にしたいのかを考えたうえで、全体の色調を考えていくことが肝心です。
施工事例
さらに、設備の配置もコンセプトを表現するためには無視できません。飲食店であれば、客席とキッチンが隔たれた「クローズドキッチン」よりも、「オープンキッチン」のほうがフレンドリーに感じてもらえます。もちろん、クローズドキッチンが悪いわけではなく、むしろ、格調高いイメージを強調したいときにはオープンキッチンよりも向いているかもしれません。
そのほか、椅子やテーブルの数、空間の広さなどでも店内の雰囲気は変わってくるので、コンセプトに応じた配置を考えることが不可欠です。
飲食店

店舗や飲食店の内装における注意点

小さい店舗や飲食店でコンセプトが固まったら、内装で形にしていきましょう。以下、店内の内装において気をつけたいポイントを4つに分けて解説していきます。これから新店OPENや店舗改修工事などをご検討の方は参考にしてみてください。

施工事例

1:実用性を見失わない

内装の大前提は「実用性」です。どれほどコンセプトに忠実な内装であっても、働きにくくなってしまっては本末転倒でしょう。また、お客さんにとっても居心地がよく、次も来たいと思える雰囲気になっていなくてはなりません。
レストランであれば、「レジ」「テーブル」「椅子」「キッチン」など、必要なものを先に想定しておき、コンセプトに沿って配置していくのが鉄則です。その際、動線も考慮しながら考えることが望ましいでしょう。
厨房からテーブルまで、テーブルからトイレまでの間に障害物がないか注意しつつ、スタッフの人数に合わせて、動線の幅にも気をつけましょう。

施工事例

写真はコーヒーショップの施工事例になります。
白と黄色、木目によって優しい温かさが表現されているよに感じます。こちらでは黄色のテーブルにモールテックスを採用いただきました。写真を見ても分かる通り、コーヒーショップということや、柔らかさ・温かみなどが伝わってきます。
今回採用いただいたカラーはイエロー色でしたが、モールテックスは他にも豊富なカラーバリエーションを可能にします!近頃人気があるニュアンスカラーなどの難しい色味も調合次第で作ることができます。

2:ターゲット層から逆算して考える

もしも内装の方向性に迷ったときは、ターゲット層から逆算するのが得策です。店舗のコンセプトとは最終的に、「集客につながる」ものでなくてはなりません。ターゲット層を具体的に思い浮かべながら、「どのような内装なら喜んでもらえるか」と想像しましょう。
もしも若い女性向けのカフェ内装なら、SNSに投稿したくなるおしゃれな空間にすることが大切です。中高年以上をターゲットにしている場合は、より落ち着いた雰囲気の内装が歓迎されるでしょう。

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3:コンセプトはひとつにする

インテリアでよくある失敗に「まとまりがない」ことが挙げられます。ターゲット層やコンセプトを絞り込めずにいると、内装が散漫になってしまいがちです。たとえば、床と壁で色合いが変わったり、外観と内装に統一感がなかったりするのです。
こうした店舗はお客さんに目的が伝わりにくく、雰囲気も落ち着かなくなってしまいます。
内装のデザインをするときはコンセプトをひとつに絞り、整合性のある空間にしていきましょう。

施工事例

4:空間を無視しない

物が多すぎる店舗も、お客さんにとっては魅力的といえません。むしろ、乱雑な印象を与えてしまうこともあります。内装では物を置くだけでなく、空間も意識しましょう。設備や商品越しに見える空間こそ、店舗の雰囲気を決定づける要素になりえます。
そのため、壁や天井、床などの色を塗り上げる「左官工事」は内装においてとても重要になってきます。

輸入左官材料のモールテックスは色だけでなく、仕上がりも滑らかで美しく施工できます。漆喰やモルタルなどとは異なり、ひび割れの心配もありませんし、店舗や飲食店にはうってつけです。

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内装に使えるアイテムや資材を紹介

実際に店舗の内装を進めていくときは、どのような設備や資材を意識するべきか知っておきましょう。以下、内装で重要になるものを紹介していきます。
 

畳・フローリング

和風の店舗では畳、洋風の店舗ではフローリングで床を施工することが基本です。あるいは、和洋折衷で畳とフローリングを両方とも用いるデザインもあります。ただし、その場合はコンセプトが見えづらくならないように、畳とフローリングの配分を慎重に考えましょう。フローリングは木や石などの床材から選びます。それぞれ色合いや断熱性、耐久性などが変わるので、求める雰囲気と機能性に合わせて検討しましょう

おしゃれ 内装

カーペット・タイルカーペット

フローリングがむきだしになっていると、粗雑な印象を与える可能性も出てきます。気になるようであれば、カーペットをフローリングの上から敷いてみましょう。カーペットはインテリアを彩ってくれるほか、フローリングを保護する役割も担います。また、足音が響かなくなり、物音を吸収するので、店内が静かになるメリットもあります。
カーペットの代わりにタイルカーペットを使うのもひとつの方法です。タイルカーペットは、フローリングの上にタイル状の複数の板を敷き詰めていくアイテムです。カーペットよりも局所的に敷けるうえ、施工が簡単なのもメリットだといえます。

タイル 店舗
障子

障子・ドア

店舗の雰囲気づくりには、障子や扉の選び方も大切になってきます。一般的には、和風の建物には障子、洋風の建物にはドアが似合うでしょう。ただし、レストランやカフェの個室では、障子のほうが行き来しやすい場合もあります。さらに、壁やフローリングとのマッチングも見ながら、障子やドアのデザインを選ばなくてはなりません。なお、店舗内ではいっそ、障子やドアを取り付けなくていいスペースもあります。
特に小さい店舗では障子やドアが多いと動線が停滞しかねません。事務所や倉庫などのお客さんに見られたくない空間以外は、あえて通行可能にしておくのもひとつの選択肢です。

左官材料

壁や床、天井の上に塗る塗料を「左官材料」といいます。左官材料は昔ながらの資材であり、現代的な建築物ではプラスチックなどの新しい材料で仕上げることも少なくありません。しかし、左官材料は素材感があり、繊細な色調も表現できます。そのため、現代の建物でもあえて左官材料を選ぶケースがあります。特に、コンセプトを重視する店舗では左官材料が重宝されてきました。

左官材料

《左官材料のメリット》
本物の素材感を楽しめる。
・絶妙な色彩調整が可能
・デザインやアートのような幅広い意匠性
どこでも施工可能な機能性
高い耐久性天然素材の安心感

モールテックス

上記写真は床を輸入左官材料のモールテックスで仕上げました。おしゃれなインテリアに合わせた色合いは【BM23】を使用。ベージュ系の色味は白よりも温かみを帯び、照明の灯りとも相性がバッチリです。
モールテックスを取り扱う業者様を教えて欲しいという方には、お住まいのお近くでモールテックス施工を行なえる業者様を仲介するサービスがございます。ぜひ、お気軽にご相談くださいませ。

お店内装に使える!魅力的な左官材料

飲食店の内装で好んで使われる左官材料ですが、この段落では、おすすめの左官材料として「モールテックス」「ビールストーン」を紹介していきたいと思います。それぞれの特徴や風合いをご覧いただき、今後の参考にしていただければ嬉しいです。

 

■モールテックス■

モールテックス

デザイン性を追求したい店舗の内装にぴったりな左官材料がモールテックスです。鉱物調のスタイリッシュな雰囲気を基本としながら、モールテックスは豊富なカラーチャートを備えています。そのため、複数のカラーを使い分けて、繊細な色調を表現することも可能です。たとえば、壁の色をグラデーションにしたいときにも、モールテックスなら依頼主の理想を実現できるでしょう。しかも、モールテックスは施工性も評価されてきました。あらゆる下地に使える材料であり、場所を選ばないのも強みです。

左官材料ならではの経年変化もモールテックスの魅力でしょう。モールテックスを使った建物は、時代とともに色味を変えていきます。その色はより濃く、味わい深くなっていき、建物自体の美しさも増していきます。防水性も高いので、水回りの左官に使えるのも便利なポイントです。
おしゃれ 内装
■ビールストーン■
ビールストーン

レトロで趣のある色調を好む人には、ビールストーンがおすすめです。ビールストーンは「テラゾ」「研ぎ出し」といった、昔ながらの技術を連想させる左官材料だといえます。ビールストーンには金属片や貝殻、鏡の粉などが混ざっており、個性的な仕上がりになります。骨材のバリエーションも豊富であり、コンセプトに合わせた色味を選択できるでしょう。
主に壁や床の左官に用いられてきたものの、家具什器に使う店舗もあります。施工のしやすさもビールストーンが愛される理由です。そのため、シームレスに左官工事を行え、統一感のある空間を生み出せます。

ビールストーン
ビールストーンは耐久性も抜群です。混ざり合った骨材が独特の膜を形成し、建物を外気から守ります。新築の建物はもちろん、古い店舗のリフォームにもぴったりです。

店舗や飲食店の内装はコンセプト重視!

小さい店舗や飲食店では、初見のお客さんにもしっかりコンセプトを理解してもらわなくてはなりません。そのために、内装の工夫が大切になってきます。設備や資材を慎重に選んで、コンセプトを内装で表現するようにしましょう。
おすすめなのはモールテックスやビールストーンといった左官材料です。左官で空間を美しく彩り、リピーター獲得につなげましょう。またこれから新たな業態や業界に出店を考えている方もこの記事の情報を参考に、より良い運営ができるようにオシャレにお店作りをしていってみてはいかがでしょうか。
 

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監修者からのメッセージ

監修者
監修者:毛受 進(2級建築士/1級土木施工管理技士)
サカンアートでは「世界の優れた左官材料の提供を通じて、日本の住環境をより豊かにする」事を目的としております。
左官でしか表現できない「おしゃれでありながらも居心地のいい空間づくり」。そんな左官材料を世界から日本に提供することでより豊かな住環境づくりのお手伝いができる存在となって参ります。

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