サウナ

間接照明が左官の質感を引き出す、カラモア×ピュアメンテのサウナ|case6695

坂岡建築塗装様の施工により、サウナ室の外装・内装をともにフレスカラリシリーズで仕上げました。外装には外装用カラモア、内装には防水仕様のピュアメンテを採用。乱形石張りのテラスと黒いルーバーフェンスに囲まれた外気浴スペースに面して建つサウナ室です。

外装は、カラモアの外装用グレードによる試験施工です。カラモアは天然大理石と消石灰を主成分とする意匠左官材で、通常は内装の壁面に用いられる仕上げ材。今回は屋外環境での表情や経年変化を確かめるため、試験施工という位置づけで施工しました。

色は2色の黒を役割で振り分けています。庇と袖壁からなる外枠にはJ2508(濃い黒)を、一段奥まった正面壁にはJ2507(薄い黒)を採用。濃い黒の枠が明るい面を縁取ることで、サウナ室の入口が額装されたように浮かび上がります。枠の上端に仕込んだ間接照明が正面壁を上から舐め、左官ならではのやわらかな濃淡のゆらぎを際立たせる構成です。

内装に採用したのはピュアメンテ(J2506)。壁から天井までを深いチャコールの一色でまとめ、ベンチや背もたれの明るい木肌との明暗のコントラストが際立つ構成としました。光を吸い込むマットな質感が、サウナ室に静けさと落ち着きをもたらしています。

内部でも印象的なのが、ベンチ下の間接照明が壁面を舐めるように照らすことで生まれる陰影です。左官ならではの骨材感のあるざらりとしたテクスチャーに光が斜めから当たることで、微細な凹凸のひとつひとつが影として立ち上がり、平滑な素材では得られない奥行きが生まれています。間接照明で左官の質感を浮かび上がらせるという手法が、外装と内装で一貫しているのも本事例の特徴です。

ピュアメンテはマランツォをベースに、全層へ防水性を持たせたフレスカラリシリーズの高機能仕上材です。トップコートだけに防水を頼らない構造のため、湿度の高い環境でも剥がれや膨れを起こしにくい設計。さらに目地のないシームレス仕上げが可能で、壁と天井が継ぎ目なくつながることで清掃性にも優れます。意匠性と機能性を両立した、サウナならではの左官施工事例です。

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