洗面所をリフォームする際の知識!
清潔感や機能性が重要な洗面所ですが、できるならおしゃれなデザインにしたいのではないでしょうか。
洗面所は、店舗やオフィスなどの施設全体の印象に影響を与えます。
清潔感があっておしゃれな洗面所であれば、施設全体のイメージアップにつながるでしょう。
この記事では、洗面所をリフォームする際の注意点や費用についての知識をご紹介していきます。

【今回の記事のポイント】
✓洗面所をリフォームする際のポイントがわかる。
✓費用相場や洗面所に適したモールテックスのことがよくわかる。
更新日:2023/11/10
初稿:2022/7/15
《目次》
・洗面所リフォームを考える時期やポイント
・洗面所のリフォームにかかる費用の相場
・デザイン性と機能性を持つモールテックス
・洗面所のおしゃれ化に成功した事例
・モールテックスで解決!理想の洗面所
洗面所リフォームを考える時期やポイント
洗面所の耐用年数は10~20年と言われています。
しかし、店舗やオフィスでは、来客が洗面所を利用するため使用頻度が高くなり、目安よりも早くリフォームが必要になる可能性があるでしょう。また、洗面ボウルのひびや割れ、壁や床材の老朽具合、排水管からの臭いが気になる場合も洗面所リフォームの検討が必要です。
洗面所を新しくする際にポイントになるのは以下の5つです。

ポイント① 洗面所の使用目的を考える
洗面所は、設置されている場所によって使用目的が違います。
たとえば、店舗や商業施設などの洗面所は手を洗うだけの場所ではありません。
メイクを直したり、髪や身なりを整えたりすることにも使います。

来客のないオフィスの洗面所でも、従業員がメイク直しや歯磨きをする時に使われるケースもあるでしょう。このような場合には、洗面台を支えるカウンター(天板)が2段になっていたり、段差があるようなドライゾーンが確保されているタイプが適しています。

洗面台のカウンターやボウルは濡れていることが多く、水道を使う時にも水が散る場所です。
キレイに身支度を整える場所でもあるので、素敵な状態であることが望ましいです。
ドライゾーンがあれば、化粧ポーチや携帯用歯ブラシケースが濡れる心配もなく、洗面所の利便性が高くなります。
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ポイント② 必要な機能を考える
洗面台に求められる機能は、非接触で使える自動水栓やオートソープディスペンサー、ハンドシャワー型の水栓金具などがあります。不特定多数の人が触れる物への接触が敬遠されるようになったため、蛇口やソープディスペンサーの非接触化が進んでいます。
特に飲食店などは、非接触を重視する流れもありますから、これまで導入していなかった場合は、検討してみてはいかがでしょうか。

ポイント③ 洗面ボウルの増設を検討
オフィスや店舗、商業施設であれば洗面所の使用は、出勤時や昼休憩、営業時間に集中します。その場合、フロアの広さに対しての洗面器のサイズ 感や、動線や位置などのレイアウトにこだわることが大切です。状況によっては洗面所のキャパシティをオーバーし、混み合いがちになってしまいます。そうなる前に、物件の間取りやスペースによって配管や設備の問題はありますが、洗面ボウルを増やすことを検討する必要があります。洗面ボウルを増やすのが難しい場合は、洗面所の増設も含め専門家に見てもらい選択肢に入れましょう。

ポイント④ 給排水管と配電の工事の有無
洗面台を新しくする際には、給排水管と配電の工事が必要になるかを確認することが必須です。なぜなら、交換する洗面台が既存の給排水管や電線に対応していないケースもあり、購入した後で失敗しては大変です。

また、洗面ボウルを増設する場合にも、種類や箇所によって電線や給排水管の延長が必要になる実例もあります。そういった可能性も考慮し、事前にエリアをチェックし、見積もりを依頼して比較することも大切です。もし、給排水管や配電の工事が必要になれば、かかる費用も高くなります。
ポイント⑤ 施工期間を把握する
洗面所の施工期間中は、トイレが使えなくなるので、施工にかかる時間を把握しましょう。フロアに複数の洗面所があったり、別のフロアに誘導したりするなどの対応ができれば安心ですし、問題もありません。
しかし、代わりに使える洗面所が近くにない場合は、その期間の生活や暮らしに支障が出るので施工期間の長さは重要です。


それぞれのパーツを自由に組み合わせられるシステムタイプやスタンダードタイプの洗面台は、ユニットタイプに比べ、施工に時間がかかる点に注意しましょう。また、給排水管や配電の工事、床や壁のリフォームを同時に行うかによっても施工時間が変わります。施工期間は内容にもよりますが、大体1~4日ほどです。
洗面所にモールテックスの施工を検討されている方は、専門業者に依頼するのがいいでしょう。左官は技術や経験があるかないかによって仕上がりに差が出てくるケースが多いです。サカンアートではお住まいの地域でモールテックスを施工してくれる業者を紹介するサービスがございます。気になる方はぜひ、参考にしてみてください。
洗面所のリフォームにかかる費用の相場
洗面所を新たにする場合、工事内容により金額の幅が異なります。大体、約10~200万円ほどの費用となります。金額を見ても大きな振り幅がありますが、工事の規模や使用するパーツのグレードによって、かかる費用に差がでます。
以下にリフォームのパターンとそれぞれの費用の相場について解説します。

洗面台をユニットタイプに交換するのみ
低価格のユニットタイプに交換し、給排水管や配電の工事も必要なければ、かかる費用は10万円程度です。給排水管の工事は約5万円、配電の工事には約3万円ほどの費用がかかると言われています。

ユニットタイプへの交換と周辺のリフォームを同時に行う場合
ユニットタイプへの交換に加え、床や壁紙のリフォーム、収納キャビネットを新たに付けた場合の費用は20万円程度です。壁紙や床の張り替えは約5万円、収納キャビネットには約5万円の費用がかかるとされます。
ただし、これは洗面台や床材、壁紙を低価格帯のものにした場合の費用なので、もちろんメーカーやプランによって価格は異なります。

洗面台をシステムタイプに交換する
洗面台をシステムタイプに交換すると、20万円以上かかると言われます。費用は高くなりますが、各パーツを自由に組み合わせることで、ホテルライクやカフェ風のおしゃれな洗面所にできます。海外を彷彿とさせるカラフルなものや、ガラスやモザイクをアクセントに使ったもの、形やテイスト、コーディネートを楽しみたい方におすすめです。

既存のカラーだけでも64色のバリエーションがあり、独自の配合によってお気に入りの色を作ることもできます。さまざまなカラーが楽しめて、どんなインテリアにも合わせやすいです。
また、水回りにも最適で、耐水性もあり、ひび割れなどの心配もいりません。モールテックスの特徴から、薄塗りや下地材を選ばずに施工が可能なため、リフォームにも最適です。

システムタイプの洗面台と周辺を交換
システムタイプの交換費が20万円ほど、床や壁紙の張り替えには約5万円、収納キャビネットを付けると大体5万円ほどかかるので、全てにかかる費用は30万円程度です。インターネットなどで検索すると部分リフォームなどでセット売りしているところもあるので、詳細や実績を見つつ探してみるのもいいでしょう。メーカーや会社によっては魅力のあるサービスがあることもあります。

洗面台の増設やバリアフリー化などの大幅な変更
洗面台を増やしたり、バリアフリーにしたりするなどの大幅な変更をする場合は50万円以上かかると言われます。別の場所に洗面台を設置すると、給排水管や配線の工事だけでも20~30万円ほどはかかるでしょう。
時間帯によって洗面所が混み合っていた場合は、洗面台や洗面ボウルを増やす必要があり、1台ごとに5~10万円ほど費用が高くなります。

また、バリアフリー化にはさまざまなパターンがあり、費用の幅も広くなります。洗面所内に手すりを設置するだけであれば数万円。それ以外にも車いすのまま洗面所に入れるように、入り口の段差をなくし、洗面所の中で車いすの方向転換ができるようにスペースを拡張すれば100万円以上かかる場合もあるでしょう。
デザイン性と機能性を持つモールテックス
「モールテックス」は、耐水性や耐久性があり、デザイン性の高さを兼ね備えた輸入左官材料です。そのため、壁や床だけでなく、浴槽や洗面所、水周りの設備にも施工可能です。耐水性は特にシャワールームや洗面台などの水周りのリフォームに適しており、施工方法を守る限り、シームレスで耐久性のある表面を提供します。さらに、他の左官材料とは異なる接着性を備え、様々な下地に適用可能です。モールテックスの耐水性は、施工の手間を軽減し、多彩なデザインと質感を実現するための素晴らしい選択肢となります。


強度と柔軟性が高いモルタル
左官は、土やモルタルなどの壁材をコテで塗り上げる工事です。
モルタルはセメントに砂と水を混ぜて練った物ですが、BEAL社の「モールテックス」はモルタルに特殊な樹脂を加え、通常のモルタルより耐久性と柔軟性を向上させています。2~3mmの厚さで、コンクリートの5倍程度の強度があります。

そのため厚く塗る必要がなく、既存のカウンターや収納キャビネットの上にも塗布できるので、ベランダや階段、ドアなどに活用することが可能です。また、「モールテックス」は柔軟性が高く、乾いた後でも少し曲げた程度ではヒビが入りません。

たとえば、洗面台のカウンターを「モールテックス」にした場合、カウンターが歪んだり、硬い物を落としたりしてもヒビや割れが入りにくいでしょう。収納キャビネットの扉に塗布した場合にも、扉の強い開け閉めに対する高い耐久性が期待できます。
ほとんどの下地に接着する
「モールテックス」は、鉱物や金属、木、タイルなど、ほとんどの素材への接着が可能です。
既存の洗面台をそのまま使う場合も問題なく塗布できます。木や金属などの質感が違うものと組み合わせれば、モダンなスタイルを楽しめるでしょう。また、カウンターと収納キャビネットを同じ色の「モールテックス」で統一すれば、シックなデザインにもなります。

カラーバリエーションが豊富
モルタルは灰色をイメージされがちですが、「モールテックス」は標準色が64色あります。
オレンジや青、緑などがあり、ブレンドすれば、さらにカラーバリエーションが増えます。
洗面所だけでなく、部屋やリビング、廊下でもリフォームのデザインの幅が広がる左官材料です。
洗面所のおしゃれ化を成功させるために
洗面所をリフォームして、理想的にするための事例を3つ紹介します。
洗面台の下に空間を作り、間接照明を合わせる
下にある収納キャビネットを洗面台の上に移動し、洗面台の下に空間を作ります。
そして間接照明を足元や天井に使うと、もっとハイセンスな空間を演出できるでしょう。

洗面所にいすを設置し、快適なメイクルームに
店舗や商業施設などの洗面所でメイク直しの場所として使われることが多いなら、メイク直しに最適なリフォームを実施するのも選択肢の1つです。メイク直しをしやすくするためにいすを設置し、座って膝が当たらないように洗面台の下に空間を作ります。肌の色や微妙なメイクのニュアンスを確認しやすいように、鏡の周りの照明を増やしましょう。

洗面台には、化粧ポーチを置くためのドライゾーンを確保します。
ヘアアイロンやコテを使うためのコンセントを設置。コットンや綿棒、マウスウォッシュ、あぶら取り紙などのアメニティーグッズを置けば、さらに利便性が向上します。
左官仕上げでさまざまな模様を施す
左官仕上げには、さまざまな模様があります。
コテで表面を塗った際の跡をあえて残す「こて波」、扇状に塗り跡を残した「扇仕上げ」。
コテのエッジを効かせて長方形の模様を重ねる「スパニッシュ仕上げ」といったバリエーションが左官仕上げにはあり、模様を組み合わせればさらにデザインの幅が広がります。

洗面台のカウンターや壁、床などに左官仕上げの模様を施せば、デザインにオリジナリティのある洗面所にリフォームできるでしょう。また、左官材料に「モールテックス」を用いれば、耐水性や耐久性を持たせることができます。
理想の洗面所はモールテックスで解決!
洗面所のリフォーム・リノベーションは、洗面台のタイプやグレード、給排水管の工事の有無で費用が変わります。インテリアに合わせてこだわりや好みのものを選び、内装に統一感を出すのか?棚や化粧台など、要望に合わせた造作を付けて使い勝手が良い洗面室にするのか?それぞれに選ぶ基準方法も違い、それに伴い、雰囲気や予算も変動します。

中でも、耐久性・耐水性、デザイン性を兼ね備えた輸入左官材料「モールテックス」は、オシャレでオリジナリティがある洗面所にするのにおすすめです。カラーも豊富で塗り方を工夫することで変化も楽しめますし、汚れが目立ちにくいという特徴もあり、キッチンや玄関、浴室にも最適!

今回の記事で解説したポイントを参考に、人気やイメージアップにつながる洗面所のリフォームを計画してみてはいかがでしょうか?会社オフィスやショップ、海外でも人気があり、住宅の情報雑誌でも特集が組まれるほど注目の商品です。
耐水性があり、どんな下地でも適応できるモールテックスは機能性だけでなく、独特の風合いやデザイン性を生み出すことができます。シンプルでありながら個性が光る、存在感のある洗面所をつくりたいという方は是非、モールテックスもご検討ください。

監修者からのメッセージ

監修者:毛受 進(2級建築士/1級土木施工管理技士)
サカンアートでは「世界の優れた左官材料の提供を通じて、日本の住環境をより豊かにする」事を目的としております。
左官でしか表現できない「おしゃれでありながらも居心地のいい空間づくり」。そんな左官材料を世界から日本に提供することでより豊かな住環境づくりのお手伝いができる存在となって参ります。