左官×デザインの常識が変わる3つの素材とは?

とはいえ、「どれを選べばいいかわからない」「見た目はいいけど扱いにくそう」そんな不安もありますよね。
でも大丈夫。この記事では、輸入左官材の専門通販サイト「サカンアート」が取り扱う3つの注目素材について、分かりやすく解説します。
【今回の記事のポイント】
✔︎海外製の左官材「モールテックス」「ビールストーン」「フレスカラリ」の違いと特徴
✔︎デザイン性と機能性を両立させる左官材の選び方
✔︎実際の施工事例から見る左官デザインの可能性
初稿:2025/9/28
《目次》
左官デザインとは?内装を彩る新しい常識
「左官」と聞くと、どこか昔ながらの和風建築や土壁を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
しかし近年、左官は仕上げのデザイン素材として再注目されており、店舗や住宅の空間演出において新たな価値を生み出しています。
とくに輸入左官材は、色や質感のバリエーションが豊富で、施工場所も壁・床・家具など多岐に渡ります。左官材=空間をカスタマイズできる素材として、今やデザインの常識を変えつつあるのです。

左官の魅力とは?塗るだけで空間が変わる理由
左官の一番の魅力は、素材そのものの風合いを活かした空間づくりができること。
たとえば、コンクリート調の壁を塗装で再現しようとすると、のっぺりとした表情になりがちですが、左官材なら立体的な表情や陰影、手触りの違いまでリアルに表現できます。

さらに、塗り方次第で表面のツヤ感や凹凸を調整できるため、施工者のセンスや技術がそのまま仕上がりに反映されます。つまり、唯一無二の空間をつくれるというわけです。
「空間をもっと自分らしく表現したい」そんな方にこそ、左官材はぴったりの選択肢なんです。

「左官=和風」はもう古い?モダン左官の潮流
かつて左官といえば、漆喰や珪藻土といった和のイメージが強くありました。しかし、今の左官デザインは“洋”の発想を融合させることで、大きく進化しています。

たとえば、ベルギー発のモールテックスは、まるで打ちっぱなしコンクリートのようなシャープな表情を薄塗りで実現し、水回りにも使える機能性を兼ね備えています。

ビールストーンは、ガラス片や石などの骨材を混ぜて世界にひとつだけの表情を創り出す素材。

フレスカラリで展開している「フレスコトン」は、海外インテリアに見られる高級感のあるマットな質感が特徴です。
こうした輸入左官材の登場によって、左官の世界は今や「和モダン」から「モダンラグジュアリー」まで幅広く対応可能に。
左官=和風という考えは、もう過去のものになりつつあるのです。

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左官材モールテックスの魅力
モールテックスは、ベルギーのBEAL社が開発した左官材で、「薄塗りなのに高耐久・高意匠」という特徴を併せ持つ素材です。
左官デザインの世界でも特に注目度が高く、住宅のキッチンカウンターや洗面台、店舗の什器など、幅広い場所に採用されています。


薄塗りで強度も抜群!モールテックスの基本性能
「薄いのに強い」——モールテックスが人気を集める理由のひとつが、その高い物理的性能です。
通常、左官材は厚塗りが必要なものが多いのですが、モールテックスはたった2~3mm程度の厚みで、耐久性・耐水性・柔軟性を発揮します。
施工後は表面が硬化し、傷がつきにくく衝撃にも強いため、テーブルやカウンターなど日常的に物が当たる場所にも施工が可能です。
また、樹脂を混合することで下地の動きにも追従できる柔軟性を持つため、クラック(ひび割れ)も起こりにくいというメリットもあります。

水回りに最適な理由とは?
モールテックスは、単なる“見た目重視”の素材ではありません。実は、水回りにも強く、防水性と撥水性に非常に優れた左官材としても知られています。
たとえば、キッチンの天板やシンクまわり、浴室の壁面や洗面台など、水に直接触れる場所にも問題なく使えるのが大きな特長。タイルや人工大理石に比べて継ぎ目がなく、シームレスに仕上がるため、見た目がスッキリするのもポイントです。


モールテックスは住宅だけでなく、飲食店などにも積極的に採用されています。モールテックスの質感が気になるという方には「無料サンプル請求」のサービスがおすすめです。サンプルと一緒に送付されるサカンアートのカタログには、施工事例や商品紹介のページ、他にもお客様へのインタビューや価格など気になる情報が満載です!ぜひチェックしてみてください。
ビールストーンが叶える自由な表現と質感
「ビールストーン」は、ベルギーのBEAL社が生み出した左官材でアートをつくるための素材です。
従来の左官材とは一線を画す特徴として、自由度の高さと個性の強さが際立っており、空間に唯一無二のデザインを与えることができます。
ガラス片、金属片、貝殻、石材など、さまざまな骨材と顔料を組み合わせることで、テラゾー調やモザイク調のような仕上がりも自在に表現可能。「他にはないインテリアにしたい」「素材感で個性を出したい」という人にとって、これ以上にふさわしい左官材はないかもしれません。

骨材×顔料で自分だけの仕上げに
ビールストーンの最大の特徴は、組み合わせの自由度の高さ。骨材(砕いた石やガラス、金属片など)とカラー顔料を自分好みに配合することで、まさに“世界にひとつだけ”の表情を生み出すことができます。

研磨によって素材の断面が現れ、奥行きのある美しい模様が浮き上がる仕上がりは、まるで一点物のアート。カラフルな仕上げも、モノトーンでシックにまとめるのも自由自在です。
「仕上がりが決まっていない」ことが逆に強み。設計者や施主のイマジネーションを最大限に引き出してくれる左官材です。

床も家具も一体化!シームレスな左官デザイン
ビールストーンは、床・壁・天板・什器など、あらゆる場所に施工可能な柔軟性を持っています。さらに、つなぎ目のないシームレスな仕上がりが可能なため、空間全体に統一感を持たせることができます。

また、カラーバリエーションや粒子のサイズ感も調整できるため、ナチュラルからインダストリアル、モダンまで幅広いデザインテイストに対応できます。
「空間のつながりを大切にしたい」そんな方にこそ、ビールストーンはぴったりの左官材です。

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フレスカラリが生み出す高級感とリアルな質感
フレスカラリの「フレスコトン」は、まるで本物のコンクリート打ちっ放しのようなリアルな質感を再現できる左官材です。
海外ならではの洗練されたテクスチャとマットな仕上がりが特徴で、住宅だけでなく、オフィスや店舗のデザインにも幅広く使われています。

絶妙な質感コントロールと色味のバリエーションで、高級感と柔らかさを両立した空間演出が可能です。

打ちっ放しコンクリートを美しく再現
フレスコトンは、まるで本物の打ちっ放しコンクリートのような風合いを再現できる点が最大の魅力。
しかし、実際のコンクリートとは異なり、重さ・厚み・施工の手間を抑えつつ、デザイン性を高められるのがポイントです。
また、微細なパターンやムラ感をあえて残すことで、「使い込まれたような味わい」や「経年変化の雰囲気」まで演出できるのも左官ならではの技。

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店舗やオフィス空間に映える意匠性とは
フレスコトンは、そのマットで静かな存在感が、空間全体の“格”を引き上げる素材です。
とくに、カフェ・美容室・セレクトショップなどの店舗内装で選ばれることが多く、「スタイリッシュさ」「落ち着き」「無機質さと温もりのバランス」を求める空間にぴったり。

たとえば、照明との相性も非常に良く、間接照明を当てることで表面の微細な凹凸が柔らかく浮かび上がるため、空間の奥行きと深みを演出できます。
また、主張しすぎないデザインなので、家具や商品ディスプレイの邪魔にならず、引き立て役としても非常に優秀。素材そのものが語りすぎず、空間全体の美意識をそっと底上げしてくれる存在なのです。

モールテックスを取り扱うためにもっとお手入れ方法や施工方法、商品について知りたい!そんな方におすすめなのが「モールテックス説明会・講習会」へのお申し込みがおすすめです。こちらは、モールテックスの商品特性や施工事例、実際の施工の流れをZOOMにてご説明させていただきます。人数上限はありませんので、どなたでもお気軽に予約いただけます。ぜひご参加ください!
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左官材で空間はここまで変わる!施工事例紹介
いくら左官材のスペックが優れていても、「実際に使ったらどうなるの?」という疑問は尽きませんよね。
ここでは、サカンアートで実際に施工された事例の中から、デザイン性と実用性を兼ね備えた3例をご紹介します。
それぞれの素材が、空間にどう活かされているのかをぜひご覧ください。

水や油に強いモールテックスは、キッチンまわりで大活躍!

こちらの事例では、シンプルな木製のキッチンにグレーのモールテックスを塗布することで、まるで海外のカフェのような洗練された雰囲気を演出しています。
わずか2〜3mmの薄塗りなのに、天板としての強度も充分。シームレスな仕上がりで、拭き掃除も簡単。料理好きなご家庭にもぴったりです。
家具にも左官材を使いたい!というニーズを叶える

大阪・愛知での施工において、ビールストーンを使ったサイドテーブルの造作が行われ、空間に溶け込むような一体感と存在感を兼ね備えた家具が完成しました。
ガラスや石の骨材を混ぜたビールストーンを研磨することで、上質で独特な素材感が表面に浮かび上がり、インテリアのアクセントとして映える仕上がりに。
海外ホテルのような落ち着いた高級感を演出

この施工事例では、美容室にフレスカラリの「フレスコトン」を使用し、マットな質感と打ちっ放しコンクリート風の深みを見事に表現しています。
特に印象的なのが、素材そのものが放つ自然なムラ感と陰影。光の加減で表情が変わり、時間帯ごとに違った雰囲気を楽しめるのが魅力です。
装飾を加えずとも、素材感だけで空間にラグジュアリーさを与えるフレスカラリ。店舗やオフィスだけでなく、一般住宅でも導入が増えている理由が、この事例からもよく分かります。
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左官×デザインで理想を叶える!まずは一歩踏み出そう
左官デザインは、ただの「塗り壁」ではありません。それは、空間そのものを自由にデザインし、あなたの理想を形にするための“素材”であり“表現手段”です。

今回ご紹介した「モールテックス」「ビールストーン」「フレスカラリ」は、それぞれに異なる個性を持ち、機能性と美しさのどちらも叶えてくれる頼もしい左官材たちでした。
薄塗りでも高耐久なモールテックス、自由度の高いデザインを楽しめるビールストーン、そして静かに空間を引き立てるフレスカラリ。どれも「他と違う空間」を作りたい人にぴったりです。


あなたの感性に寄り添う、ぴったりの素材がきっと見つかるはずです。

監修者からのメッセージ

サカンアートでは「世界の優れた左官材料の提供を通じて、日本の住環境をより豊かにする」事を目的としております。
左官でしか表現できない「おしゃれでありながらも居心地のいい空間づくり」。そんな左官材料を世界から日本に提供することでより豊かな住環境づくりのお手伝いができる存在となって参ります。