打ちっ放し風の壁を実現する左官材「フレスカラリ」徹底ガイド
「コンクリート打ちっ放しのような無機質で洗練された壁に憧れるけれど、実際に施工となると大変そう…」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?

無機質でスタイリッシュな印象を与える「打ちっ放し風の壁」は、近年インテリア業界でも注目されており、住宅や店舗の内装として人気が高まっています。しかし、本物のコンクリート壁を施工するのは、コストも手間もかかるもの。そこで注目されているのが、左官材「フレスカラリ」です。

【今回の記事のポイント】
✔︎フレスカラリの基本情報や魅力がわかる
✔︎施工方法や使える場所、他素材との比較も紹介
✔︎実際の施工事例を紹介し、仕上がりイメージがつかめる
初稿:2025/8/26
《目次》
フレスカラリとは?打ちっ放し風の壁を叶える新素材
コンクリート打ちっ放しのような質感を、もっと手軽に、しかも高級感のある仕上がりで実現できたら──。そんな理想を叶えるのが、海外製左官材「フレスカラリ」です。


フレスカラリってどんな素材?
フレスカラリは、イタリアの老舗メーカーが手がける装飾左官材で、塗り壁仕上げとして用いられます。最大の特徴は、薄塗りでありながら本格的なコンクリート調の質感を生み出せること。粒子の細かい自然石をベースとした素材で、塗った後に表面を抑えることで、独特のムラ感やマットな表情が現れます。これが、まるで型枠で作った本物の打ちっ放しコンクリートのように見える理由です。

また、フレスカラリは下地への密着性が高く、室内壁はもちろん、造作家具や柱など変形部にも施工可能。薄塗りでもしっかりと強度が出るため、店舗内装やハイエンド住宅の壁材として採用されることも珍しくありません。まさに「本物志向」の人に選ばれる左官材です。

なぜ打ちっ放し風の壁に向いているの?
フレスカラリが打ちっ放し風の壁に適している理由は、素材そのものの「質感再現力」にあります。一般的に打ちっ放しのコンクリート壁は型枠を使って施工され、無機質で無骨な印象を与える独特の表面が特徴です。その質感を他の建材で再現しようとすると、どうしても「それっぽい」仕上がりになりがち。しかしフレスカラリは、細かい骨材の粒子が生む自然なムラとマットなテクスチャーにより、「本物っぽさ」を圧倒的に高いレベルで表現します。

さらに、塗り方次第で表面の表情をコントロールできるので、「ツルッとした打ちっ放し」から「ラフでざらついた印象」まで、空間のデザインに合わせて演出可能。見た目のリアリティと施工の自由度を兼ね備えているからこそ、理想的な打ちっ放し風インテリアが実現できるのです。

⇩⇩フレスカラリのデザイン集はこちら⇩⇩
フレスカラリの特徴と魅力を徹底解説
フレスカラリが注目される理由は、ただ「コンクリートっぽく見える」だけではありません。左官材としての性能、質感、そしてデザイン性の高さが、建築・インテリアのプロにも選ばれる理由です。特に「海外製ならではの仕上がりの美しさ」と「表現の幅広さ」は国内製品ではなかなか再現できない魅力。
空間に合わせた色味や質感の調整ができるため、住宅から店舗までさまざまな場所で活用されています。ここでは、フレスカラリが持つ具体的な魅力を深掘りしていきます。

色や仕上がりバリエーションはどれくらい?
「打ちっ放し風」と聞くとグレー1色の無機質なイメージを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実はフレスカラリにはカラーバリエーションや仕上げ方法が豊富に用意されています。標準的なグレー系から、少し温かみのあるベージュトーン、あるいはブルー系やチャコールブラックまで、空間のテイストに合わせた色選びが可能。
また、塗り方や仕上げ方によって、よりフラットな印象から、骨材を活かしたざらつきのある質感まで調整できます。

防水性や耐久性は?水回りでも安心?
フレスカラリはデザイン性に優れるだけでなく、ある程度の耐久性も備えています。ただし、水回りなどには、使用箇所に適した仕様を選択する必要があります。

◆フレスカラリの性能ポイント◆
- 耐久性:日常使用に耐える強度はあるが、重度な衝撃や水濡れには注意が必要
- 防汚性:浴室や水回りに適した耐水性、キッチンにも対応する耐油性を備える。ただし使用箇所に応じた仕様選択が必要
- メンテナンス:比較的汚れにくく、表面に凹凸が少ない仕上げなら掃除も簡単
- 使用場所:玄関、リビング、壁面アートなどにも最適

「水回りにも使いたい」という方には、防水処理を施すか、もしくはモールテックスのような防水性に優れた左官材を選ぶのが安心です。使い方によって向き不向きがあるため、用途に応じた選択が必要となります。

フレスカラリはどこに使える?対応場所ガイド
フレスカラリは、打ちっ放しコンクリート風の質感を活かしながら、住宅から店舗、オフィスなど、さまざまな場所に使える左官材です。室内の壁はもちろん、造作家具やインテリアのアクセントとしても活躍。

室内・店舗・外壁での使用例
フレスカラリは、その表現の幅広さから住宅のリビングや玄関はもちろん、カフェ・美容室・オフィスといった商業空間でも多く使われています。特に「一面だけ打ちっ放し風にする」アクセントウォールとしての活用も人気です。


賃貸でも施工できる?原状回復は?
「賃貸でも打ちっ放し風の壁を楽しめたら…」という声も多く聞かれます。基本的にフレスカラリは左官材のため、直接壁に塗る施工が必要です。そのため、賃貸物件の原状回復義務がある場合は、直接施工はおすすめできません。ただし、合板や石膏ボードなどを用いた取り外し可能なパネル施工であれば、現実的な選択肢となります。

また、最近では「賃貸でもDIY可」の物件も増えており、オーナーと相談のうえ施工するケースも見られます。どうしても直接塗装が難しい場合は、コンクリート風の質感を持つシートやクロスを使うという選択肢も。自分の住まいに施工可能かどうか、まずは簡単に相談してみるのがベストです。

\\気になるフレスカラリの施工事例はこちら//
他素材との比較|壁紙・モルタル・左官材
打ちっ放し風の仕上がりを目指す場合、選択肢はフレスカラリだけではありません。壁紙やモルタル仕上げ、その他の左官材など、見た目や質感、施工性、コストの面でさまざまな素材があります。このパートでは、「フレスカラリと他素材の違い」を明確にしながら、それぞれの特徴を比較していきます。あなたの空間や目的に合った素材を選ぶ参考になれば幸いです。

壁紙との違いとメリット・デメリット
「手軽に打ちっ放し風を再現したい」と考える方には、まず壁紙が選択肢に上がるでしょう。実際、コンクリート柄の壁紙は多数販売されていますが、本物のような質感や立体感は期待しにくいのが実情です。フレスカラリと比較すると、価格や施工の手軽さでは壁紙が勝りますが、質感の再現性や高級感ではフレスカラリが圧倒的に上です。

⇩⇩フレスカラリと壁紙の比較表をチェック⇩⇩
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「簡単さ」か「リアルさ」か、何を重視するかで選び方が変わります。

モルタル・モールテックスとの比較
「じゃあモルタルやモールテックスと比べてどうなの?」という声にもしっかりお応えします。フレスカラリとモルタル・モールテックスは一見似ていますが、性能や仕上がりのニュアンスに違いがあります。特にモールテックスは防水性に優れたプロ向け左官材として知られています。

⇩⇩フレスカラリ・モールテックス。モルタルの比較表をチェック⇩⇩
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デザイン性を取りつつ、コストや施工性を抑えたい人にはフレスカラリが非常にバランスのよい選択肢といえるでしょう。

⇩⇩もっとフレスカラリについて知りたい方はこちら⇩⇩
フレスカラリの施工事例を紹介!【実例つき】
実際にフレスカラリを使った空間がどのように仕上がるのか――。写真や実例を通して具体的なイメージを持つことは、素材選びや施工の判断にとても役立ちます。ここでは、サカンアートが提供する実際の施工事例の中から、「打ちっ放し風の壁」を活かした印象的な空間を紹介します。仕上がりのリアルさや使われ方の工夫を、ぜひ参考にしてください。

コンクリート風の上質空間
壁一面にフレスカラリを使用し、モダンで洗練されたインテリアを実現しています。仕上がりはまさに“本物のコンクリート打ちっ放し”そのもの。光の当たり方によって濃淡が浮かび上がり、空間に立体感と奥行きを与えています。

この事例では、グレー系のフレスカラリを使用し、落ち着きと高級感を両立。また、カウンターや什器との調和も考慮されており、木材や金属との相性も抜群。素材の主張は強すぎず、それでいてしっかりと個性を演出している好例です。

⇩⇩無料サンプル請求はこちら⇩⇩
打ちっ放し風の壁で理想の空間へ
打ちっ放しのコンクリート風デザインは、現代のインテリアや店舗空間で非常に人気のあるスタイルです。しかし、実際にコンクリートで仕上げるとなると施工やコスト面でのハードルが高く、なかなか現実的ではありません。そんな悩みを解決してくれるのが、左官材「フレスカラリ」です。

この記事では、フレスカラリの特徴や他素材との違い、実際の施工事例、さらにはDIYでも可能かといった実用的な観点から、その魅力を詳しく解説してきました。マットで深みのある質感、光の加減で変化する表情、そして空間に溶け込む高級感。フレスカラリは、ただの“塗り壁”ではなく、空間全体の印象を左右する「素材の力」を感じさせる存在です。

さらに、壁紙やモルタルにはない、リアルで繊細な質感表現が可能で、住宅の一室から店舗の内装まで、幅広い場面に対応できます。下地の処理や塗り方次第で表情が変わるからこそ、空間づくりにこだわる方にはぴったりの素材と言えるでしょう。

「もっと空間をかっこよく仕上げたい」「無機質だけど温かみもあるインテリアにしたい」「壁紙では満足できない」
──そんなあなたにとって、フレスカラリは理想を形にするための大きな一歩になるかもしれません。


サカンアートでは「世界の優れた左官材料の提供を通じて、日本の住環境をより豊かにする」事を目的としております。
左官でしか表現できない「おしゃれでありながらも居心地のいい空間づくり」。そんな左官材料を世界から日本に提供することでより豊かな住環境づくりのお手伝いができる存在となって参ります。
⇩⇩フレスカラリの施工事例はこちら⇩⇩