研ぎ出し仕上げの魅力とは?左官材ビールストーンが選ばれる理由
左官の世界には、見る人の心を掴むような美しい仕上がりを実現する技法があります。そのひとつが「研ぎ出し仕上げ」。天然石や貝殻、ガラスなどの骨材をモルタルに混ぜ込み、表面を丁寧に研ぎ出していくこの技法は、まさに“素材の魅力を引き出す職人技”と言えるでしょう。

そんな研ぎ出し仕上げの魅力を、現代的なデザインと耐久性を兼ね備えた左官材「ビールストーン」で実現できるとしたら…どうでしょう?
「普通の壁や床じゃ物足りない」「他とは違う空間をつくりたい」そんな方にとって、ビールストーンは強力な選択肢になり得ます。

この記事では、研ぎ出し仕上げの基本と魅力、ビールストーンという左官材の特徴などを丁寧に解説します。
あなたの空間づくりに、研ぎ出し×ビールストーンという新たな可能性を加えてみませんか?
【今回の記事のポイント】
✔︎研ぎ出し仕上げの基礎知識とテラゾーとの違いがわかる
✔︎ビールストーンの特徴やデザイン自由度を実例付きで解説
✔︎導入前に知っておくべき価格や注意点も紹介
初稿:2025/8/24
《目次》
研ぎ出し仕上げとは?基礎からわかる左官仕上げの魅力
「研ぎ出し仕上げ」とは、左官の伝統的な技法のひとつで、モルタルに骨材を混ぜ込み、硬化後に表面を削り出して仕上げる方法です。石や貝殻、ガラスなどが表面に現れることで、立体感と高級感のある独特な風合いが生まれます。現代ではこの技法が再注目され、店舗や住宅、什器などで個性的な空間演出に使われています。

◆研ぎ出し仕上げとはどんな仕上げ?
研ぎ出し仕上げとは、モルタルに混ぜ込んだ素材――たとえば天然石や陶器、貝殻、ガラス片など――を、表面が硬化した後に「研磨」することで、意図的にその素材を見せる左官技法です。 まるで自然石のような質感が生まれ、しかも配合する素材や量によって色味や表情がまったく変わるのが最大の魅力です。

「ただ塗って終わり」ではない、まるで作品をつくるかのようなプロセスが、この仕上げの面白さ。特に最近はインテリアデザインにこだわる方の間で、空間に“深み”や“素材感”を持たせる手法として注目されています。
また、硬化後に研磨するという工程により、非常に滑らかでツヤのある仕上がりにもなりやすく、高級感も兼ね備えています。

左官材としての位置づけと特徴
研ぎ出し仕上げは、左官の中でも「意匠性を重視した表面仕上げ」に分類される技法です。塗るだけではなく“磨く”という工程が加わるため、一般的な左官材と比べて仕上がりの質感や立体感が一段と際立ちます。

素材としては、セメント系のモルタルに加え、さまざまな骨材を混ぜ込むことで唯一無二の表情を生み出します。さらに、表面を削ることで骨材が浮き上がり、光の当たり方や角度によって見え方が変わるのも魅力のひとつ。

この技法は、伝統的な技法でありながらも、現代の建築やインテリアにマッチする柔軟性を持っているため、店舗内装、什器、住宅のアクセントウォールなど、さまざまなシーンで取り入れられています。
研ぎ出し仕上げは、左官職人の技術力と創造性が試される表現手法と言えるでしょう。

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左官材ビールストーンとは?
ビールストーンは、ベルギーのBEAL社が開発した高意匠左官材で、研ぎ出し仕上げを現代的に進化させた塗材です。天然石や金属片、ガラスなどを混ぜ込んだ独自の骨材と顔料の組み合わせで、多彩な表情を生み出すことが可能。
壁・床・家具など、あらゆる素材にシームレスに施工できるのが大きな魅力です。研ぎ出しの伝統美と、現代のデザイン性・機能性を両立した次世代の左官材として、注目を集めています。

ビールストーンの特徴と魅力
ビールストーンの最大の魅力は、なんといってもその“自由度の高さ”にあります。施工時に使用する骨材や顔料を自由に選べるため、イメージ通りの表現が可能。鏡片や貝殻、ガラス、ボトルの破片など、素材を混ぜ込むことで、唯一無二の風合いをつくり出せます。

使用できる場所と施工範囲の広さ
ビールストーンのもうひとつの大きな特長は、「施工可能な場所の幅広さ」です。
一般的な左官材では難しいような複雑な形状の家具や、曲線のある什器、さらにはシンクやキッチンの天板、洗面カウンターにも施工できます。

たとえば「床から壁、そして家具までをすべて同じ質感で統一する」なんてことも可能。
そのため、住宅だけでなく、ブランドショップや美容室、カフェ、ホテルのロビーなど、意匠性が重視される空間に多く採用されています。
さらに、下地の形状を選ばず施工できるため、自由なデザイン設計がしやすく、施主と施工者の「こうしたい!」に応えやすいのも魅力です。

サカンアートではモールテックス・ビールストーンなど、こだわりの商品の取り扱いがございます。サンプル請求も可能ですので、ぜひ商品の質感や品質がどんなものなのか実際にお手に取ってご体感いただけます。なお、カタログも一緒にお送りいたしますので、ぜひお気軽に問合せください。
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ビールストーンで実現する理想のデザイン
「他と同じじゃつまらない」「素材の表情までこだわりたい」——そんな声に応えてくれるのが、ビールストーンです。
単なる左官材ではなく、使い手の想像力を形に変える表現材料ともいえるこの素材は、研ぎ出し仕上げの美しさを保ちつつ、圧倒的なデザインの自由度を実現します。ここでは、ビールストーンが持つ表現力の可能性に迫ります。

骨材と顔料で無限に広がる表現
ビールストーン最大の特徴は、骨材や顔料の“選択の自由さ”です。天然石、貝殻、金属片、ガラス、陶器、さらには破砕ボトルまで——さまざまな素材を自由に混ぜ込むことができ、それぞれが表面に研ぎ出されることで世界にひとつだけの表情が生まれます。

さらに、顔料も豊富にラインアップされており、単色では表現できない奥行きのある色合いを演出可能。
これにより、ビールストーンは「素材を魅せる仕上げ材」として、デザイン性を重視する建築や店舗内装の現場で高く評価されています。
まさに、“素材そのものをデザインとして使える左官材”です。

施工後の質感と仕上がりイメージ
ビールストーンの仕上がりは、光沢感のあるフラットな面から、マットでナチュラルな質感まで調整が可能です。研ぎ出しの仕方や使用する骨材によって、キラリと反射する輝きのある面、ざらっとした手触り、さらには凹凸をあえて残した「荒さ」を活かした表現もできます。

たとえば、カフェのカウンターなら艶のある重厚な質感に、店舗の打ち合わせスペースでは落ち着きのある空間を演出したマット仕上げに——使い方によって印象はまったく変わります。
「塗る」というより、「仕上げで表情を創る」それがビールストーンの魅力です。

空間演出でのビールストーンの強み
「空間をひとつの世界観でまとめたい」そんなとき、ビールストーンの“シームレス性”は大きな強みとなります。壁・床・什器・テーブルと、すべてを同じ素材・色・質感でまとめることができるため、統一感のある洗練された空間づくりが可能です。
たとえば、店舗で「ブランドイメージを空間で表現したい」と考えている方には理想的。見る人に強い印象を与えながら、どこか温かみのある質感で居心地のよさも演出できます。


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ビールストーン導入前に知っておきたいこと
ビールストーンは高意匠な左官材であると同時に、少し専門的な素材でもあります。導入前には「価格」「性能のバランス」「施工上の注意点」など、知っておくべきことがいくつかあります。
ここでは、ビールストーンを検討するうえで知っておきたい実用的な情報をまとめました。後悔しない選択のために、ぜひ参考にしてください。

ビールストーンの価格と施工費用の目安
ビールストーンの価格は、施工面積・配合する骨材の種類・色数・仕上げ方法などによって大きく変動します。
単純な材料費だけで見れば他の左官材と大差ない場合もありますが、研ぎ出しや意匠性の高さを求めるほどコストが上がる傾向にあります。
また、施工には専門的な知識と技術が必要なため、左官職人による施工費もあらかじめ見積もっておくことが重要です。

メリット・デメリットを両面からチェック
ビールストーンには他の左官材にはない魅力がありますが、同時に注意すべき点も存在します。ここでは、メリットとデメリットをあえて両面から見ていきましょう。

◆メリット◆
- デザインの自由度が高く、完全オリジナルの仕上がりが可能
- 耐久性・防水性に優れており、屋内外問わず施工可能
- 下地の形状を選ばず、曲面や什器にも施工できる
- 小ロットでも対応可能で、個人宅にも適している

◆デメリット◆
- 施工技術に左右されるため、信頼できる職人選びが必要
- 仕上がりイメージの共有が難しい場合があ
- 材料費・施工費ともに比較的高め
- 施工後のメンテナンス方法に注意が必要(洗剤・ワックスなど)
導入時に気をつけたいポイント3つ
導入を成功させるためには、事前の準備とパートナー選びが何より大切です。
以下の3点を押さえておくと、施工後の満足度が格段に上がります。

◆チェックすべきポイント3つ◆
- 仕上がりイメージの共有をしっかりと行う
→ 色味・ツヤ感・骨材の見え方などは、事前にサンプルで確認を。
- 実績のある施工業者・職人に依頼する
→ 左官材の施工は“技術力が命”。信頼できるパートナーを選びましょう。
- メンテナンス方法を事前に確認しておく
→ 専用クリーナーやワックスの使用が推奨される場合があります。
⇩⇩ビールストーンのお役立ちコラムをチェック⇩⇩
「素材を魅せる」左官材、それがビールストーン
研ぎ出し仕上げの魅力は、素材の“ありのまま”を美しく浮かび上がらせることにあります。そこに、自由な色や骨材を組み合わせられるビールストーンという左官材が加わることで、意匠表現の可能性は一気に広がります。

「無機質だけど温かみがある」「シャープだけどやさしい」——そんな矛盾を両立できるのは、ビールストーンの持つ柔軟性とデザイン性の高さがあってこそです。

施工の自由度、素材選びの多様性、そして何より“自分だけの空間”を実現できる喜び。左官材を塗るだけの時代は、もう終わりです。
今、空間づくりに本気でこだわる人たちが選ぶのは、「左官 研ぎ出し」×「ビールストーン」という新しい選択。もしあなたが、他とは違う空間を作りたいと考えているなら、それはまさにその第一歩かもしれません。

まずは、施工事例を見たり、ショールームで質感を確かめたりすることから始めてみてください。あなたの理想とするデザインのヒントが、きっと見つかるはずです。

3年間の製品品質保証や返品返金保証、サポート保証などが完備しておりますので、購入後のサポートも充実していると言えるでしょう。ビールストーンに関する質問なども含めて、まずはお気軽にお問い合わせください。
⇩⇩配送や納期に関するお問い合わせもお気軽に⇩⇩
監修者からのメッセージ

監修者:毛受 進(2級建築士/1級土木施工管理技士)
サカンアートでは「世界の優れた左官材料の提供を通じて、日本の住環境をより豊かにする」事を目的としております。
左官でしか表現できない「おしゃれでありながらも居心地のいい空間づくり」。そんな左官材料を世界から日本に提供することでより豊かな住環境づくりのお手伝いができる存在となって参ります。
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