テラゾー タイルの進化形?左官材ビールストーン徹底解説
テラゾー タイルといえば、クラシカルでどこか懐かしさのある床材として、今でも根強い人気がありますよね。でも最近、テラゾー タイルの美しさや個性をさらに進化させた「ビールストーン」という左官材が注目を集めているのをご存知でしょうか?

「テラゾー タイルの風合いは好きだけど、もっと自由にデザインできたら…」「床だけじゃなく、壁や家具にも統一感を出したい!」
そんな方には、ベルギー生まれの左官材ビールストーンがぴったりなんです。

ビールストーンは、砕いた天然石や金属片、ガラスなどの骨材を独自の配合で組み合わせ、研磨して仕上げることで、まさに唯一無二の空間演出が可能になる素材。高級感がありつつ、使う人の想像力を最大限に引き出してくれる、いわばアートと建材の融合なんです。
この記事では、そんなビールストーンの魅力を「テラゾー タイルとの違い」や「施工事例」などとともに、わかりやすく徹底解説します。
【今回の記事のポイント】
✔︎テラゾー タイルとビールストーンの違いと進化を比較
✔︎ビールストーンで実現できる自由で高級感ある仕上がりとは?
✔︎施工事例や購入前に確認すべきメリット・注意点も紹介
初稿:2025/6/13
《目次》
テラゾー タイルとは?今さら聞けない基本知識
テラゾー タイルは、砕いた大理石や天然石をモルタルなどで固めて表面を磨いた「人造大理石」の一種。古くはイタリア発祥とされ、装飾性の高い床材として公共施設や住宅に広く使われてきました。近年はレトロ感とモダンな雰囲気の両方を併せ持つデザインとして再注目され、インテリア好きの間でも人気が高まっています。

◆テラゾー タイルってどんな素材?
「テラゾー」とは、イタリア語で“テラス”や“床”を意味する言葉が語源。テラゾー タイルは、大理石やガラスなどの砕石(骨材)をセメントや樹脂で固め、表面を研磨して滑らかに仕上げた人造石です。見た目は天然石に近く、色や模様に独特の個性が出るのが特徴。


どんな場所に使われてきた?特徴と使用例
テラゾー タイルは耐久性と防水性に優れており、これまでさまざまな場所で使用されてきました。以下のような場所でその特長が活かされています。

◆使用例リスト◆
- 商業施設の床材:人の出入りが多くても長く美しさを保てる
- エントランスホール:華やかで高級感のある印象を与える
- キッチンや洗面所:耐水性があり、お手入れしやすい
- 階段や廊下:滑りにくい加工で安全性も確保
- 屋外のテラスやベランダ:紫外線や雨風にも強い

実際には、20世紀前半の学校や銀行、ホテルなどに多く採用されており、近年のリノベーションブームにおいてもその再利用が注目されています。現代的な空間でもヴィンテージ感を演出できるため、店舗やオフィスにも取り入れられています。

サカンアートでは、ビールストーンやモールテックスなどの輸入左官材料を実際にご覧いただけるショールームを開設しております。
お近くにお寄りの際はぜひ、実際に施工した商品やサンプルをご覧になって、本物の質感や色味をご覧くださいませ。
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テラゾー タイルとビールストーンの違いとは?
どちらも「天然石のような仕上がり」が魅力の建材ですが、テラゾー タイルとビールストーンでは素材や施工方法、表現の自由度に大きな違いがあります。テラゾー タイルが「石材を敷く」ものであるのに対し、ビールストーンは「塗る左官材」。つまり、仕上がりの自由度や使える場所の柔軟さで、ビールストーンはテラゾー タイルを超える可能性を秘めた新しい素材といえます。

素材・構造・仕上がりの違いを比較
ビールストーンとテラゾー タイルの最大の違いは、「施工方法」と「表現力」です。ビールストーンは、砕石やガラス、金属片など多彩な素材をモルタルで包み、職人が手作業で塗り・磨くことで仕上げる塗材。

詳しくは、以下の比較表をご覧ください。

⇩⇩比較表はこちら⇩⇩
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ビールストーンが選ばれる理由・・・ここから!
「空間全体を統一感のあるデザインでまとめたい」「もっと素材を“表現”に使いたい」そんなニーズに応えるのがビールストーンです。
ビールストーンは、施工対象に合わせて自在に形を変えることができる“塗る建材”。そのため、壁から床、什器やテーブルに至るまで、まるで彫刻のように空間をデザインできるのが最大の強みです。

さらに、色や質感のカスタマイズも可能。お好みの骨材を加えることで、まったく新しい風合いや質感を生み出すことができるんです。
「他と同じじゃつまらない」「内装から個性を表現したい」そんな思いを叶えてくれる、まさにテラゾー タイルの進化系。それがビールストーンです。

サカンアートではモールテックス・ビールストーンなど、こだわりの商品の取り扱いがございます。サンプル請求も可能ですので、ぜひ商品の質感や品質がどんなものなのか実際にお手に取ってご体感いただけます。なお、カタログも一緒にお送りいたしますので、ぜひお気軽に問合せください。
⇩⇩無料サンプル請求の詳細はこちら⇩⇩
左官材ビールストーンの魅力とは
ビールストーンは、自由な造形と色の組み合わせが可能な「塗る」左官材です。タイルでは難しい曲面や立体物にも施工できる柔軟性と、石材のような高級感をあわせ持ち、店舗や住宅、オフィス空間をワンランク上の印象に仕上げてくれます。インテリアに個性と高級感を加えたい方にとって、理想的な素材といえるでしょう。

自由なデザイン表現ができる素材
「既製品では物足りない」「もっと自由に空間を彩りたい」そんな人にとって、ビールストーンは格別の選択肢です。
ビールストーンは、セメントやモルタルに天然の骨材(石、金属片、ガラスなど)を混ぜ込み、左官職人の手で丁寧に塗り上げ、研磨することで仕上げる左官材。つまり、形や色、質感までも一つひとつカスタマイズできるのです。

カラーチャートで選べる多彩な仕上がり
ビールストーンは、ただ自由に混ぜられるだけでなく、サカンアート独自のカラーチャートにより、仕上がりの色味や質感を事前にイメージできるのも魅力。組み合わせ次第で、シックからポップまで幅広いテイストが演出できます。
⇩⇩選べる表現の一例⇩⇩
- モダン:黒やグレー基調でスタイリッシュに
- ナチュラル:白やベージュ+貝殻などで柔らかく
- アーティスティック:金属片やガラスで存在感を
- レトロクラシック:天然石中心で重厚な印象に
- カスタム配合:自分で骨材を持ち込んで表現可能
「こんな色、こんな風合いにしたい!」というイメージがあるなら、ビールストーンなら実現できる可能性が高いです。

家具にも使える?用途の広さに注目
床や壁材として注目されがちなビールストーンですが、実は家具や什器への施工にも向いているのが他の左官材との大きな違い。
例えば、カウンターテーブル、洗面台、シェルフ、さらにはアートパネルのような造作にも対応可能。これらにビールストーンを施工することで、空間全体に統一感とラグジュアリー感を持たせることができるのです。

また、既存の素材に被せて塗装することで、リノベーションにもぴったり。古くなった家具や設備に新たな命を吹き込む手段として、ビールストーンは非常に有効です。
「塗る=自由に表現できる」これがテラゾー タイルでは決して味わえない、ビールストーン最大の特長のひとつです。
⇩⇩気になるビールストーンの施工事例はこちら⇩⇩
ビールストーンの施工性と耐久性
ビールストーンは、素材の柔軟性と職人の手仕事によって、従来の建材では対応できなかった場所にも美しく施工できます。壁・床だけでなく、曲面や造作家具、カウンターなど複雑な形状にも対応可能。さらに、耐久性や防水性にも優れているため、水回りなどの過酷な環境にも適しています。

壁・床・カウンターなど施工範囲の広さ
ビールストーンの魅力のひとつは、その施工の自由度の高さにあります。
「床に使う素材」としての印象が強いかもしれませんが、実はビールストーンは壁、天板、什器、シンク周り、屋内外問わず幅広い箇所に施工できる万能な左官材。既存の素材の上から塗り重ねることも可能なので、リフォームにも最適です。

◆施工できる代表的な箇所
- 床全体:テラゾー タイルのような高級感ある仕上がりに
- 壁面:塗り方次第でアートのような表情に
- カウンター・テーブル天板:一体感ある空間デザインが実現
- 洗面ボウル・シンク周辺:防水性を活かして水回りにも対応
- 家具・什器の表面:造作アイテムにも柔軟に施工可能
まさに、「貼る」ではなく「塗る」ことで、建材の概念を覆す使い方ができるのがビールストーンの強みです。
⇩⇩ビールストーン商品をチェック⇩⇩
◆耐久性や水回りへの対応は?
「見た目がおしゃれでも、水に弱いんじゃない?」という心配、ありますよね。でもビールストーンはそこもしっかりカバー。
ビールストーンは、もともと耐久性を考えて設計された左官材です。素材に含まれる天然骨材と顔料をモルタルでしっかり包み込み、研磨するによって緻密な表面を形成することで、高い耐水性・耐摩耗性・耐衝撃性を実現しています。

特に水回りの施工においては、防水コート処理を施すことで浴室やキッチンなどにも対応可能。店舗やカフェ、サロンなど、水濡れが日常的にある空間でも安心して使用できます。


⇩⇩ビールストーンのお役立ちコラムをチェック⇩⇩
ビールストーンとテラゾー タイルの費用感を比較
「見た目はいいけど高そう…」と感じる方も多いかもしれません。実際にテラゾー タイルとビールストーンは、使用する材料や施工方法が異なるため、価格にも差があります。とはいえ、初期費用だけでなく、長期的なコストやメンテナンス性も比較することが重要です。ここでは両者のコスト感をわかりやすく整理します。

初期費用とメンテナンスコストの違い
テラゾー タイルとビールストーンは、見た目が似ていても、施工方法や用途が異なるため費用構造にも違いがあります。以下にその概要をまとめました。
⇩⇩テラゾーとビールストーンの比較はこちら⇩⇩
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ビールストーンは職人の技術が反映されるため、初期費用は若干高めになる傾向がありますが、そのぶんデザイン性の高さとメンテナンス性の良さが長期的なメリットとなります。

長期的に見てコスパはどうなのか?
「ちょっと高くても長く使えるなら…」この視点が、ビールストーンを選ぶかどうかの大きな判断基準になります。
確かに、ビールストーンは初期施工にややコストがかかる場合があります。特に職人による塗りと研磨の工程があるため、タイル貼りに比べて手間がかかるのは事実です。

しかし、一体化されたシームレスな仕上がりによって、ひび割れや目地の汚れが発生しにくく、長期間にわたって美観を維持できるのは大きなメリット。さらに、部分的な補修も比較的簡単で、リフォームや模様替えの際にも柔軟に対応できます。


3年間の製品品質保証や返品返金保証、サポート保証などが完備しておりますので、購入後のサポートも充実していると言えるでしょう。ビールストーンに関する質問なども含めて、まずはお気軽にお問い合わせください。
⇩⇩配送や納期に関するお問い合わせもお気軽に⇩⇩
ビールストーンの施工事例紹介
「実際にどんな風に使われているの?」という方のために、ここではサカンアートで紹介されている施工事例の中から、特に個性と実用性が光るものをピックアップしてご紹介します。使い方のアイデアや可能性を広げたい方は、ぜひチェックしてみてください。
家具や什器に使ったおしゃれ事例

ビールストーンは、壁や床だけでなく、家具や什器にも施工できる柔軟性が大きな魅力です。サカンアートの施工事例では、サイドテーブルや店舗のカウンターテーブルなど、視線を集めるインテリアの主役として活用されています。
店舗や住宅の空間演出としての導入例

ビールストーンは、空間演出の“要”となる素材としても選ばれています。店舗のレジカウンターや壁面、住宅のリビングや洗面まわりなど、さまざまな用途で施工されており、それぞれの場所に合った個性を生み出しています。
特に店舗では、素材感とオリジナリティの高さがブランディングの一部として活用されることも。照明と組み合わせることで、研磨された骨材が美しく輝き、他にはないラグジュアリーな空間を演出します。
テラゾー タイルの新定番、ビールストーンで理想を形に
テラゾー タイルのような上質で美しい素材感はそのままに、より自由で柔軟な表現を可能にする左官材「ビールストーン」。この記事では、その魅力や特徴、施工事例、そしてテラゾー タイルとの違いまで、あらゆる角度から徹底的にご紹介しました。

ビールストーンの最大の魅力は、“貼る”ではなく“塗る”という発想によって、これまで制限されてきた施工場所やデザインを一気に開放できること。床・壁はもちろん、家具や什器、曲面までも美しく仕上げることができるため、空間全体に統一感と個性を与えることができます。

また、高い耐久性と防水性を備えているため、日常的な使いやすさと美観を両立できるのも嬉しいポイント。加えて、色やガラスや貝といった骨材のカスタマイズ性が高く、「こんな雰囲気にしたい」というイメージを実現できる可能性が高いのは、ビールストーンの大きな強みです。


監修者からのメッセージ

監修者:毛受 進(2級建築士/1級土木施工管理技士)
サカンアートでは「世界の優れた左官材料の提供を通じて、日本の住環境をより豊かにする」事を目的としております。
左官でしか表現できない「おしゃれでありながらも居心地のいい空間づくり」。そんな左官材料を世界から日本に提供することでより豊かな住環境づくりのお手伝いができる存在となって参ります。
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