ビールストーンの講習会参加で知識を習得
近年、sns等でも人気が高くなっているビールストーン。聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。ベルギーにある「BEAL International」という会社が開発した建材です。セメントや特殊樹脂、顔料、骨材と呼ばれる小石などを混ぜ合わせて作られる新しい左官材であるビールストーンは、「テラゾ」や「研ぎ出し」と同様の工法で作られるため、表面は滑らかな仕上がりとなります。
ビールストーンを施工するにあたり、確かな技術やノウハウを知ることができる「講習会」があるのはご存知でしょうか?今回は、そんなビールストーンの講習会についてご紹介していきます。
【今回の記事のポイント】
✔︎ビールストーンの知識が深まる
✔︎ビールストーンの講習会参加のメリットがわかる
初稿:2024/6/12
《目次》
ビールストーンの特徴について
先述した通り、ビールストーンはベルギーで生まれた左官材料で、テーブルやキッチン、カウンターの天板や床など、様々な場所に採用することができる魅力の高い商品です。
また、ビールストーンの大きな特徴として加工性の高さがあります。高い接着性を持つので、リフォームの場合でも既存の下地をそのまま活用できることが多いです。また、ビールストーンの主原料は白い色のセメントであり、顔料との組み合わせ次第で幅の広いカラーバリエーションを作り出すこともできます。カラーチャートでは白や黒などのモノトーン系、グリーンやイエローなどもありますが、骨材の色味などによって、様々な表情を作ることができるため、自分だけのオリジナルのビールストーンを生み出すことも可能です。
⇩⇩ビールストーンのカラーチャートはこちら⇩⇩
サカンアートでは、モールテックスやビールストーン、ミダスメタルなどの質の高い輸入左官材料をふんだんに使用したショールームがございます。各商品のご紹介や施工事例、ビールストーン製品ももちろん展示がございますので、質感などをご確認いただくことが可能です。ぜひお気軽にお立ち寄りください!
ビールストーンの講習会の内容
ビールストーンの魅力についてお伝えしましたが、実際に施工したい!と思っても、商品に関する知識や施工に必要なスキルなど、様々なノウハウが必要となります。ビールストーンの施工技術を習得したいとお考えの方におすすめなのが、「ビールストーン講習会」です。
講習会においては、日本では3人しか認められていないビールストーンの講習官からビールストーンの基礎知識、材料に関しての情報、そして施工方法などの技術を、1日講習でレクチャーを受けることができます。最初の約1時間が座学となり、残りは全て実技の講習となります。
座学ではビールストーンの基礎知識、そして材料の特徴や気をつけたいポイントなどを下記に解説していきます。施工のプロの方から直接話を聞けることは少ないかと思いますので、この講習会に参加した方の特権とも言える、貴重な時間となるでしょう。
材料の計算、撹拌
ビールストーンを塗り付けるための材料を計量します。ビールストーンを構成しているのは、基材のパウダー、混和液のリキッド、各サイズの種石、そして顔料や流動化剤などです。
材料の計量が完了したら、塗り付ける為に攪拌をしていきます。ビールストーンは、大小様々な種石を入れ込むことで強度を出すことができます。攪拌機もパワーの強いものがオススメですが、材料が飛び散らないようにご注意ください。
材料を塗り付ける
ビールストーン講習官の施工デモンストレーションのあと、練りあがったネタを参加者へ配布し、厚みのある枠をつけた板に実際に塗っていただきます。ビールストーンは塗り付け後に削る必要があるため、このような方法で塗り付けを行います。
ビールストーンを研ぐ
講習会では、塗り付けのあと乾燥の時間がないため、あらかじめ塗ってある板を研いでいきます。はじめに、ダイヤモンドカップで荒砥をしていき、粗削りが終わったらレジンパッドに変更して順番に番手を上げながら研いでいきます。
実際の施工では、この間に目埋め(骨材の細かい穴を埋めるためのパウダーや充填剤を使った処理)もありますが、こちらも乾燥時間の関係上、デモンストレーションのみとなりますので、ご了承ください。
仕上げ
研ぎの工程が終わったビールストーンは、触るとツルツルしています。任意ではありますが、保護材となるレペルオイルまたはオイルOHを塗布していただいて終了となります。
ビールストーンの施工事例を紹介
ビールストーンは高い耐久性もあり、sns等でも注目を集めているおすすめの資材です。講習会に参加して習得した知識や技術をビールストーン施工に活かしていただければと思います。ここでは、実際のビールストーンの施工事例をご紹介いたします。
キッチン天板のビールストーン施工
こちらはネクスト名和様に施工いただきました、キッチンのカウンターのビールストーン事例です。グレー下地をベースとした落ち着いた色味でモダンな雰囲気を演出しています。黒の種石がアクセントとなり、しっかりとしたメリハリ・高級感もありながら、暖色の柔らかい照明により冷たすぎない印象となっています。
テーブルのビールストーン施工
こちらは茂木左官リファイン様にご施工いただきましたカフェテーブルのビールストーン施工事例です。白をベースとして、カラフルで大きさも様々な種石で明るい印象となっています。単色のテーブルには出せないポップさ、かと言って悪目立ちはせずにその場に馴染むビールストーンは、カフェの中でも欠かせない存在になっていることでしょう。くつろぎのコーヒータイムに彩りを添えてくれます。
床のビールストーン施工
こちらは床に施工されたビールストーンの施工事例です。下地の形に応じて場所を選ばず施工でき、シームレスで連続する面を作ることが可能です。また、ビールストーンは好きな色、好きな種石を選ぶことで自分好みに仕上げることができますので、自分だけのオリジナルのビールストーンで空間づくりができます。黒をベースとしたビールストーンにオレンジ系の明るい種石がアクセントとなり、高級感も出ています。使用する保護材の種類によって、ツヤを出したりマットに仕上げることもできます。
この他にも、店舗やショップなどに置かれた什器やテーブルなどの施工事例を多数ご紹介しております。ビールストーンの空間コーディネートを検索いただけますので、ぜひチェックしてみてください!
⇩⇩ビールストーンの施工事例はこちら⇩⇩
ビールストーンの講習会参加で不安を解決
ビールストーンを扱うサカンアートは、日本国内のモールテックス仕入在庫量No.1を誇る正規販売店です。「MORTEX(モールテックス)」や「BEALSTONE(ビールストーン)」を通信販売しております。ご注文はインターネット・お電話・FAXにて対応。配送や送料、お届けに関する納期など詳しい購入方法については「ご購入ガイド」をご覧ください。無料お見積もりもございますので、ぜひお気軽にご利用ください!
監修者からのメッセージ
監修者:毛受 進(2級建築士/1級土木施工管理技士)
サカンアートでは「世界の優れた左官材料の提供を通じて、日本の住環境をより豊かにする」事を目的としております。
左官でしか表現できない「おしゃれでありながらも居心地のいい空間づくり」。そんな左官材料を世界から日本に提供することでより豊かな住環境づくりのお手伝いができる存在となって参ります。