モールテックスのメンテナンスや綺麗に保つコツ
住宅や店舗など、様々な箇所で使用されるようになってきたモールテックス。
店舗のカウンターやご自宅のダイニングテーブル、キッチンや洗面台に使用されている方も多いかと思われます。
ここではモールテックスを長く綺麗に保つ為、エイジングを楽しむ為のメンテナンス方法をご紹介していきます!
【今回の記事のポイント】
✔︎モールテックスにおけるメンテナンスの重要性が分かる
✔︎メンテナンスのメリット・注意点・オススメの施工箇所が分かる
✔︎モールテックスのメンテナンス方法・頻度が分かる
《目次》
・モールテックスを綺麗に保つためには
・保護材別メンテナンスのポイント
・フィニッシュSA使用のメリット・注意点・オススメ使用箇所
・メンテナンスのやり方・頻度(フィニッシュSA)
・ビールワックス使用のメリット・注意点・オススメ使用箇所
・メンテナンスのやり方・頻度(ビールワックス)
保護材別メンテナンスのポイント
メンテナンスの前に
メンテナンスを行う前に、モールテックス表面の塵や埃を落とし、綺麗な状態にしましょう。
保護材が造膜タイプの場合
保護材が造膜タイプ(ビピュールS・ビピュールM・ポリタン ブライト・ポリタン マット)の場合、
基本的には保護材自体のメンテナンスは必要ありませんが、膜表面を洗浄したい場合、
フィニッシュSAが最適です。
加えて、1か月~1シーズンに一回目安で、モールテックスの膜に滋養を与えるという意味で、
ビールワックスを使用した集中ケアをオススメしております。
保護材が浸透タイプの場合
保護材が浸透タイプ(オイルOH・レペルオイル・ビールワックス)の場合、
造膜タイプとは異なり、メンテナンスを怠ると保護効果が薄れてきたタイミングで汚れが入りやすくなる
ため、酸性成分や油などでシミにならないよう、より慎重で定期的なメンテナンスが必要になります。
浸透タイプの保護材のメンテナンスでもフィニッシュSAがオススメです。
こちらも造膜タイプ同様、1か月~1シーズンに一回目安で、モールテックスの膜に滋養を与えるという意味で、
ビールワックスを使用した集中ケアをオススメしております。
フィニッシュSA使用のメリット・注意点・オススメ使用箇所
フィニッシュSAは石鹸としても使える保護材で、中身は摩り下ろした山芋の様なドロドロとした液体です。
メリット
●メンテナンスと洗浄が一度にできる
石鹸成分なので付着した汚れを綺麗にすることができ、同時にメンテナンスができるため
一石二鳥です。
●何度も塗布を繰り返すと、非常に強い汚れ防止効果を発揮する
フィニッシュSAは塗布すると薄い塗膜を形成します。
一度・二度塗布した状態では弱い塗膜ですが、何度も塗布を繰り返して
完全な膜を形成することが出来れば、どの保護材よりも強い汚れ防止効果を発揮します。
注意点
●保護効果が遅効性
前述の通り、強い汚れ防止効果を発揮させるためには、何度も塗布を繰り返す必要があります。
日常的なメンテナンスが難しい場合や定期的なメンテナンスが難しい箇所などには
不向きな保護材になります。
●水周りには不向き
フィニッシュSAの未完成塗膜は、水がかかっただけでも溶け落ちてしまうぐらい弱いです。
そのため、汚れ防止効果を期待しての造膜形成は難しいと言えるでしょう。
お掃除に使用する分には、水周りを含むどのような場所にもお使いいただけます。
オススメ使用箇所
家具・什器・壁
メンテナンスのやり方・頻度(フィニッシュSA)
ここからはフィニッシュSAを使ったメンテナンスのやり方をご紹介いたします。
メンテナンスにはフィニッシュSAの原液、もしくは最大で1:1の割合で水に希釈したものを使用します。
日々のお掃除には500mlのぬるま湯にフィニッシュSAをおおさじ2,3杯とかしたフィニッシュの石鹸水のようなものを作ってお使い頂くことも可能です。
手順
- 乾いたウエス(布)、もしくは柔らかいスポンジを用意し、
フィニッシュSAの原液かそれを希釈したものを掬い取る
- モールテックスの表面に擦り付けるように塗布する
フィニッシュSAを用いてのメンテナンスは、1か月1回程度の頻度がオススメです。
ぬるま湯に溶かしたフィニッシュSAは日々のお手入れでご使用いただけます。
ビールワックス使用のメリット・注意点・オススメ使用箇所
ビールワックスは蜜ろうやテレピンオイルベースの保護材です。
メリット
●即効性がある
フィニッシュSAが遅効性なのに対し、ビールワックスは即効性があるのが特徴です。
塗布後、10分~20分程で物を置くことができるようになります。
●水周りにも使える
フィニッシュSAは塗膜が溶けてしまうため水周りには適していないのに対し、
ビールワックスは水周りでも使用が可能です。
●艶が出る
蜜ろうベースの保護材のため、塗布すると表面に艶が生まれます。
その後、10分から20分程でモールテックスに馴染み、艶が落ち着いてきます。
注意点
●浴室には不向き
ビールワックスは基本的には屋内のどんな箇所にも使用可能ですが、
掃除の際にブラシなどでこすることが想定されますので、
浴室での使用はオススメできません。
●熱による変色の恐れがある
ビールワックスは蜜ろうベースの保護材のため、ビールワックスを塗布した面に
熱いものを置くと、溶けて変色する恐れがあります。
熱い飲み物を入れたマグカップやフライパンなどを置く際は、
必ずコースターなどの敷物を敷いて、直置きは塗布後24時間経過以降にするようにしましょう。
●塗りすぎに注意
ビールワックスは、塗りすぎると膜が厚くなることで表面がずっとベタベタしてしまいます。
塗布する際は少量ずつ取って塗るか、塗りすぎてしまった場合は吸水性の高い着色されていない紙で
拭き取り、残りは乾いたウエスで全体に均等に拡げてください。
オススメ使用箇所
家具・什器・壁・キッチン・水周り
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モールテックスは強い耐久性や防水機能を有していますが、お手入れを長期間行っていないと
そこから不具合が起きてしまう可能性があります。
是非今回のコラムを参考にしていただき、モールテックスを定期的にお手入れして、
綺麗な状態で保つことを心がけてみてください。
お手入れについてご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。