人造大理石と人工大理石の違いは?
キッチンカウンターなどに使うと家の中の雰囲気をゴージャスに演出してくれる大理石。しかし天然の大理石は予算を遥かにオーバーしてしまうとして人工大理石・人造大理石を検討する人もいるでしょう。ただ、この2つは「人大」という略称で呼ばれるものの別物です。
ここでは人工大理石・人造大理石の違いについて解説いたします。
【今回の記事のポイント】
✔︎人工大理石・人造大理石の違いがわかる。
✔︎ビールストーンのおすすめポイントがわかる。
更新日:2023/10/11
初稿:2022/12/19
《目次》
・人工大理石・人造大理石の違いとは
・人工大理石にも種類がある!
・人工・人造大理石を選ぶポイント
・人工・人造大理石と比較される素材
・個性的な空間演出はビールストーンにお任せ
・人工大理石・人造大理石は最適なものを選ぼう!
人工大理石・人造大理石の違いとは
人工大理石と人造大理石はどちらも「人大」と呼ばれるものであり、同じものと混同されてしまいがちです。それでは人工・人造の大理石、それぞれの特性・違いを見ていきましょう。
人工大理石の特徴
人工大理石は名前に大理石と入っているものの、実際は一切大理石を使っていません。ポリエステルやアクリルなどの樹脂素材を固めたものです。樹脂なので柔らかくて加工しやすいうえに着色もしやすいので、デザインが豊富で幅広い用途に使えるのが便利です。特に水や酸に強いのが特徴で、お風呂やキッチンなど水回りに選ばれることが多いです。
大理石を使っていないので価格も他と比べると安価で、本物には劣っても少し見た目を華やかにしたいという場面で適しているでしょう。ただ、人工大理石は柔らかくて熱に弱く、傷が付きやすいのが難点です。
また見た目に関しても本物の大理石を使っていない故に安っぽく見えてしまいがちなところがあります。それ故にテーブルやカウンターなど目立つ場所に使うのはあまり向かないでしょう。
ちなみに、人工大理石はポリエステルとアクリルでもメリット・デメリットが異なります。まずアクリルに関しては汚れにくく表面がきれいに仕上がりやすいのがメリットです。
また、衝撃などにも強いのでキッチンカウンターなどの材料にも選ばれやすい傾向があります。ただ、ポリエステル系と比べるとその分価格が高くなりやすいです。
それに対してポリエステル系は価格が安い分紫外線に弱く、黄ばみや黒ずみが目立ちやすい、衝撃に弱いという弱点があります。それ故に浴槽など来客からは見えないかつ日の当たりにくい場所にある浴槽や洗面台などに採用されることが多いです。
人造大理石の特徴
人造大理石とは大理石を砕いて他の石材のチップと混ぜてセメントやレジンで固めたものを言い、「テラゾー」と呼ばれることも多いです。人造大理石は素材に本物の大理石を使っており、加工・研磨が必要なので人工大理石よりは高価であり、ものによっては人工大理石の2倍以上の値段になることもあります。
人造大理石のメリットは、天然大理石よりも安い値段でより大理石が持つ高級感のある風合いを演出できる点でしょう。ただ材質がやや硬質で人工大理石と比べると加工が難しいです。そのため、床材など一枚板として使える場面で採用されます。
人造大理石もレジンとセメントで特徴が異なります。レジン系は大理石を大きめに砕いて固めているのが特徴です。そのため、華やかさの面で長けており、目立つ場所に使われやすい傾向があります。セメントはレジンとは逆に小さめに大理石を砕いて固めたものです。材質がレジンより硬くて傷がつきにくいのが特徴で、外構など屋外に利用されることが多い傾向にあります。
人造大理石・人工大理石によく似た輸入左官材料にビールストーンがあります。ビールストーンは様々な計画案や改築プラン、個性的で自由な装飾アイデアの要望に応えることのできる、完全カスタマイズ化の可能な鉱物性の左官塗材です。
人工大理石にも種類がある!
コーリアン
コーリアンのような見た目や機能性を持つビールストーンは、輸入左官材料で、大理石とはまた異なりますが、大理石のような仕上げで屋内外の色んな場所で使用できる新感覚の材料です。左官材料と言っても、良い意味で左官材料っぽさがなく、皆様に驚かれます。
また、加工もしやすくカラーバリエーションも豊富です。そのため、様々なインテリアに採用されています。メンテナンス性にも優れており、多少の汚れはキッチン用洗剤で軽く拭く程度で問題ありません。ガンコな汚れに対してもホームクレンザーが使えるので安心です。ただ傷には弱く、包丁などの鋭利なものの取り扱いに注意する必要があります。
◆質感・・・「テラゾ」や「研ぎ出し」を連想させる仕上がり
◆デザイン性・・・仕上がりと色は無限。自由自在のデザイン性から高い人気
◆色の豊富さ・・・中の種石を自由に選ぶことができ、ベースの色も調色が可能
◆施工性・・・あらゆる下地、場所に施工が可能
◆防水性・・・優れた防水性を持ったモルタル
他にもメーカーごとに独自の人工大理石を開発しているところが多い
国産のキッチンメーカーだとコーリアン+自社開発の人工大理石というラインナップになっているケースが多いです。そのため、人工大理石を選ぶ際は定番のコーリアンだけでなく、ビールストーンを含めた他の選択肢も検討してみましょう。
ただ、自社開発の人工大理石の場合公表されている情報量が少なく性能がはっきりわからないことも少なくありません。したがって、あまり知名度の高くない人工大理石も視野に入れたい場合は、少しでも自分で情報収集をした後に担当者に疑問点をよく確認してから決定してください。
ビールストーンのお見積りを確認したい方はいつでもお気軽にご連絡ください。
人工・人造大理石を選ぶポイント
人工大理石・人造大理石はどちらも様々な場所で使われています。そのため、どれをどこに使うのが最適なのか悩んでしまう人もいるでしょう。基本的には素材の性能、デザインの2点に着目して選んでください。先ほど解説した通り人造大理石の方が本物の大理石を使っており、見た目は天然の大理石に近いですが高価になりやすいです。そのため、見た目の華やかさや高級感を求めたいなら予算と相談して選んでください。
人工・人造大理石と比較される素材
天然大理石
天然の大理石は石灰岩がマグマによって再構成された変成岩を採石・加工したものです。天然の大理石は柔らかいのが特徴であり、その分加工や運搬の難易度が高いと言われています。お金持ちと言えば大理石の床などの家というイメージを持つ人が多いように、大理石はこのように取り扱いが難しいことから高値で取引されています。加えて天然の大理石は自然のものなので同じものは二度と採れません。
また、大理石の原料となる石灰岩は土地によって色や柄が異なり、当然大理石も採れた場所によって見た目が違います。そのため、大理石は採れた土地によって値段が変動する傾向にあります。
天然大理石のメリットは耐熱性が高くひんやりした触り心地である点です。また仕上がりに関しても鏡面仕上げが可能であり光沢感・高級感を演出してくれます。ただ水を吸収して劣化しやすく、酸に弱いのでできれば水回りに使うのは避けましょう。
御影石
クォーツストーン
クォーツストーンは砕いた天然水晶を93%以上の割合で樹脂と合成した人工大理石を言います。名称や色合いなどはメーカーによって異なるので確認が必要です。クォーツストーンは大理石ではありませんが天然の石を使っているので石そのものの光沢感、美しさを楽しめます。水がほとんど染み込まないうえに熱や酸に強いのも魅力的でキッチンの天板などとしても人気です。
ただクォーツストーンはとても硬いのがデメリット。硬すぎるゆえに、食器類がぶつかったときにヒビが入ったり割れたりすることがあるので注意を払う必要があります。
空間演出はビールストーンにお任せ
これまで人造大理石・人工大理石やこれらに近い材質の石材を紹介してきましたが、これら以外の選択肢としてベルギーのビル社が開発したビールストーンもおすすめです。
左官材料BEALSTONE(ビールストーン)は、個性的で自由な装飾アイデアの要望に応えることのできる、完全カスタマイズ化の可能な鉱物性の左官塗材です。
人工大理石・人造大理石は最適なものを!
人工大理石と人造大理石は名前は似ているものの、性能面や価格面が大きく異なります。
したがって、人工大理石・人造大理石を検討している場合はそれぞれの特徴だけでなく各メーカーから発売されているものの違いもよく調べたうえで選択してください。
また人工大理石・人造大理石以外の選択肢として弊社で取り扱っているビールストーンもおすすめです。見た目も人工・人造大理石とほぼ変わらず、専門業者でも見分けが付きにくいです。
特に個性的なデザインを求めているという方には、ビールストーンがおすすめです。
様々な材料や配合によってバリエーションもカラーリングも豊富に楽しむことができます。
例えばインテリアに合わせた色味でオリジナルのダイニングテーブルをつくってみたり、反対色の材料を混ぜてみることでポイントになるような仕上がりも可能。
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