内装した壁の仕上げにおすすめ材は?壁のイメージを変えてみよう

【今回の記事のポイント】
✓ビールストーンの魅力がわかる。
✓ビールストーンのメリットやおすすめの施工例がわかる。
《目次》
内装材によく使われる種類とは?

クロス系
クロス系の内装材はいわゆる「壁紙」のことであり、施工の手間の少なさや材料の安価さからポピュラーな壁仕上材として親しまれています。クロス系の中でも人気が高いのは「ビニールクロス」と「紙クロス」の2種類です。ビニールクロスは耐久性やメンテナンス性に長けているのが特徴で、使用する樹脂によって機能性にバリエーションを持たせることもできます。

タイル系
耐久性と耐水性に優れたタイル系の内装材は、主に浴室やキッチン周りに使用されることが多いです。洋風テイストの住宅と相性が良く、他の内装材と組み合わせてデザイン性を上げるという使い方も増えています。ガラス・陶器・樹脂など材質のバリエーションも豊富です。

木材
木材は古くから日本で親しまれてきた壁仕上材であり、ナチュラルな空間演出は今なお人気を博しています。木目や質感によるリラックス効果は木材特有のメリットと言っても良いでしょう。木材は複数の木材を継ぎ合わせた「合板」と、天然の木材をそのまま使用する「無垢材」が広く知られています。合板は強度に優れているだけでなく、組み合わせ次第で多様な模様を楽しめる点がメリットです。
無垢材は木本来の吸湿性によって室内を快適にしてくれる、長く住み続けることで経年変化を楽しめるといったメリットがあります。木材の内装材にはシートタイプのものもあるので、予算や機能性に合わせて選ぶことも可能です。

石材
外壁として使用されることの多かった石材も、近年は製品バリエーションが増えて壁仕上材としての使用例も増えてきました。高級素材として知られる「大理石」の他にも、消臭性に優れた「コーラルストーン」や撥水性に優れた「御影石」などが有名です。石材はその強度の高さから経年劣化しにくく、メンテナンスもあまり必要としない点がメリットと言えます。

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左官材で注目が高まっているものとは?

塗り壁の魅力とは
左官材を用いた塗り壁は日本の気候に適していると言われています。日本は四季がハッキリとしており、季節ごとに気温と湿度が大きく変化するという点が特徴です。ものにもよりますが一般的に左官材は調湿性と断熱性に優れているため、夏場は涼しく冬場は暖かい住環境を作りやすいとされています。また、左官材の多くは高い吸音性を持っているため防音目的で導入するという人も珍しくありません。

漆喰
歴史の古い左官材としては消石灰・海藻糊・スサなどと水を混ぜ合わせて作る「漆喰」挙げられます。お城の蔵などの内装に使われていた漆喰は、滑らかな見た目が室内の美しさを演出してくれる素材です。白塗りが有名ですが、近年はカラーバリエーションも増えてデザイン性の幅が広がりました。不燃材であるため防火性に優れており、吸湿性・放湿性・脱臭性の高さも魅力です。

珪藻土
化石化した海中プランクトンの殻に糊を加えて作るのが「珪藻土」です。目に見えないほどの細かい穴があるため、左官材の中でも特に高い吸湿放湿性を持っています。吸水力に優れていることから、お風呂場のマットとして使用されることもある素材です。独特のザラっとした質感をピンポイントのアクセントとして使うのも良いでしょう。

シラス壁
火砕流が堆積したものを左官材として利用するのが「シラス壁」であり、火山の多い日本では比較的馴染み深いものと言えます。国内では主に南九州で産出されており、美しい白さとナチュラルな質感が魅力です。コストパフォーマンスに優れ、カビや結露にも強いことから一般的にも普及し始めています。

聚楽壁
かつて豊臣秀吉公が建設を命じた自身の邸宅である聚楽第では、建設地近辺で採取される聚楽土と呼ばれる素材が使用されていました。明るめの上品な茶色とキメ細かい砂粒が見る者を惹きつける仕上がりで、現在では同様の色味や質感を表現した塗り壁を「聚楽壁」と呼んでいます。素材の産地に関らずこの名称が使われているので注意しましょう。

ジョリパッド
塗料と砂などを混ぜ合わせた左官材を「ジョリパッド」と呼びます。アクリル系に属するため耐火・遮音・遮光・防カビなど様々な機能面のメリットが期待できます。さらに、施工時の技法にも多様なテクニックを用いることができるため、仕上がりを柔軟に変化させられる点が大きな魅力です。カラーバリエーションも180以上展開されており、近年のデザイナーズマンションで積極的に使用されている左官剤となっています。

モルタル
水・砂・セメントを混ぜ合わせて作る左官財が「モルタル」です。高い強度と機密性を持ち合わせており、防音性や防火性に優れる特性があります。左官材と使用する他、内壁として直接流し込むという用途もあるので覚えておきましょう。シックな色合いとマットな質感がモダンな建築との相性抜群です。

左官材ならモールテックスがおすすめ

モールテックスとは?
モールテックスはベルギーにあるBEAL社によって開発された左官材であり、水・セメント・特殊樹脂などを混ぜ合わせて生成されます。原材料からも分かるように、性質としてはモルタルに近いです。モールテックスはセメント系左官材でありながらも、ツヤと滑らかさのある仕上がりになります。
メリット1.デザイン性
モールテックスには64色ものベースカラーが展開されており、そこから色調を調整することもできます。セメント系でありながらモノトーン以外のカラーとして使用できることは、デザイン性において大きなメリットと言えるでしょう。

メリット2.施工性
左官材は建材の上から職人が塗ることになりますが、その際に重要なのが左官材自体の粘着性です。モールテックスは強い粘着性を誇っているため木材・金属・タイル・ビニールなどほとんどの建材の上から使用できます。リフォームの際に下地の処理が必要ないので、作業時間短縮やゴミ排出の抑制にも繋がるでしょう。また、特殊樹脂の作用によって柔軟性があり職人の塗り方で表情を付けやすいという特徴もあります。

メリット3.防水性
共通の原材料が多いモルタルとモールテックスですが、前者は吸水性があり後者は防水性を持つという点で大きく異なります。水気の多いキッチン・お風呂・トイレなどは防水性の高い素材が適しているため、モールテックスの出番と言えるでしょう。屋内の質感やカラーリングを統一したい場合は、使いどころを選ばないモールテックスが好まれます。ただし、モルタルがモールテックスに劣っているという訳ではないので、ケースバイケースで左官材を選ぶようにしましょう。

モールテックスの施工事例はこちら!
メリット4.耐久性
モールテックスはセメント系の中でもトップクラスの耐久性を備えていると言われています。モールテックスは2~3cmの厚さで壁面に施工されるのが一般的ですが、表面圧縮強度はコンクリートの1.5倍程度にもおよぶのです。柔軟性の高さは乾燥してからも健在なので、下地のたわみや曲がりにつられて表面がひび割れてしまうリスクを抑えられます。逆に言うとモールテックスの表面にひびが入っている場合は、下地の歪みが大きくなっている可能性が高いです。

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