コンクリートを塗装でおしゃれにする左官材
駐車場などもおしゃれな塗料で外観の雰囲気もガラッと変わります。
そこで今回は、コンクリート塗装や種類、おしゃれなコンクリートへの仕上がりにする左官材料モールテックスをご紹介します。

【今回の記事のポイント】
✓コンクリートや塗装のことや種類がわかる。
✓コンクリートへ最適な材料はモールテックスだとわかる。
更新日:2023/11/10
初稿:2022/6/21
《目次》
コンクリート塗装とは
コンクリート塗装とは、建物などの外壁に用いられているコンクリートに直接塗料を塗ることを指します。
コンクリート塗装は様々な種類があり、機能性やデザイン性に優れた製品が数多くあります。
コンクリートは水や砂、砂利をセメントに混合して作られているため、気密性や耐久性、防音性に優れているのが魅力の素材ですが、その反面汚れが目立ちやすいことや塩害や凍害を受けやすいことがデメリットとされています。

そんなコンクリート壁のデメリットをカバーするのに効果を発揮するのがコンクリート塗装です。
コンクリート塗装はコンクリートの特色を生かしながら、性能や外観の美しさを向上させます。
例えば、外観をさらにモダンに美しく見せる効果やコンクリート自体の性能向上効果、またはひび割れなどの補修効果、汚れや傷を隠す効果などです。打ちっぱなしのコンクリートの壁もクールで魅力的ですが、塗装を施したり塗り替え作業を行なうことにより更にコンクリート自体の魅力が向上し様々なメリットを得られます。そのため、外壁でも使用されるケースもあります。

外壁全面をモールテックスで仕上げ、おしゃれさが際立つ仕様となりました。
こちらで使用しているカラーは白味のある薄いグレー色で、オリジナル配合です。
モールテックスの良いところの一つとしてカラーバリエーションの豊富さがあります。コンクリート系の色味だけでも淡いものから濃いものまで幅広いです。お好みのカラーを追求することもできるのが左官材料の良さでもあります。
コンクリート塗装の種類
一口にコンクリート塗装と言っても種類は様々。それぞれの目的や用途に合った塗料を選ぶことで最適な塗装が実現できます。ここからは、コンクリート塗装に用いられることが多い塗料以下4点をご紹介していきます。
水性塗料
コンクリート塗装に用いられる塗料の中には、水性塗料があります。
水性塗料はシンナーを使用せず、水を用いて塗料を薄めるので、揮発性有機化合物(VOC)を大幅に削減できる塗料です。シンナーを使用しない水性塗料はシンナー独特の匂いも少なく、比較的安価であることから気軽に使用でき、安心感もあるのが魅力です。
一方で、他の塗料と比較すると寿命が短いことや、塗装の艶が落ちやすいこと、さらに鉄など下地の素材によっては塗装ができないというデメリットがあります。そのため、塗装する箇所の素材などは事前に確認しておくことが重要です。

油性塗料
さらに防汚効果も高く、温度が低くても乾燥しやすいことも油性塗料の特徴と言えるでしょう。しかし、水性塗料と比較すると料金は高めで、シンナーを用いるために臭いが強いことがデメリットと言えます。

一般的には、水性塗料では難しい塗装や、長持ちさせたい場合は油性塗料を選択することがほとんどです。水性も油性も、今ではホームセンターなどで手軽に購入できるため、DIYがお好きな方たちからの需要も高いでしょう。
塗り壁に関するご相談やお問合せがございましたら、サカンアートへお気軽にご連絡ください。
弾性塗料
そのため、外壁が頑丈になり、さらに外気温の影響を受けにくくなるのが特徴です。しかし、密着性が高いことから通気性が悪く、経年劣化により塗膜が膨らんでしまうという点がデメリットとされています。

セメント系左官材
代表的なセメント系素材と言えば、モルタルやモールテックスが挙げられます。
頑丈で柔軟性のあるセメント系左官材なので、多様なデザイン性が楽しめること、耐久性に優れていることなどが特徴です。特にその中でもモールテックスは壁だけでなく、内装材としてインテリアにも使用が可能です。ベンチやテーブルやキッチンの天板などお好みの風合いでおしゃれな装いを演出してくれます。

>>艶の有無で塗料を選ぶ
コンクリートへ施工をする際の素材には、艶ありと艶なしの2種類があります。壁全体に光沢を持たせ光を反射させる艶あり素材は、滑らかで明るい仕上がりになる材料です。マットな仕上がりが特徴の艶なし素材は、モダンな住宅や和風建築に適しています。艶なし素材は風合いが損なわれにくく、さらに経年変化により独特の高級感を醸し出すというのも魅力です。
一般的に、表面に光沢を持たせている艶あり塗料は防汚性が高く寿命も長いですが、モールテックスなど材料によっては艶なしでも同等の防汚性と寿命を備えた製品もあります。

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コンクリートを塗装でおしゃれにする素材
コンクリートをおしゃれに塗装するには、どのような素材があるのか知りたい方もいるのではないでしょうか?
ここからは、自宅をリフォーム工事する場合や、新築で家を建てる方のために、どのような素材を選べばいいのかの情報や自分が求めている空間にマッチした素材は何かなど、コンクリートの外壁をおしゃれで個性的に演出する素材をご紹介していきたいと思います。ぜひ、参考になればと思います。

種類が豊富なジョリパット
専用ローラーやコテを用いて塗装を施すジョリパットは、校倉仕上げやウォーターウェーブ、ソードストーンなどの高級感と温かみあふれる外壁に変化させることもできます。

手軽でおしゃれなベルアート
弾性の仕上げ材塗料であるベルアートは、意匠性と機能性を高め、製造されています。ベルアートの主な塗装方法であるくし引きは、その名の通りくし形のコテを用いて、真っ直ぐな板を床面に対して平行に設置し壁面の左右真一文字にくしを引いていく手法です。
和風建築によくマッチするので、和モダンで格調高いデザインを、手軽に装飾できるのが魅力です。

コンクリートに文字や絵柄を装飾できるMPC
文字や絵柄だけではなく目地やPコンの跡も表現できるMPCは、外壁のみならず部屋内部の壁面や店舗のエントランスなどに用いることもできます。

シンプルな美しさが魅力のモルタル
モルタルは本来レンガやブロックの目地に用いられる素材ですが、コンクリートの壁表面に塗装や塗り替え作業をすることでおしゃれな外壁へと一変します。柔らかいペースト状のモルタルは、継ぎ目が分かりにくくシームレスに仕上がります。色ムラやコテムラが出ても、逆に素材独自のデザインと風合いを醸し出すのがモルタルの強みです。

モルタルの外壁素材には、金ゴテ仕上げがあります。金ゴテ仕上げとは、金属のコテを用いて表面を滑らかに仕上げる手法です。そのほかには、モルタル表面をざらざらした状態に仕上げる刷毛引き仕上げやモルタルに化粧石を埋め込む洗い出し仕上げ、モルタル表面を専用の機材を用いて独特の模様を施す引っ掛け・叩き落とし仕上げなどがあります。
モルタルやMPCとよく似たモールテックスはまさに良いとこどり!デザイン性に富んでいて、シンプルで美しい仕上げを可能にします。外壁からリビングの壁、浴室やキッチンなどの水回りでも使用可能な万能左官材料。今までの施行事例をご覧になって参考にしてみてください。
水性塗料を使った簡単・おしゃれなレンガ風素材
レンガ風素材は、3色のガーデンカラーの水性塗料を軽く混合し、スポンジの柔らかい面を利用してスタンプのように壁に塗っていくという方法です。グラデーションを取り入れるなど、独自の個性を生かしながら壁を塗ることができます。

柔軟性と強靭性に富んだモールテックス

変幻自在にデザインを楽しめるモールテックスは、MPC同様、別名「デザインコンクリート」と呼ばれています。様々なコテを用いれば、壁面にあらゆるデザインや表面加工を施すことが可能です。例えば、わざと色ムラやコテムラを出しビンテージ風に仕上げることや、クールでスタイリッシュな雰囲気、シックでモダン風に仕上げることもできます。
また、照明や他素材との組み合わせによって、より独創的でオリジナリティーに富んだデザインも楽しむことができます。

モールテックスの見た目やセメント系左官材ということから、色調はグレーのみと思われがちですが、ナチュラル系の淡いグリーンや柔らかな印象を与えるオフホワイト、最近人気のあるニュアンスカラーなど、実はバリエーションが豊富です。また、顔料にゴールドやシルバーを混入することで、金属風のカラーへ変化させることもできます。
あらゆる住居のデザインや店舗・ショップの雰囲気やコンセプト合わせて、調和する色調に変化させることもモールテックスの大きな魅力と言えるでしょう。意匠的な仕上げであればローラーや顔料をふりかけて風合いを出すなど、無限の可能性を秘めています。

モールテックスは強靭性に優れている素材です。モルタルと非常に似たセメント系素材ですが、モルタルよりも表面強度が強いので、わずか1~2mm程度の厚さでもしっかりとした強度を保ちます。
そのため経年しても、表面の削れや角の欠けなどが発生しにくいというのが特徴です。
セメント内に特殊な樹脂を混入させて作るモールテックスは、セメント石灰系でありながらしなやかな柔軟性を持った素材でもあります。モルタルと比較すると、たわみや曲げに非常に強い塗料です。そのため壁面のひび割れや劣化が発生しにくく、長期にわたって美しい状態を保てるのも魅力と言えるでしょう。
モールテックスはセメント系素材なので、防燃性が高いという特徴もあります。
また、樹脂を混合しているので、モルタルと比較しても遥かに防水性も高く製造されています。
そのため、モールテックスは外壁塗装のみならず、独自の特性を生かしてキッチン周りや浴槽周辺などの水回りに用いることも可能です。

密着性が高いモールテックスは、下地の素材を選ばないのも魅力といえるでしょう。コンクリート壁面や木材はもちろんのこと、塗装がつきにくい金属やタイルなどにもピッタリとムラなく密着するので、既存の壁面を活用するケースが多いリノベーションに向いている左官材料でもあります。
ちなみに、モールテックスで作られた家具も製造されているので、壁面と一体感あるインテリアを楽しみたい人にはおすすめのアイテムです。

おすすめの壁への塗り替えはモールテックスで!
コンクリートの壁をおしゃれに変化させる塗料や左官材料には様々な種類があります。
壁への塗り替えはそれぞれの希望やシチュエーション、または建造物の雰囲気に合わせて選ぶことが大切です。
変幻自在な表現であらゆるニーズに対応できるモールテックスは、優れたデザイン性だけではなく性能の高さから見ても最もおすすめできる左官材料と言えるでしょう。
塗装の工夫や見せ方のコツをこの記事を参考にして、自宅をより快適に、住み良い空間にしてきましょう。

モールテックスの施工事例を紹介
キッチンと床にニュアンスが光る At Will様|大阪府 施工事例

この施工事例ではキッチンと床にモールテックスが採用されています。グレーと白の中間のような柔らかみのあるニュアンスカラーが魅力的です。どんな素材や色味でも合わせやすく、お好きなインテリアを取り入れやすいのがポイントです。
まるでカフェに来たかのようなオシャレ感のあるキッチン空間です。
おしゃれな外壁が目を引く!田口工業様|長野県軽井沢町 施工事例

デザイン会社の自社DIY! 大阪府 アイマニア様施工事例

デザイン会社様の自社施工で、オシャレな空間に非常にマッチする仕上がりです!モールテックスはきちんとした配合、知識を持ったうえで施工したいただく材料になります。勿論施工業者様に依頼して頂く方が間違いはないのですが、ルールに則ったうえでご自身で施工されても思い入れの強い空間になるのではないでしょうか。サカンアートではモールテックスの知識が学べる講習会も定期的に開催しております!
サカンアートでは、他にもたくさんの施工事例をご紹介しています。施工場所別に事例を検索いただけますので、ぜひチェックしてみてください。
監修者からのメッセージ

監修者:毛受 進(2級建築士/1級土木施工管理技士)
サカンアートでは「世界の優れた左官材料の提供を通じて、日本の住環境をより豊かにする」事を目的としております。
左官でしか表現できない「おしゃれでありながらも居心地のいい空間づくり」。そんな左官材料を世界から日本に提供することでより豊かな住環境づくりのお手伝いができる存在となって参ります。