左官材料『モールテックス』への思い
1.左官材料『モールテックスの販売に至ったきっかけ』
始まりは、今からちょうど5年前のことでした。
「日本では中々手に入らないこの左官材料(モールテックス)を取り扱ってほしい!」と、私の知り合いの工務店の社長であるFさんから声を頂いたのがきっかけです。
Fさんは、「以前に設計事務所から頼まれて左官材料モールテックスを使用しようと思ったが、
国内に買うところがなく、結局取りやめになってしまった。」と不満を言っていました。
さらに、Fさんから
「毛受建材さんは昔から左官材料の問屋で、日本にはない良い商品だから、
代理店になって輸入して皆が使えるようにしてほしい!」
との熱い要望がありました。
そこで、一大決心をして
左官問屋業一筋59年のノウハウを活かし、左官材料モールテックスの代理店になることを決めました。
2.『BEAL本社ベルギーへ行く』
「よしっ、国内にないなら輸入しよう!」
と決心したのは良いものの、
「自分自身が商品の事を知らないといけない」と思いました。
お客様にお勧めするには、まず自分が納得しないといけません。
そこで、飛行機で15時間以上もかかるベルギーのBEAL本社へ行くことを決意しました。
BEAL本社は左官材料モールテックスを唯一製造している左官材料メーカーです。
ただ、日本ではまだほとんど実績がありません。
どうすればコンタクトが取れるのかさえわからない状態でした。
ふとしたきっかけがFacebookでした。
そこで、知り合った日本担当のエージェントとつながりました。
「日本で左官材料モールテックスの代理店作りたいです!」
「本社でぜひ見学したいです!」と
強い思いを伝えました。
その熱意が認められベルギーのBEAL本社へ向うことができました。
7日間かけて製造工程を確認、トレーニングルームで実際に施工し、
左官材料モールテックスのすばらしさや将来性を感じ、
代理店になることをBEAL社長へ伝えました。
3.左官材料モールテックスを販売する決意
代理店になるには、厳しい条件もありました。
それは日本市場でお客様の需要に応えられる在庫量と、
商品アイテム数を置くことがメーカーからの条件でありました。
ヨーロッパから日本へ輸入するには2~3カ月以上もかかり、
数多くの在庫を持つことは、多額の先行投資になるため、相当なプレッシャーがかかりました。
「これで売れなかったらどうしよう・・」と
在庫のリスクが頭をよぎりました。
しかし、
もう決心をしたので後戻りはできません。
大量の在庫を購入し、後は売るだけの体制になりました。
モールテックスの販売に至る苦労①
『まったく売れない!』
苦労して代理店になり、輸入をしましたが、販売をスタートさせてもまったく売れませんでした。
このままではキャッシュフローが厳しくなってしまいます。
どうすればいいのかわからず、苦悩したところ、
紹介者のFさんの話が浮かびました。
「必ず日本のユーザーにも喜んでもらえる」、
「今までにない左官材料だから是非取り扱ってほしい」、
と言って頂いたこと。
「インターネット販売で、日本全国で左官材料モールテックスを販売し、
『こんな良い左官材があるんだよ!』ということを知らせたい!」
と覚悟を決めたことを思い出しました。
左官材料モールテックスの販売に至る苦労②
自分がベルギーで実際に感じた将来性を信じて輸入を開始しました。
1カ月目は何も問い合わせがなく、3カ月してやっと初めての注文を頂きました。
「こんな商品あるいいなと思ってたところ、御社のホームページで左官材料モールテックスを知って、すぐ使ってみようと思いました。」
「非常にデザインを重視されるお客様でしたが、仕上がりに大変喜んでいただきました。」
「私ももっとこの商品を使いこなせるように勉強していきます。」
との声を初めて頂き、大変うれしいと共に、
もっと多くの人に左官材料モールテックスはじめ、
左官材料の良さを伝えていこうと決意を新たにしました。
これから
左官材料モールテックスをはじめ、世界には我々の知らない素晴らしく、
デザイン性に富んだ左官材料がまだまだたくさんあります。
我々はそのような左官材料を日本の皆さんにご紹介することで、
「左官材料で日本の住環境をより豊かに」していける存在になれるように、
スタッフ一同常にチャレンジして参ります。