内装の壁をモルタル風に!モールテックスで叶える洗練された空間づくり
無機質で洗練された雰囲気のインテリアに憧れて、「モルタル風の壁にしてみたい」と感じたことはありませんか?
最近では、カフェや美容室、自宅リノベーションでも“モルタル調の壁”がトレンドになっており、グレー系の落ち着いた質感が空間に深みを与えてくれます。
そんな中、注目されているのがベルギー発の左官材「モールテックス」。一見、ただの壁材のように見えますが、薄塗りでも高耐久・高防水を兼ね備え、しかも見た目が圧倒的に美しいのが特徴です。だからこそ、内装にこだわる人たちから選ばれています。

でも、「本当に水回りに使えるの?」「DIYでもできる?」「モルタルとの違いは?」こんな疑問や不安はありませんか?
こうした疑問に丁寧にお応えしながら、本記事では「モールテックスで叶える理想の内装空間」について、プロ目線でわかりやすく解説していきます。
【今回の記事のポイント】
✔︎モルタル風内装が人気の理由とモールテックスの特徴がわかる
✔︎実際の施工事例とその活用アイデアがわかる
✔︎DIY・プロ施工・費用感・メンテナンス情報がわかる
初稿:2025/7/8
《目次》
内装の壁をモルタル風に!モールテックスの魅力を解説
この記事では、モールテックスの特長や活用アイデア、施工事例、さらにはDIYとの違いや費用まで、実用的な情報を余すことなくお伝えします。

モルタル風とは?内装デザインで人気の理由
「モルタル風」とは、コンクリートのような無機質でグレー調の質感をもつ仕上げを指します。最近ではカフェや美容室などの商業空間から、一般住宅のリビングやキッチンまで幅広く採用されるようになりました。その理由は、シンプルながらも奥行きのある表情が出せること。素材の持つ“ムラ感”や“コテ跡”がかえって味わいとなり、インテリアに落ち着きと重厚感をプラスしてくれます。


モルタル調の壁はどんな空間に映える?
モルタル調の壁は、その独特な質感と落ち着いた色味から、さまざまな空間に“映え”をもたらします。たとえば、リビングでは壁面のアクセントウォールに使うと、空間が一気にモダンで上質な印象になります。キッチンでは、ステンレスやウッド素材と組み合わせることで、洗練されたカフェのような雰囲気に。

また、トイレの床や洗面台の壁に使えば、限られた空間でもデザイン性を際立たせることが可能です。さらに、店舗やオフィスなどの商業空間では、ブランドイメージや世界観を強調する素材としても重宝されています。
モルタル調の壁は、“主張しすぎず、でも存在感はしっかりある”という絶妙なバランスが魅力。空間全体の統一感を高めながら、ワンランク上の内装に仕上げてくれます。

モールテックスとは?基本性能と使える場所
モールテックス(MORTEX)は、ベルギーのBEAL社が開発した高性能な左官材で、見た目はモルタルそのものですが、中身はまったくの別物です。最大の特長は、薄塗りでありながら驚くほどの防水性と耐久性を持っていること。たった2~3mmの塗膜で仕上げられるため、従来のモルタルのような厚みや下地制限が不要になり、施工の自由度が格段に上がります。


モールテックスの主な特徴
- 薄塗り仕上げ(2~3mm)でも高い強度を実現
- 完全防水のため浴室や洗面所でも使用可
- 下地を選ばず施工ができる(木材・タイル・コンクリートなど)
- 豊富なカラーバリエーション(標準色だけで64色以上)
- 割れにくく、経年変化にも強い
このように、モールテックスは“デザイン性と機能性を両立した理想の左官材”として、空間づくりに新たな選択肢を与えてくれます。

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モールテックスの性能と他素材との違いを比較
モールテックスは、一般的なモルタルとは一線を画す左官材です。薄塗りにも関わらず高い耐久性と防水性を持ち、施工性にも優れているため、内装デザインにおける選択肢として近年注目されています。ここでは、他の素材と何がどう違うのか、どのような点で優れているのかをわかりやすく解説していきます。

モルタルやコンクリートとの違いは?
モルタルやコンクリートといった従来の素材は、厚みを持たせることで強度を確保する必要がありました。また、施工には専門技術が求められ、乾燥時間やひび割れのリスクも無視できません。


さらに、モールテックスは自己収縮がほとんどないため、乾燥時に起きやすいひび割れのリスクが極めて低く、見た目の美しさを長く保てる点も優れています。表面の風合いに関しても、自然なムラや陰影が美しく表現されるため、コンクリート調のデザインを求める空間には最適です。
つまり、モールテックスは、モルタルやコンクリートの“雰囲気”を保ちつつ、施工性・機能性・デザイン性を飛躍的に高めた次世代の左官材といえるでしょう。

モールテックスのメリットと注意点
モールテックスの魅力は多岐にわたります。まず、何といってもその施工自由度の高さが挙げられます。従来の素材では難しかった曲面や家具、さらには水回りにも問題なく施工できるため、空間デザインの可能性が大きく広がります。

また、標準で64色以上のカラーバリエーションを持ち、質感もマットから光沢仕上げまで調整可能なので、用途やテイストに合わせた柔軟な設計が可能です。それに加え、表面強度も高いため、床材や什器にも活用されるほどの耐久性を誇ります。

ただし、どんなに優れた素材であっても、注意点は存在します。たとえば、下地処理が不十分だった場合には接着不良やひび割れが起きるリスクがあり、専門知識を持った施工者による対応が推奨されます。


サカンアートでは、モールテックスの施工をご検討中のお客様に向けて、施工が可能な信頼できる業者様のご紹介も行っております。モールテックスを取り入れたいけれど、「どこに依頼すればよいかわからない」「対応できる業者が見つからない」とお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
内装壁にモールテックスを使う具体的なアイデア
モールテックスの魅力は、その高い性能だけでなく「どこにでも使える柔軟性」にあります。住宅でも店舗でも、モールテックスを使うことで空間の印象がガラッと変わるのです。
ここでは、実際にどんな場所でモールテックスが使われているのか、そしてどういった効果を生んでいるのかを具体的に紹介します。空間デザインにこだわりたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

住宅で人気の施工パターン(キッチン・リビング・洗面台)
住宅の内装にモールテックスを取り入れる際、最も人気があるのがリビングやキッチン、そして洗面所などの限られた空間です。たとえばリビングでは、テレビボードにモールテックスを使うことで、空間に一気に高級感と深みが生まれます。照明の陰影が壁に柔らかく映るため、時間帯によって表情が変わるのも魅力のひとつです。キッチンでは、モールテックスを取り入れることで、木製キャビネットとのコントラストが美しく際立ちます。

さらに、防水性と耐久性があるため、コンロやシンク周りといった水や油にさらされやすい部分にも安心して使用できるのが強みです。モールテックスの持つマットな質感が、空間に落ち着きとデザイン性を加えてくれるため、来客の目にも留まりやすくなります。


店舗やオフィス空間での事例紹介
商業施設やオフィス空間においても、モールテックスは高い評価を得ています。その理由は、デザイン性と機能性を同時に実現できるからです。たとえばカフェでは、カウンター等にモールテックスを使うことで、無機質でスタイリッシュな空気感が空間全体に漂います。照明との相性も良く、塗りムラが味として活きるため、店舗に“らしさ”を加える演出にも最適です。

オフィスであれば、エントランスの壁面にモールテックスを使うことで、企業イメージを洗練された印象に仕上げることができます。また、美容室などのパブリックな空間でも人気が高く、清潔感と個性を両立できる仕上がりは利用者からの印象にもプラスに働きます。


家具・什器にも!壁以外の活用例
モールテックスは、壁だけでなく家具や什器にも施工できる柔軟性の高さが魅力です。たとえば、ダイニングテーブルの天板に使用すれば、まるで打ちっぱなしコンクリートのような存在感のあるデザインが完成します。無垢材やアイアンとの相性も抜群で、空間全体のインテリアと自然に馴染みます。


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実際の施工事例とリアルな評判を紹介
モールテックスの魅力は、カタログやスペック表だけでは伝わりきりません。実際に施工された空間を見ることで、その質感や仕上がりの美しさが実感できるはずです。ここでは、実際の施工事例やユーザーの声をもとに、モールテックスがどのように使われているのかをご紹介します。

【事例紹介】レンタルスタジオの内装をモールテックスでおしゃれに

レンタルスタジオの内装壁にはモールテックスが採用され、ギャラリーのような洗練された空間が実現されています。多目的に使われるこのスタジオでは、背景の雰囲気が空間の印象を大きく左右します。
選ばれたモールテックスはホワイト系で温かみもあり、照明との相性も抜群。陰影や質感の変化が写真や動画撮影をより魅力的に演出します。
利用者からも「どこで撮っても映える」「壁がオシャレでテンションが上がる」といった声があり、背景としてだけでなく、居心地の良い空間づくりにも貢献しています。
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【事例紹介】モールテックスの美しさが際立つ美容室内装

この美容院は、大人にぴったりの落ち着いた空間に仕上がっています。
色味はブルーグレーで、白いドアや黒い床とも相性ばっちり!
ご使用いただいた色は、サカンアートのオリジナルカラー「SA004」です。
基本色にはないブルーグレーが、落ち着いた雰囲気を演出しています。
今回は壁に施工していただきましたが、家具や什器とも相性が良さそうです!
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費用・DIY・業者依頼の違いと注意点
モールテックスを使った内装リフォームにあたって、多くの人が悩むのが「DIYでできるのか?」「業者に頼むべきか?」という点です。また、費用面も気になるところ。ここでは、施工方法ごとの違いやそれぞれのメリット・注意点について詳しく解説していきます。

自分で施工する場合とプロに頼む場合の違い
モールテックスの施工は一見シンプルに見えますが、実際には下地処理から塗り、乾燥、トップコートまでいくつかの工程を要するため、決して手軽な作業ではありません。DIYで挑戦する場合のメリットは、やはりコストを抑えられることと、仕上がりに自分らしさを出せる点です。

しかし、その反面で失敗のリスクも少なくありません。特に下地処理が不十分なまま施工すると、後々の剥がれや浮き、ひび割れの原因になることも。塗りムラやコテ跡も、慣れていないと狙った質感にならず、仕上がりに差が出てしまいます。一方、プロに依頼した場合は、施工経験豊富な職人が仕上げるため、質感や防水処理、均一な塗膜といった部分で安定した品質が期待できます。


よくある施工トラブルと対策
モールテックスは高性能な左官材ではありますが、施工の工程が多いため、適切に扱わないとトラブルにつながることもあります。もっともよくあるのが、下地処理の不備による剥がれや浮きです。モールテックスは下地を選ばず施工できると言われていますが、それは“適切な下地処理を施した場合”に限られます。

たとえば、既存の壁紙の上からそのまま塗布するような無理な施工は失敗のもと。また、塗布の厚みが均一でない場合には、乾燥時にムラが出たり、ヒビ割れの原因になることもあります。トップコートの扱いにも注意が必要で、これがしっかり定着していないと水シミや変色を招く場合があります。


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モールテックスのメンテナンスと長期使用のコツ

モールテックス壁の掃除・お手入れ方法
モールテックスは、表面に専用のトップコートを施すことで防水性や耐久性を高めているため、基本的なお手入れはそれほど難しくありません。日常的な掃除は、柔らかい布やスポンジで乾拭きするだけで十分。汚れが気になる場合は、中性洗剤を薄めたぬるま湯で軽く拭き取る程度でOKです。強くこすったり、研磨剤の入った洗剤を使用すると、トップコートが傷つく恐れがあるため避けるようにしましょう。

キッチンや洗面台など、水や油にさらされやすい場所では、使用頻度に応じてトップコートの再塗布が必要になるケースもありますが、これは比較的簡単なメンテナンス作業で、専門業者でなくても自分で対応できる範囲です。


経年変化と劣化の対策は?
どんなに優れた素材でも、経年変化は避けられません。モールテックスの場合も、年月とともに表面の色味がやや変化したり、光の当たり方によって艶感が変わることがあります。ただし、これを「劣化」と捉えるか、「味」と捉えるかは、使い手の感性によって大きく異なります。
モールテックスは天然素材のような質感を持っているため、時間とともに少しずつ変わる表情も楽しみのひとつです。それでも変色や汚れの定着が気になる場合は、定期的なトップコートの再施工が有効です。

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内装の壁をモルタル風にするならモールテックスが最適
今回の記事では、内装壁に“モルタル風の質感”を取り入れる際の最適解として、「モールテックス」という左官材をご紹介しました。
モールテックスは、たった2〜3mmの薄塗りでありながら高い強度と防水性を実現し、かつデザイン性にも優れた万能素材です。住宅や店舗、家具に至るまであらゆる場面で活用できるその柔軟性は、他の素材では代替できない大きな魅力と言えるでしょう。

また、施工事例としてご紹介した名古屋のレンタルスタジオや美容室では、モールテックスによって空間の雰囲気が大きく変わり、利用者や来店者に高評価を得ています。
もちろんDIYに挑戦することも可能ですが、下地処理やトップコートなどの施工工程には注意が必要です。失敗を防ぐためにはプロに依頼する選択も含めて検討しましょう。

経年とともに少しずつ変わる表情も、モールテックスならではの楽しみ方のひとつ。きちんとメンテナンスすれば、長く美しく使い続けることができます。
内装の壁にこだわりたいと感じているなら、ぜひモールテックスという選択肢を本気で検討してみてください。「空間そのものの質」を高めるための、心強い味方になってくれるはずです。


サカンアートでは「世界の優れた左官材料の提供を通じて、日本の住環境をより豊かにする」事を目的としております。
左官でしか表現できない「おしゃれでありながらも居心地のいい空間づくり」。そんな左官材料を世界から日本に提供することでより豊かな住環境づくりのお手伝いができる存在となって参ります。