美容室でコンクリート風の内装を左官で実現
無機質で洗練された印象を与える「コンクリート打ちっぱなし風」の内装。美容室のデザインとしても近年注目されていますよね。ただ、実際に本物のコンクリートを使用するとなると、コスト・施工の難しさ・設計の制約など、いろいろとハードルが高いのが現実です。
そんな中で、話題になっているのがドイツ発の左官材「フレスカラリ」です。この素材、見た目は完全にコンクリート。でも中身は、職人の手で塗って仕上げる柔軟な左官材。既存の壁にも塗れるので、美容室の改装や新規開業時に理想の空間がぐっと身近になります。
この記事では、フレスカラリの特徴や活用法をはじめ、美容室に導入するメリットや他素材との比較、さらには施工の流れまでを徹底的に解説していきます。
「おしゃれな内装にしたいけど、他のサロンと差別化したい…」そんなオーナーさんに、ぜひ読んでほしい内容です!

【今回の記事のポイント】
✔︎フレスカラリは「本物そっくりの打ちっぱなし風」を演出できる左官材
✔︎美容室に最適な理由と施工事例を交えて、活用のヒントを解説
✔︎他素材との違いや費用感、施工の流れまで現実的な情報を網羅
初稿:2025/4/9
《目次》
コンクリート風内装を実現するフレスカラリ

フレスカラリってどんな素材?ドイツ生まれの実力派
フレスカラリは、ドイツで開発された高性能な左官仕上げ材です。一言でいえば、「どんな壁でも、リアルなコンクリート風に仕上げられる素材」。打ちっぱなしの壁に見られる、ピーコン跡や目地、ジャンカ(ムラや気泡の跡)まで、まるで本物のように再現できるのが最大の特長です。

もともと海外のモダン建築で使われていた素材ですが、日本では最近になって美容室やカフェ、飲食店、スタジオなどで注目され始めています。塗装では出せない“凹凸やマチエール(質感)”があるため、空間にリアルさと奥行きを与えてくれます。


本物のコンクリートに見える秘密とは?質感再現の技術
「え?これ、塗り壁だったの!?」と見た人が驚くほど、本物のコンクリートにそっくり。フレスカラリがこれほどリアルに再現できるのは、塗る素材であることを最大限に活かし、職人が手作業で“粗さやムラ感を調整できるからです。
例えば、型枠の跡のような縦のライン、ピーコンと呼ばれる丸い穴の再現、ジャンカのような不均一な表情…。これらを職人の技で表現することで、まるで打ちっぱなしの構造体そのもののような仕上がりになります。

この“光と質感のコントラスト”が、ヘアサロンの空間に深みと高級感を与えてくれるのです。

ピーコン跡や目地も再現!打ちっぱなし風のリアリティ
コンクリート打ちっぱなしと言えば、丸い「ピーコン跡」やパネルの継ぎ目を感じさせる「目地」が特徴的です。フレスカラリでは、こうしたディテールまでもが再現可能です。
ピーコンはもともと型枠を固定するための金具跡ですが、打ちっぱなしデザインでは“象徴的なパーツ”のひとつ。フレスカラリでは、専用の型やステンシルを使ってその跡を意図的に配置できます。また、水平・垂直に走る目地のラインも、壁全体のバランスを考慮して自由に入れられます。
これによって、「ただのグレーの壁」ではなく「建築的な印象の強い、完成されたデザイン壁」に仕上がります。店舗全体の雰囲気に合わせて“ラフ”にも“きっちり”にも演出できる柔軟性が、フレスカラリの強みです。

フレスカラリは、大理石粉と石灰を使用した、高耐久・高防水の意匠仕上用左官材です。様々なカラーバリエーションで、壁だけではなく、天井や床、什器などへの施工も可能です。空間のイメージに合わせた多彩な表現ができるため、デザインの幅が広がります!フレスカラリのデザイン集もございますので、ぜひチェックしてみてください!
美容室にフレスカラリが向いている理由
美容室の内装は、ただおしゃれであればいいというわけではありません。「空間全体の雰囲気が、そのままブランドイメージや居心地の良さにつながる」からです。フレスカラリは、視覚的なインパクトと落ち着いた高級感を同時に演出できるため、美容室との相性が非常に高い左官材です。さらに、自由度の高いデザインや既存壁への施工対応など、リニューアルにも最適な選択肢となります。

フレスカラリでおしゃれな空間演出ができる理由
美容室を訪れるお客様にとって、空間の第一印象はとても大切です。フレスカラリを使用した内装は、無機質なのにどこかあたたかみのある独特な質感が特徴で、シンプルでありながらも強い印象を与えます。
「おしゃれだけど気取ってない」「洗練されていて落ち着く」——そんな空気感をつくり出せるのが、フレスカラリの魅力。無地の壁紙や塗装では出せない“深み”や“素材感”があるからこそ、訪れた人に良いイメージを残せるのです。

また、カラーの調整が自在なため、ナチュラルなベージュやトレンドのグレージュ、インダストリアルなダークグレーなど、コンセプトに合わせて自由に表現可能。たとえば「都会的×木の温かみ」「ミニマル×アートっぽさ」など、さまざまなテーマを内装に落とし込むことができます。
セット面の壁だけにアクセントとして使うのも効果的でおすすめですし、天井まで大胆に塗ることで空間の一体感を演出することも可能。空間演出の幅広さも、美容室や理容室に選ばれる理由のひとつです。

他のサロンと差をつけるブランディング効果
美容室が生き残るためには、「技術+空間=ブランド」としての印象を作ることが必要です。SNSや口コミで「この内装、すごく素敵だった!」という一言が広がれば、自然と集客にもつながります。
フレスカラリを取り入れた内装は、まさに“撮りたくなる空間”。他の美容室にはない素材感やデザイン性で、来店したお客様の記憶に残りやすくなります。また、コンクリート打ちっぱなし風というスタイル自体がまだ珍しく、「このサロン、なんか違うな」と印象づける強力なブランディング要素になります。
加えて、デザインの一貫性を持たせやすいのも利点。ロゴやインテリア、照明と連動させることで、全体の世界観を統一しやすくなります。つまり、フレスカラリは“見た目がいい”だけでなく、“選ばれる理由を作る”内装ツールでもあるのです。

フレスカラリと他素材との比較
「コンクリート風の内装を実現したい」と考えたとき、フレスカラリ以外にもモールテックスや塗装、壁紙といった選択肢があります。でも、それぞれに得意・不得意があるのも事実です。ここでは、美容室の内装を前提に、フレスカラリと他素材との違いをわかりやすく比較してみましょう。見た目、耐久性、費用感、施工性などをトータルで判断すると、目的に合った素材が見えてきます。

コスト感・施工期間・仕上がりの違い
コンクリート風の仕上がりを目指すとき、選択肢は複数あります。それぞれの特徴を正しく知ることが、後悔のない内装選びの第一歩です。
たとえば、モールテックスは「強度が高くて水回りにも使える」ことで人気があり、おしゃれな壁が実現します。壁紙などと比べて少し費用は高めで、施工の際には専門知識があると安心です。


フレスカラリは、仕上がりのリアルさではダントツ。カラーや模様も自由度が高く、手仕事による一点ものの表情が出るのが魅力。既存の壁にも施工できるので、美容室の改装にもぴったりです。
以下の表で、それぞれの違いを簡単に整理してみましょう。
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メンテナンス性や耐久性はどちらが有利?
美容室のような人の出入りが多い空間では、見た目だけでなく「汚れにくさ」や「メンテナンスのしやすさ」も重要なポイントです。
その点、フレスカラリはコンクリート調ながらも左官材ならではの耐久性があり、表面を保護するトップコートの使用で汚れも防げます。また、部分的な補修も可能で、長期的に美しい状態をキープできるのが特長です。

塗装や壁紙はどうしても劣化や剥がれが早く、メンテナンスコストが結果的に高くつくケースも。
モールテックスも強度は非常に高く、傷がつきにくいのが利点です。フレスカラリは“耐久性・補修性・見た目”をバランスよく兼ね備えている点で、特に美容室には最適な素材だと言えるでしょう。

⇩⇩フレスカラリの施工事例はこちら⇩⇩
フレスカラリ施工の流れと注意点
フレスカラリの魅力を最大限に活かすには、正しい施工工程と事前の準備が欠かせません。ここでは、美容室の改装や新規開業時に役立つ、フレスカラリの施工ステップを紹介します。また、失敗しやすいポイントや、事前に知っておきたい注意点についても合わせてチェックしておきましょう。

施工にかかる時間と流れをざっくり解説
フレスカラリの施工には、一般的に「下地処理 → 材料の塗布 → 表面仕上げ → 乾燥」という4つのステップがあります。美容室のように営業に影響が出る空間では、スケジュール調整も大切になります。
まず、既存の壁面がきちんと整っているかをチェック。下地の凹凸やクラック(ひび割れ)がある場合は、パテなどで平滑に整えます。その後、専用のプライマー(下塗り材)を塗って、いよいよフレスカラリの出番。
フレスカラリは複数回に分けて塗り重ね、職人がコテやスポンジで質感を演出します。最後にトップコートを塗って保護すれば完成。施工期間は広さやデザインによりますが、目安は2〜5日ほどです。
ポイントは、“完全乾燥”までの時間も含めて計画すること。仕上がりの美しさと耐久性は、この工程の丁寧さにかかっています。
DIYは可能?専門業者に頼むべき理由
「自分で塗れそう!」と感じるかもしれませんが、フレスカラリは基本的にはプロ向けの左官材です。なぜなら、リアルなコンクリートの風合いを出すためには、緻密なコテさばきや感覚的な調整が必要だからです。
たとえば、光の当たり具合でムラが目立ったり、塗り跡が不自然に見えたりすると、せっかくの素材が台無しに。特に美容室のように人の目に触れる空間では、仕上がりの美しさ=ブランドイメージに直結します。

また、下地の状態によっては、素材がうまく密着せず、施工後すぐに剥がれたりヒビが入る可能性も。こういったリスクを避けるためにも、経験豊富な施工業者に依頼するのが無難です。
フレスカラリを扱える職人や施工会社はまだ限られていますが、信頼できる業者と組めば仕上がりの満足度は段違い。一度きりの大切な内装だからこそ、プロの手に任せるのがベストです。
施工前に知っておきたい注意点まとめ
フレスカラリを導入する際には、以下のような注意点を事前に理解しておくと、後々のトラブルや後悔を防げます。まず、色味や質感は職人の技量によって仕上がりが変わるため、「施工実績のある業者」に依頼することが重要です。
次に、換気や乾燥時間の確保。仕上がりを美しく保つためには、乾燥時間をしっかりと取ることが不可欠です。営業中の施工や短納期を求めると、かえって品質を落とすリスクがあります。
さらに、施工範囲の選定もポイント。全面に施工すると圧迫感が出る場合もあるので、アクセントウォールとして取り入れるなどの工夫が効果的です。

⇩⇩もっとフレスカラリについて知りたい方はこちら⇩⇩
美容室の内装を新しくするならフレスカラリ
美容室の内装は、お客様の印象や居心地に直結する大切な要素です。中でも、コンクリート打ちっぱなし風のデザインは、洗練された都会的な雰囲気を演出できるとして注目を集めています。しかし、本物のコンクリートはコストや施工性の面で現実的ではないことも多く、採用を諦めたオーナー様もいるかもしれません。

そんな課題を解決するのが、ドイツ生まれの左官材「フレスカラリ」です。リアルな質感、自由なカラー調整、既存の壁にも施工可能と、美容室のニーズにピタリとハマる性能を持ち合わせています。木材やアイアンとの相性も良く、狭小空間でも圧迫感なく取り入れられる柔軟性も大きな魅力。何より、フレスカラリによって空間の印象そのものを“ブランドの武器”に変えることができる点が、他の素材にはない大きな強みです。
内装にこだわることは、技術だけでは伝えきれない“価値”を空間で伝えるということ。もしあなたが「他のサロンと差をつけたい」「内装でもっと集客につなげたい」と感じているなら、フレスカラリはその答えになるかもしれません。おしゃれで、強く、自由。そんな内装を目指す美容室にとって、フレスカラリはまさに“一択”と言える存在です。

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サカンアートでは「世界の優れた左官材料の提供を通じて、日本の住環境をより豊かにする」事を目的としております。
左官でしか表現できない「おしゃれでありながらも居心地のいい空間づくり」。そんな左官材料を世界から日本に提供することでより豊かな住環境づくりのお手伝いができる存在となって参ります。
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