モールテックス専用のプライマーは吸水調整のため
プライマーの役割
モールテックスには専用のプライマーがあります。
主な目的としては吸水調整です。
プライマーを塗っておかないと色ムラが出てくる可能性があります。
※プライマーにアク止め効果はありません。
プライマーを塗ることで異なる下地でも色ぶれを防ぐことができる
異なる下地でもプライマーを塗っていれば、色をある程度揃えることができます。
たとえば、複数の箇所を施工する場合、下地が異なる場合があります。
下地が異なるとは、床はモルタル下地で壁は木下地のようなイメージです。
このような場合だとプライマーを塗っていないと片方は濃く仕上がり、片方は色が薄くなり統一感を出すことができません。
どちらの下地にもプライマーをしっかり塗ってあげることで、色をある程度揃えることができます。
なので色ムラや色ブレを防ぐためにも基本的にはプライマーは塗布しましょう。
モールテックスのプライマーは主に2種類ある
レジデュールとレジパクト
モールテックスのプライマーは主に2種類あります。
- レジデュール
- レジパクトG
上記の2種類を下地によって使い分けています。
多孔質の下地にはレジデュール
多孔質な下地にはレジデュールを使用します。
多孔質な下地とは例えば、
- コンパネ
- ベニヤ
- モルタル
- コンクリート
- MDF
などです。
要するに、水を吸い込む下地はレジデュールを使います。
無孔質な下地にはレジパクトG
無孔質な下地にはレジパクトGを使います。
無孔質な下地とは例えば、
- ガラス
- ステンレス
- プラスチック
- ホワイトボード
などになります。
簡単に言うと水を吸わない下地です。
レジパクトには骨材が入っているので施工性が良くなります。
プライマーを塗る前の準備
下地処理を行う
プライマーを塗る前に下地処理を行わなければなりません。
下地処理には様々な方法があります。
- パテや寒冷紗、ファイバーメッシュなどで下地を強くする
- モールテックスやモルタルで下地を作る
- サンドペーパーで凹凸をなくす
- 水をためる箇所は下地にも防水処理をする
など現場状況によって上記のような下地処理が必要になる場合があります。
プライマーの塗り方
レジデュールもレジパクトGも基本的にはローラーで施工
レジデュールやレジパクトGの施行は基本的にはローラーです。
プライマーは均一に塗ることで効果を発揮します。
均一に塗らないと、モールテックスの層の乾燥にバラつきが出てきて、色むら起こす可能性がありますので注意しましょう。
※基本的には原液のまま塗ります
ケイカル板など水を良く吸う下地の場合
ケイカル板など水を良く吸う下地の場合は注意が必要です。
レジデュールを塗っても色むらが起こる可能性があります。
対処法としてはレジデュールと水を希釈してまず塗っていきます。
10分~30分くらい乾かしたら、レジデュールを原液のままローラーで塗れば完了です。