洗い出し仕上げとフレスカラリの使い分け術

洗い出し仕上げとフレスカラリ

「外構はナチュラルで風合いのあるデザインにしたい」「室内にも左官材の質感を取り入れて統一感を出したい」そんな声が増える中、注目されているのが洗い出し仕上げフレスカラリです。

フレスカラリ

どちらも左官仕上げの一種ですが、用途や質感には明確な違いがあります。この記事では、外構に適した洗い出し仕上げと、内装で使える高意匠左官材「フレスカラリ」の特徴や魅力を比較しながら、使い分けのポイントをわかりやすく解説します。

自然素材の質感で空間を美しく彩りたいと考えている方にとって、「どこに何を使えばいいか?」という疑問が解決できる内容です。記事の後半では、内装でも洗い出し風の仕上がりを実現できるフレスカラリの活用法にも触れていきます。

フレスカラリ

【今回の記事のポイント】
✔︎洗い出し仕上げとフレスカラリの違いと特徴
✔︎外構と内装に最適な左官材の選び方
✔︎洗い出し風の質感を室内にも取り入れる方法

初稿:2025/3/27

《目次》

洗い出し仕上げとは?映える左官技法

外構に自然な風合いと高級感を演出したいときに選ばれるのが「洗い出し仕上げ」です。コンクリートやモルタルに小石や砂利を混ぜ、表面を水で洗い流して骨材の表情を浮かび上がらせる種類の左官技法です。滑りにくく、経年変化も味になるため、アプローチや玄関周りに多く採用されています。「昔ながらの技術なのに、今見てもおしゃれ」──そんな声が多いのも納得。素材選びや洗い出しの深さによって仕上がりに個性が出せるのも魅力です。

洗いだし仕上げ

洗い出し仕上げの基本と特徴

洗い出し仕上げは、左官技法の中でもとくに古くから使われており、伝統的な方法で仕上げる工法です。コンクリートやモルタルに砂利や玉砂利などの「骨材」を混ぜて塗りつけ、半乾きのタイミングで表面を水洗いすることで、骨材の頭だけを露出させるのが特徴です。露出した石がきらりと光ったり、自然な色むらが出ることで、無機質なコンクリートに表情とあたたかみが生まれます。

洗いだし仕上げ

この技法は見た目の美しさだけでなく、機能性にも優れており、骨材によって表面に適度な凹凸が生まれるため、滑りにくくなる効果も。玄関ポーチやアプローチなどのタイルとして、また駐車場まわりなど、外構全般に幅広く使われています。使用する骨材の色や粒の大きさ、配置バランスなどで、仕上がりの印象は大きく変わるため、オリジナリティのあるデザインを演出できる点も魅力です。

洗いだし仕上げ

サカンアートではモールテックスなどの無料サンプル請求が可能です。無料サンプルでは色の指定はできかねますが、気になる商品がございましたら、有償サンプルとしてご用意可能です。注文の前に実際の質感や色味をお確かめください!カタログも同封しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。

フレスカラリとは?内装用の左官材

「内装にも左官仕上げの質感を取り入れたい」  そんなニーズに応えるのが、イタリア発の輸入左官材「フレスカラリ」です。天然の石灰を主成分としたこの塗り壁材は、洗い出し仕上げのような“自然素材らしい風合い”を室内でも再現できるのが特徴です。施工後はしっとりとしたマットな質感になり、光の当たり方で表情が変わる、まるで“呼吸する壁”のような仕上がりに。内装空間に深みと上質さをプラスしたい方におすすめです。
フレスカラリ

フレスカラリは、イタリアの伝統的な左官技法をもとに開発された、内装用の意匠性が高い左官材です。主成分は天然の石灰で、呼吸する素材として知られており、湿度調整や防カビ性にも優れています。化学的な成分を使わないナチュラルな素材で、施工後は柔らかく、繊細なテクスチャが浮かび上がる美しい仕上がりに。

フレスカラリ

その最大の魅力は「空間の雰囲気を変える力」。光を受ける角度や量によって壁面の見え方が変化し、時間帯によって異なる表情を楽しめます。マットで落ち着いた仕上がりなので、主張しすぎず、空間全体を引き立てる存在になります。

また、職人による手仕事だからこそ出せる唯一無二の質感があり、「塗り跡」「ムラ」「重なり」などが“味”として美しさを際立たせます。洗い出し仕上げと同じく、素材感で魅せる左官ならではのアート的な表現が可能です。

フレスカラリ

どんな仕上がり?カラーバリエーションと質感

フレスカラリはカラーバリエーションも豊富で、自然素材らしいアースカラーを中心に、空間に柔らかさや高級感を演出できる色味が揃っています。単なる「色の違い」ではなく、光の反射や塗り方によって、質感そのものが変わるのも大きな魅力です。
フレスカラリ

主な質感と表情

  • ナチュラルマット:光を柔らかく拡散する上品な仕上がり
  • ほんのりツヤあり:少し光を含んだような表情で洗練された印象
  • うっすらムラ感:重なりや塗り跡が空間にリズムを生む
  • 立体感のあるラフ塗り:テクスチャが深く、個性的な印象に
フレスカラリ

人気のカラーの傾向

  • アイボリー系:明るさと清潔感でどんな空間にもマッチ
  • グレーベージュ系:落ち着きと上質感を両立
  • チャコール系:アクセントウォールに最適な引き締め色
  • ウォームグレー系:ナチュラルモダンとの相性抜群

色と塗り方を組み合わせることで、「和」「洋」「モダン」「ヴィンテージ」など多彩な空間演出が可能です。

フレスカラリ

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洗い出し仕上げとフレスカラリの違い

洗い出し仕上げとフレスカラリは、どちらも左官による「塗りの美しさ」を活かした仕上げですが、使われる素材や仕上がりの質感、適した使用環境にははっきりとした違いがあります。この章では、「どっちをどこに使えばいいの?」という読者の疑問を解消できるよう、それぞれの特性を比較しながら解説していきます。外構には外構に合った、内装には内装にふさわしい選び方があるのです。

洗い出し フレスカラリ

素材の違い・仕上がりの違い

洗い出し仕上げとフレスカラリでは、そもそも使われる材料が異なります。そのため、完成後の見た目だけでなく、触感や空間への馴染み方も変わってきます。下の表で比較しながら、その違いを整理してみましょう。

比較項目

洗い出し仕上げ

フレスカラリ

主な素材

モルタル+砂利や玉石などの骨材

天然石灰ベースの輸入左官材

仕上がりの質感

凹凸のある骨材露出でラフな質感

なめらかでマット、光で表情が変わる繊細な質感

色の出方

骨材の色で決まる。単色~ミックスが可能

塗り方や光の反射でグラデーションのような表現

表面の触感

ゴツゴツ・ザラザラとした手触り

しっとり・サラサラでなめらかな手触り

耐候性

屋外使用向き。雨風に強く、滑り止め効果も高い

屋内向き。調湿・防カビ性があり空気にやさしい

デザイン性

和モダン・自然派外構にマッチ

洋風~モダンなインテリア全般に対応

このように、素材・風合い・機能性において明確な違いがあるため、それぞれの持ち味を活かして空間に合わせた使い方をするのが理想です。

適した空間の違い(屋外vs屋内)

どちらも「左官仕上げ」ではあるものの、使用する場所によって求められる性能や役割が異なります。洗い出し仕上げは、雨風や人の出入りに耐えることが求められる屋外に最適です。一方で、フレスカラリは視線の集まる壁やこだわりの空間など、内装にふさわしい素材として開発されています。

たとえば、洗い出し仕上げは玄関アプローチや犬走りなどに使うことで、滑りにくく安全な歩行路がつくれます。重厚感も出るため、建物全体の第一印象を引き締める役割も果たします。

洗い出し アプローチ

一方、フレスカラリは居室や店舗空間の壁に使うことで、空間に奥行きと静けさを与えることができます。素材そのものが呼吸し、湿度調整や空気清浄にも役立つので、住まいづくりにもぴったり

つまり、機能性を重視したい屋外には洗い出し仕上げ、意匠性と空間演出を求める屋内にはフレスカラリが、それぞれ適しているというわけです。

フレスカラリ

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上記のように、サカンアートでは多数の施工事例をご紹介しております。ぜひ参考にしながら、理想の空間演出にお役立てください。施工事例の中で気になる商品や施工の方法など、ご不明な点やご質問などがございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

こう使い分ける!左官材選びのコツ

左官仕上げと一口に言っても、使う場所や目的によって最適な素材は異なります。外構には耐久性や滑りにくさなどの機能性が求められ、内装ではデザイン性や空間の雰囲気が重要視されます。だからこそ、「洗い出し仕上げ」と「フレスカラリ」をうまく使い分けることで、空間全体の統一感と美しさを両立できるのです。この章では、左官材選びで失敗しないための対策やポイントを具体的に解説していきます。

左官 コテ

外構は機能性重視、内装は意匠性で選ぶ

外構に使う素材は、日々の風雨や紫外線、靴による摩耗など過酷な条件にさらされます。そのため、機能面を優先して選ぶことが重要です。洗い出し仕上げは、滑りにくさ・強度・耐久性に優れており、外構に最適な左官材です。特に雨の日の安全性や、タイヤ痕が目立ちにくいといった点で評価されています。

洗い出し

一方、内装で重視されるのは、空間の雰囲気や素材感です。フレスカラリは繊細な塗り跡や色ムラによって、インテリアに立体感や奥行きを与えてくれます。手仕事の温もりを感じられる仕上がりが、機械塗装とは一線を画します。

それぞれの仕上げには得意分野があるため、「外はタフに、内は繊細に」と意識して素材を選ぶことで、見た目にも機能面にもバランスの取れた住空間が完成します。

フレスカラリ

統一感のある空間演出を実現するポイント

住まいや店舗のデザインにおいて、“素材の統一感”は空間全体の印象を大きく左右します。外と中で仕上げ材がバラバラだと、どこかチグハグに見えることもあるため、注意が必要です。そのため、左官材の種類を使い分けながらも「質感」や「色味」、「素材のテイスト」に共通点を持たせることが、きれいで洗練された空間づくりには欠かせません。

フレスカラリ

サカンアートでは、他にも左官材であるMORTEXBEALSTONEなどの施工実績が数多くあり、知識と施工の腕を兼ね備えた全国の業者様をピックアップ施工店としてご紹介させていただきます!

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まとめ:洗い出し仕上げとフレスカラリ

外構と内装、それぞれに合った左官材を選ぶことは、空間の質を大きく左右します。洗い出し仕上げは、滑りにくく耐久性に優れた実用性と、自然素材の持つ美しさを兼ね備えた屋外向けの仕上げです。一方でフレスカラリは、内装空間にやわらかで繊細な質感をもたらすというメリットがあり、光の加減で表情が変わる深みのある壁面を演出します。

フレスカラリ

本記事では、それぞれの特徴や適した場所、素材の違いを詳しく解説し、どのように使い分ければ住まいや店舗に統一感と個性を持たせられるかを紹介しました。外は機能性と存在感、内は意匠性とやさしさ。左官材をただの仕上げ材ではなく、「空間をつくる素材」として捉えることで、より豊かな暮らしを実現できます。

フレスカラリ
もしあなたが、外構の洗い出し仕上げと内装の素材感をリンクさせたいと感じているなら、フレスカラリはまさにその答えになり得ます。自然素材で統一された美しい空間を、あなたの手でデザインしてみてください。

監修者からのメッセージ

監修者

監修者:毛受 進(2級建築士/1級土木施工管理技士)

サカンアートでは「世界の優れた左官材料の提供を通じて、日本の住環境をより豊かにする」事を目的としております。
左官でしか表現できない「おしゃれでありながらも居心地のいい空間づくり」。そんな左官材料を世界から日本に提供することでより豊かな住環境づくりのお手伝いができる存在となって参ります。

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最終更新日: